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#夢主
そら
255
みゅう

68
新兵が入ってきた。
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第104期訓練兵団卒業生。
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久しぶりの大量入団だった。
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本部はいつも以上に賑やかになる。
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そして。
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彼らが最初に驚いたこと。
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それは巨人でも。
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調査兵団の仕事でもない。
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「分隊長すごく優しい……」
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だった。
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〇〇は入団説明を終えたあとも。
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「困ったことあったら言ってね」
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「装備分からなかったら聞いて」
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「兵団のご飯は慣れるまで大変だから」
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一人一人に声を掛けていた。
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自然だった。
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気遣いが。
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押し付けではなく。
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本当に。
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その人のことを見ている。
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だから。
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104期はあっという間に懐いた。
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特に サシャ・ブラウス 。
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「分隊長!」
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「ん?」
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「パン好きですか!」
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「好きだよ」
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「良かったです!!」
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何が良かったのか分からない。
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だがサシャは満足そうだった。
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隣では クリスタ・レンズ が微笑んでいる。
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「分隊長、本当に優しいですね」
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「そんなことないよ」
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「あります」
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即答だった。
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さらに。
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アルミン・アルレルト は質問攻め。
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「壁外調査で一番重要なことは何ですか?」
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「判断力かな」
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「分隊長はどうやって鍛えたんですか?」
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「いっぱい失敗した」
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「なるほど……!」
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目を輝かせている。
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そして。
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少し離れた場所。
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ミカサ・アッカーマン が静かにその様子を見ていた。
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「……人気がある理由が分かる」
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小さく呟く。
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誰に対しても平等。
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偉ぶらない。
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それでいて強い。
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尊敬される理由が分かった。
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一方で。
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104期にはもう一人。
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気になる存在がいた。
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兵士長。
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リヴァイ。
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噂は山ほど聞いている。
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人類最強。
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恐ろしい。
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潔癖。
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近寄るな。
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怒られる。
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怖い。
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そんなイメージばかりだった。
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そして初日。
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全員緊張していた。
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だが。
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「報告書持ってきました」
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アルミンが差し出す。
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リヴァイは目を通し。
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「ここが抜けてる」
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「は、はい!」
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「直してこい」
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終わり。
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怒鳴らない。
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殴らない。
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普通だった。
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「……あれ?」
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アルミンが固まる。
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思っていたよりずっと普通だ。
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その後も。
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サシャが食堂で騒ぎ。
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「おい」
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リヴァイが近付く。
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全員震える。
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終わった。
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そう思った。
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だが。
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「食うなら座って食え」
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それだけだった。
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サシャが即座に着席する。
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「はい!」
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終了。
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104期は顔を見合わせた。
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怖い。
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確かに怖い。
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でも。
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理不尽ではない。
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むしろ。
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意外とまともだった。
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特に。
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ジャン・キルシュタイン が驚いていた。
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「もっとやばい奴かと思ってた」
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「俺も」
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と コニー・スプリンガー 。
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すると。
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近くにいた古参兵が吹き出した。
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「お前ら運がいいな」
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「え?」
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「昔はもっと怖かった」
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全員固まる。
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今でこれなのに?
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想像したくない。
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その日の夜。
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歓迎会が開かれた。
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食堂。
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長テーブル。
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料理。
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珍しく酒も少し。
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大勢の兵士たち。
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大賑わいだった。
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「歓迎する」
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エルヴィン団長の挨拶。
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拍手。
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そして。
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宴が始まる。
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サシャはすでに三皿目だった。
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「早い!」
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コニーが叫ぶ。
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「取られますから!」
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「誰も取らねぇよ!」
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笑い声が広がる。
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104期は徐々に緊張を解いていった。
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そして。
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気付く。
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調査兵団は思っていたより温かい。
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厳しい。
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危険だ。
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死とも隣り合わせだ。
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それでも。
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仲間がいる。
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そんな空気だった。
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その様子を。
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少し離れた席から見ている二人がいた。
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ハンジとエルヴィン。
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「懐いたね」
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「そうだな」
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視線の先。
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104期の中心には〇〇がいた。
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笑っている。
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新兵たちも笑っている。
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自然と輪の中心になっていた。
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そして。
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さらに離れた場所。
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リヴァイが紅茶を飲んでいる。
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無表情。
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だが。
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〇〇が楽しそうにしているのを見ると。
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少しだけ表情が柔らかくなる。
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それを見たハンジは。
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盛大に吹き出しそうになった。
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「エルヴィン」
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「なんだ」
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「104期はまだ知らないんだよね」
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「ああ」
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「リヴァイがあんな顔する理由」
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エルヴィンは静かに微笑む。
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そして。
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視線の先では。
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〇〇がこちらを向いて笑っていた。
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その瞬間。
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リヴァイの口元もほんの少しだけ緩む。
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104期はまだ知らない。
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人類最強の兵士長が。
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十五歳の頃から。
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たった一人の女性を想い続けていたことを。
コメント
1件
みゅうさん、第21話読みました! 104期が入ってきて、〇〇分隊長の優しさがじんわり伝わってくる回でしたね。一人ひとりに声をかける姿や、サシャとの「パン好きですか?」のやりとりがもう可愛くて…。リヴァイ兵士長が「食うなら座って食え」って冷静に注意するところも、噂ほど怖くないんだなって新兵たちの安心感が伝わってきました。最後のハンジとエルヴィンの会話で、リヴァイのあの表情の理由が示唆されるのがすごく好きです。温かい歓迎会の空気にほっこりしました🤍