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俺の疑問が確信に変わる出来事が起きた。それは旅館でのことだ。夕飯も食って満足…ってことで温泉に入る。部屋風呂が露天風呂なのは最高すぎた。マジでいい懸賞当たってくれたじゃん。景色もめちゃくちゃいいし、温泉は気持ちいいし。
二人きりで風呂に入るって、俺としては緊張しちゃうんだけど…まぁでもこいつののほほんとした性格じゃそんなのも伝わらないよね。
「ふぅ…」
空を見上げれば星が綺麗だった。こんなロマンチックな展開、俺には眩しすぎるなぁ。
俺の心配をよそに、えおえおは酒を呷る。その姿もかっこいいなって思ってしまった。わりと筋肉質だし、優しいし、ゴリラだし。何で彼女がいないのかは不明だけど、でもやっぱこいつの隣は落ち着くんだよなぁ…
しばらくして、緊張もほぐれた頃。こいつの口からとんでもない言葉が聞こえてきたんだ。
「好きだ」
頭が真っ白になって、心臓が痛い。
このシチュエーションで言うんだから告白と捉えるのが普通なんだけど、俺はそれが信じられなくて何度も問い詰めた。
結果、俺のことみたいだったけど、はぐらかされて冗談にされて…
ムカついた。
だから買ってきた酒をぐいっと一気飲みする。
酒は弱いよ?弱いけどさ、こんな状況で苛ついて飲まずにはいられるかって思ったんだ。
その後のことはあんまり覚えていないけれど、とにかくムカついてムカついて。
「冗談で男に告るのかよ」
そう言ってこいつを押し倒した。冗談ならなんであんなタイミングで告った?
「ふざけんな!!!」
自分でもわかっている。意味わからないことしてるし、らしくないのもわかってるけど。それでも、
「俺のことおちょくってんのかよ」
あ、やばい。泣きそう。
俺がこんなに感情を露わにしているのをえおえおは初めて見たんだと思う。すごく焦った顔してた。
「待ってあろま…そんなつもりじゃ…」
「じゃあ何で…冗談だって…」
最悪。一番見られなくないところを一番見られたくないやつに。
「お前…まじでふざけんなよ…
そんなこと言われた俺の気持ちは無視かよ」
「待てって。だって俺にそんなこと言われても困るだけだろ」
そうやって俺の気持ちを決めつけるところがムカつくんだって言ってんだろ。
「くそっ…」
その瞬間、我慢していたものが溢れ出した。
To Be Continued…