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Yuka@宿題の敵(あたおか)
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──は?
──攫われた??
──…そうか。ああ…
──…何……!?
──いや、だが…!
──ああ…分かりました
数年後
「これでどうだ。やることはやった!」
「私の妹を返せ!」
私は妹の由衣を攫った相手を見つけることに成功した
人には言えないこともした。
だが、ここで由依を誘拐したヤツの顔を見るとそんなことどうでも良くなった
「ふはっ、おめでとう小野瀬くん」
「よくここまで来れましたね」
心底嬉しそうに男は私を称える。幼子の成長でも見守るように
「ああ…やってはいけないこともしました、が…」
「今はどうでもいい。約束は果たしましたよ」
「ええそうですね。でも…ええっとそう由衣ちゃんはもうどこかへ連れ去られました」
「は?」
「聞こえませんでした?由衣ちゃんはどこかへ行きました」
「…………そう、ですか」
「ええ、残念です」
男は笑みを崩さぬまま言う。
どこかへ連れ去られた?ウソを吐け。どうせ私が近づいたことを悟って離したに決まってる
と言い返せなかった自分を悔やんだ。
「ここのコーヒー絶品でしょう?僕のお気に入りなんです。」
地味に下手な標準語で喋りながらコーヒーに角砂糖を入れる
そもそも好きなら角砂糖をそんなに入れない。
「関西出身なんですか?」
「え?なんで分かったんですか?」
角砂糖をスプーンでかき混ぜながら驚く
「いえ、少々訛っていらしたので」
「そんな訛ってたかなア」
男は──篝さんは心外だとでも言わんばかりに目を見開く
「何度も会ってるんです。わからないワケないでしょう」
「へえそんなの一回も言われたことなかったのになア…苦っ」
なんでこの人はこんなにも嘘がテキトーなのだろう
「はあ、まあなんでもいいんですが」
「で?どうです?考えてくれました?」
ここぞとばかりに篝さんがぐいっと近付いてくる
近い近い
「復讐、か…」
復讐。先月出会ったときから散々この人の口からでてきた言葉
復讐といわれればアイツの顔が目に浮かぶ
だが私は本当にそんなことしていいのだろうか
「3日だけ待ってください」
「3日?いいですが、何されるんですか?」
「ええまあちょっと…」
「わかりました。では3日後の17時、この場所で」
翌日
「おやおや、貴方の方からくるとは珍しい」
一切驚いてもいないような態度で私を迎え入れる
とある県のとある廃墟。そこに私が追っていた者の住み処があった
「何か用でも?」
「いや、世間話でも、と」
「ご冗談を。世間話なんて貴方嫌いでしょう?」
「いえとんでもない。私は貴方が思うよりずっと常識的ですよ」
「何かを言いますやら。散々罪を犯しておいて」
「何をっ…!」
私は違う。私は妹に逢うために…
なにより罪はお前のほうが多いはずだ
「っ…もうわかりました。さようなら」
「もう帰られるんですか?お気をつけて」
「あなたこそ。夜道にはお気をつけて」
こいつはただの悪党だ。復讐されて然るべきだ
決意を固め去っていった
(復讐、か…)
「おお、入ってくださると!」
「ええ。決めました」
「ありがとうございます!」
「これであなたは晴れて天国の花園の一員です」
「あなたと僕で、素晴らしい世の中にしていきましょう!」
この物語はすべてフィクションです。実際の人物、団体、事件とは一切関係ありません
コメント
25件
そもそも好きならそんなに角砂糖を入れないってのが好きです 大切な人を守りたいとか傷つけられたから復讐したいなどで犯罪を犯して段々と人の道を踏み外しちゃう人っていいですよね…
びっくりした小野瀬が関西弁なのかと…先人たちの意思を継いだんかと ほんへ数年前なら小野瀬くんは既にいる感じ?
どうしようもない奴を消す復讐はきっと正義さぁ……!