いったいどれぐらいその場に、座り込んでいたのだろう
最初頬の痛みは熱い程度だったが、時間が経つにつれ目を動かしただけでも、激痛が走るようになった
私は恐る恐る、洗面台に行き鏡を覗き込んだ
「・・・・何?これ? 」
右頬がコミック漫画の虫歯患者のように、ありえないぐらいに腫れあがっている、頬骨の所は赤紫色で内出血してた
私は老婆のようなノロノロした動きで、冷凍庫から保冷剤を持ってきて、頬に当てしばらくソファーに横になった
涙が後から後から溢れる、睨んでいる天井が歪んで見える
こんな事は誰にも相談できない、家族も・・・・友人もすべて捨てて俊哉の元へ、やってきたのだから
普通の夫婦で良くあることだとは到底思えなかった、殴られた自分が情けなくて恥ずかしい思いが、骨のずいから漏れ出してくる
こうなって当然なのかも・・・・
勘当された娘が今更、のこのこ親戚のお葬式に出ても恥をかくだけかも・・・・
ましてや香典も持っていないなんて・・・母や父に恥をかかすだけかもしれない・・・
恥の感覚が広がっていくのをどうしても止められなかった、それはおそらくずっと前からいつかそれは、表に出る機会をうかがっていたのだろうか
この結婚はうまくいかないかもしれない・・・・
その思いが噴き出して来てゾッとした
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!