主の勝手なお話です。通報❌
何でも大丈夫な方だけどうぞ~
格式高いホテルのホール
6名掛けのテーブルが幾つも
並んでいたが、立食形式のようだ
ライブ会場のように
大人数なのかと思っていたが
テーブルの間はゆったりとしていて
ホール全体が落ち着いた印象だ
設置されたステージの回りに
柵がされている
-グループのイメージと違う…
まあクリスマスにむけての
特番なので、趣向を凝らしているのだろう
ふんわりドレスコードもあった
ここぞとばかりに、自作をチョイス!
深い紅の細かいレース生地を使った
ワンピース、昼間なので露出を
極力抑える。男性陣は、りょうたが
デザインしたブラックスーツだが
いつもより人数が多い笑
たろうと推しに会いたいしろうと
エスコート役のゆうだいくんと
こーじくん
-カッコいい♡
映れば、CMにもなるかも笑…
・・・
ホールには、業界の方々が殆どで
一瞬にして、社交の場となっていた
-早く始まらないかな…
お腹空いたな…足ちょっと痛い…
挨拶に飽きて壁へもたれる
k「まあさちゃん?辛いんか?座ろか?
たろうさんとしろうさんは
たきざわくんと商談中やから」
ta「まあさ?お腹空いてるんでしょ?
なにか持ってくるよ!足が痛いの?
大丈夫?こーじとここに
一緒に座ってて?」
-優しいなあ♡
「え…いらないし、大丈夫よ…2人で
側にいてよ!」
k「また、そない無理して…甘えとき?
たつみくん、お願いします」
ta「おう!任せろ笑」
・・・
ぐう~))
「「「「あっ」」」」
「は?そんな音する?」
-しまった!ボンヤリしてて…
近くに誰かいたんだ…
「あっ聞こえた?ごめんなさい…」
「そんな大きい音出るんだ?変な女」
-うわっかわいっ…ぐうだって笑
TVで見るより100倍かわいい♡
それに…良いにおい
世の少年がこんな風に女性に言葉を
かけることはまずないだろう
-苦手……
端正な顔立ち、憂いを帯びた瞳
心に影を落とした挙動
目も合わせない
「お、お前失礼だろ!」
-…かめなしくんとCM出てたこだ
めっちゃかわいい♡
良いにおいだな…香水かな
眉目秀麗、漢を思わせる佇まい
アスに驚く程似てるがこちらは
誠実そうだ
-…めぐろくんかな…
「アハハハハ、私こそ素敵な
少年さんに声かけてもらえて
うれしい…」
-あ~もう社交辞令なんてなくなれば
良いのに…なんなのよ
たろうの嬉々とした顔が浮かぶ…
お嬢様、新しい出会いがあるかも
知れませんよって…いやいや
ゆうだいくんとこーじくんが側に
いるでしょうが!…もうしんどい…
だけど、あんなにアスに似てる人が
人間界にいるなんて…驚きだ
k「なんや?ほくとやんか?
お前、喧嘩、売っとんのか?」
h「え?こーじくんだ!
売ってませんよ。お呼ばれですか?」
k「ああ~そやな…彼女のエスコートや」
h「こーじくんの彼女なんだ…ふ~ん」
k「あんなあ…お前、失礼やろ?」
h「え~ごめんなさい、だって
あんな大きい音…」
-失礼いたしました!
まあ、興味もないけど
h「だって、仮にも女優でしょ?
あり得ない」
-私のこと、知ってるんだ…
k「今日はどうしたんや?
ああ~彼女のこと、意識しすぎと
ちゃうか?
俺らだって、彼女にそんなこと
言わへんのに…」
h「俺らって…彼氏?複数なの?」
-え…興味あったの?
h「へえ~お姫様にでもなった気で
いるんだ~」
-私のことは構わないけど、かわいい
彼氏達のことは悪く言ったら許さない
「まあ…そうね~じゃあ、
彼らは騎士かな!
守ってもらってるから…」
h「騎士?」
ふと、朝のやりとりを思い出した
「ねえ、ひかる、今日さ、
騎士の衣装で踊るんでしょ?」
「さくま!サプライズなのに
まあさに聞こえちゃうでしょ!」
-聞こえちゃったけどね…
ハハ、騎士か…かわいいねぇ
ゆうだいくん、早く来ないかな…
h「へえ~名前でもついてたりして」
-俺も入団したいな…
ワンピースを見ながら……
「深紅の騎士団だよ」
me「あの…めぐろ れんです。え?…
…こーじくんだけじゃないの?
何人も彼氏がいるの?」
-え…今?
……本当にアスに似てる…瞳の色が
少し、暗いくらい…纏った気も
似てる…でもあなたは一途そうだ笑
「アハハハハ、うん、
守ってもらってる♡」
k「騎士なんて初耳やけどな…
かっこええやん」
h「ほくと…まつむら ほくと!
なんだよ…独り占めできないのかよ」
me「ほくとくん、積極的…」
h「え?いや…なんでもないよ…」
ta「お~い、お前ら俺の彼女、ナンパ
してんじゃねーぞ!
こーじ、ちゃんと側にいたのかよ?」
-あっやっと戻ってきてくれた!
「ゆうだいくんお帰り♡ありがとう♡」
k「え~たつみくん、俺ちゃんと側に
いたよ!ほくと達が勝手に話しかけて
きたんよ」
h「え…たつみくんも?彼氏なの?」
ta「あ?そうね?俺ら深紅の騎士団
だからね笑。スゲーよ、ここの団員、
なあ、こーじ?」
k「ん?そうね笑
ほくとは無理やん?」
h「ええ~いいじゃん…」
k「ダメやろ?うちのお姫様が
苦手なタイプやもん笑」
-へへ、お姫様だって♡
こーじくん、正解!
「アハハハハ、ごめんね♡
私、ツンデレ大嫌いなの!」
t「失礼いたします。お嬢様、
そろそろ始まります。前の方へ…」
「はい!今行きます。ゆうだいくん
こーじくん、いこ?
それじゃね、バイバ~イ」
「「あっ…」」
・・・
「お嬢様、た…」
「全然!!楽しくなかった!
ゆうだいくんとこーじくんは
カッコよかったけどね♡」
k「おおきに♡しかし、ほくとが
あない女の子に積極的だとは
思わんかったなあ…そういえば、
めぐろ、じろうさんに
そっくりやったろ?」
ta「まあさ、ありがとう♡
確かにな!あの2人がまあさに
話しかけるなんて…
じゅりとかふうまならともかく笑
そうそう、めぐろな…ラウも最初
間違えてたもんな笑
あんなに仲良しなのに…
まあさ?びっくりしたろ?」
「うん、びっくりした!すごく
似てたね!」
-ラウって誰だろう?
s「お嬢様、私の推しとおしゃべりして
ましたね…いいな…」
「ええ!しろう、それはごめん!
誰だろ?」
s「ほくとくんです…」
「「「あう…そっかあ…」」」
暗転
続く
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