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ym「あ、そういや言っとったっけ?」


tk「何を?」


ym「俺が倒れとった理由」


tk「そういや聞いてない」


ym「じゃあ特別に話したるわ」


ym「俺さ、悪魔やから下に住んどるわけやん?」


tk「うん」


ym「まぁずっと下にいるのも暇やな〜って思って天界に遊びに来た。そしたらなんかヤバそうなおっさんに見つかってボコボコにされた」


tk「何それ…そんなことが」


ym「まぁ確かに天使側からしたら悪魔は良くない存在やからな、攻撃したくなるのもわかるで?…けどだからといってそこまでやる必要無かったよなw」


tk「そうだね」


ym「まぁ気づいたらあそこにぶっ倒れとったってわけ」


tk「そこに俺が来たと…」


ym「そうやねん。まぁあんまはっきり覚えてはないんやけどな…」


tk「良かったよ、俺が気づけて」


ym「ほんまやでw」


初対面といっても過言では無い俺にどうしてここまで色々打ち明けてくれるんだろう

俺はさっきのことを有耶無耶にしたのに


tk「…どうしてそこまで教えてくれるの?」


ym「…ん?」


tk「一応俺ら出会って一日も経ってないわけじゃん?それなのに色々…話してくれるから」


急にどうしたんだろうか

こんなこと言ったところで困らせるだけなのに


ym「んー…やっぱ信用してるからちゃう?」


tk「…え」


ym「確かに出会ってからは全然時間は経ってないわな。けど過ごした少しの時間でわかったからな」


tk「何を」


ym「お前が信用出来る人間やってこと」


tk「…」


ym「俺は勝手にお前を信用してるだけやねんけどな。それだけの理由やったら不安か?」


tk「そんなことない…!」


気づけば俺は大声を出していた


tk「今まで俺の目を見て話そうとしてくれる人…いなかったからさ。だから…それだけでほんとに十分だから」


今まで俺と目線を合わせて話してくれたのは此奴しかいない

こんな優しい人、初めてだった

だから正直に言うと此奴のことを信用している

ただ、言うのが怖いだけ

今ホントの事を言って変な奴に思われたくない

そんな一心で言葉が喉の奥につっかえてる感じだ

だから…


ym「お前は俺の事そんなに信用してへんの? 」


tk「…は?」


ym「言ってくれへんから…俺の事信用してへんのかなって思って…」


tk「違う、そんなことない!」


かけられた言葉を強く否定した

気づけば反論の言葉を並べていた


tk「俺がさっきのことを言わなかったのはお前のことを信用していないからじゃない!」


ym「じゃあどういうこと?」


tk「…ただ、嫌われるのが嫌なだけ。本当のことを言ってめんどくさい奴とか、だるいとか思われたくない。初めて俺の目を見て話してくれた人だから、俺のエゴのせいで失いたくない…。ただ、それだけ」


ym「ふーん」


あぁ…今ので嫌われたかもな

急にこんな重そうな話し始めるやつ普通嫌だもんな…


ym「なんでそれで嫌わなあかんの?」


tk「…え?」


ym「はぁぁ…俺そんな心狭いやつに見えてたん?」


ym「あのさぁ…そんなんで俺がお前のこと嫌うと思うなよ」


その言葉が、とても嬉しかった

初めて向けられた優しい言葉


tk「じゃあ…聞いてもらってもいい?」


ym「おん」


今から全部話すよ

君が許す限り

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