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病み
桃視点
今日はオフィスで会議。
いつも遅刻ギリギリの青が5分前の今、
オフィスで座っていた。
今日は早いね、と青をからかうと
いつも遅くてごめんね、とやけに素直に
謝った。
橙
「 青ちゃん隈できてるで? 」
赤
「 ほんとだ、ちゃんと寝てる? 」
「 寝てるよ … 笑 」
確かによく見ると隈があった。そのせいか、
何となく無理して笑っているようにも見えた。
会議の途中、青は何度かぼーっとしていた。
話を聞いていないと思ったのか、会議の進行をしていた紫くんは 青に軽く注意をした。
しかし、注意した後もすぐ一点を見つめ、
ぼーっとし始めた。
それを見兼ねた紫くんはさっきとは違う
雰囲気でキツく注意をした。
赤はそれを庇うかのように、
「 体調悪い? 」
と青に聞いていた。
これ以上怒られている青の姿を見ていられないし、怒っている紫くんの姿も見たくないので、青に帰るように言った。
会議が終わり、俺は青の家に行った。
「 大丈夫そ? なんかあった? 」
青
「 いや … 別に … 、」
「 ただぼーっとしてただけ?笑 」
青
「 うん 」
「 んじゃあ、次から怒られないように気をつけろよ、?笑 」
青
「 うん、ごめん 」
その日以来、青は会議に来なくなった。
グループラインには毎回、
「 今日も休みます。」
と入っている。
紫
「 やる気ないの? 」
赤
「 まぁまぁ… 笑 」
黄
「 きっと青ちゃんも事情があるんですよ 」
紫
「 事情あったら普通言うよね?」
「 俺、今日青の家行ってくる。」
紫
「 それならやる気がなければ辞めなって伝えてくれる? 」
「 いや、やる気がない訳じゃないと
思うけど…笑 」
橙
「 何か知ってるん?」
「 いや、まだわからん 」
それから俺は青の家に行った。
インターホンを押すと、ドアが開き
青が出てくる。
「 おまっ …! どうした、?」
青の体は細く、目は少し充血して
その下には薄かった隈がくっきりと見えるようになっていた。
青
「 え … なにが? 」
「 … 家入れろ 」
青
「 こっわ…、笑 なんで?」
「 少しだけでいいから 」
青
「 まぁ … いいけど、」
青の家に入ると、いつもより家が荒れていて
床には割れた皿や瓶のようなものが
転がっていた。だが、あえて触れなかった。
青
「 で、なんで来たの … ?」
「 最近会議来てないから何かあったのかなって思ってさ、」
青
「 … 心配してくれたの、?」
「 そりゃ親友だもん、まじでどうしたの 」
青
「 別に何もないよ、笑 」
「 何も無いわけないだろ、
仕事サボるようなやつでもないし 」
青
「 まじサボってるだけなの、ごめん 」
「 … なら、明日来れるか?」
青
「 明日 … わかった、行くね 」
「 無理はすんなよ?」
何かがあったってことはわかってる。
でも何に悩んでるかがわからない。
聞いてあげたいけど無理に聞くのも
却って青の負担になりかねない。
でも青は相談を しないで
一人で抱え込むタイプ
できれば青には何も聞かずに
悩みを解消してあげたい
だから青のことを少しでも長い時間
見ていられるように明日の会議に来てもらうことにした。
青
「 おはようございます 」
赤
「 青ちゃん、久しぶり!」
黄
「 なんかあったんですか?」
青
「 ん ~ ん … ちょっとね、笑 」
紫
「 青ちゃん立って 」
紫くんは青がずっと会議に来なかったことに
対して怒っていた。
「 紫くん、青には事情が … 」
紫
「 じゃあ事情って何なの?あるなら言えば良かったじゃん、わざわざ理由を言わずに休んだのはなんで?」
青
「 … ごめんなさい 」
紫
「 質問に答えて 」
橙
「 紫くん、落ち着いて 」
紫
「 青ちゃんのせいでみんなに迷惑かかってんだよ? それをわかってんの? 」
青
「 … わかってます。」
紫
「 わかっててよくそんな平気な顔して居られるよね、みんなに謝って 」
青
「 ….. 迷惑かけてごめんなさい、」
赤
「 全然気にしてないよ、笑 」
黄
「 僕も気にしてないです 」
橙
「 俺らも気にしてないやんな!笑」
「 うん、いつもありがとう 」
紫
「 … じゃあ会議始めるよ 」
…..
さっきから、明らかに青の顔色が悪い。
体調不良なのか怒られたからかはわからないけど、このまま会議をさせるのも心配だ。
どうやって青を休ませようか考えていた
その時、
青
「 こぽっ … 」
「 おぇっ” .. ッ げほっ” .. ッッ 」
青が嘔吐した。
ただ、あまり食べていないみたいで
出た量は少なく、すぐに落ち着いた。
青
「 ごめんなさいっ .. 」
橙
「 謝らんくても大丈夫やって、笑 」
黄
「 体調は大丈夫なんですか? 」
青
「 だいじょうぶ … ごめんなさい、 」
ずっと謝り続ける青、
落ち着いたみたいだけど
顔色はまだあまり良くなさそうだ。
そして、ずっと黙っていた紫くんは
ついに口を開いて言った。
紫
「 ごめん、さっき青ちゃんの事何も聞かずに自分だけ喋ってた。」
「 今無理してるなら遠慮せず言って?」
青
「 ほんとに無理してない … ごめんなさい、」
そういう青だが
珍しく、 誰が見てもわかるくらい
無理してる顔をしてたため、
会議を中断する事をみんなで提案した。
青
「 … しにたい 」
突然、青がこの言葉を口にした。
メンバーには当然聞こえていて、
みんな目を見合わせていた。
それは青がこんなにも弱気なことを言うのは
滅多にないから。
「 … なんで? 」
青
「 ….. 」
青は無反応のまま、机に伏せた。
おそらく泣いているだろう。
「 … いつからそんなこと考えてた? 」
青
「 ….. 」
「 … よく頑張ってるよ、青 」
俺は青の背中をさすりながら、
青の負担にならないような言葉を選んで 話す。
青は、静かに泣いている。
人に心配かけるのが嫌いだから、
それでもあの言葉が出てきたってことは
きっともう限界なんだろう。
あれは青なりのSOSだ。
「 少しずつ、自分の中でまとまってからでも
まとまってなくてもいいから。」
「 好きなタイミングでいいから、辛かったこと、苦しかったこと、話してみな? 」
「 いつでも聞いてやる。」
青はずっと無反応。
メンバーもみんな黙って見ている。
青
「 … ごめん、 らしくないとこ
見せちゃって …. 」
少し経つとそう言って伏せてた顔を起こし、
赤くなっている目を擦った。
橙
「 らしくないとか関係ない、人間なんだから泣きたくなる時だってあるわ、」
青
「 みんなだって辛いことあるはずなのに
僕だけ甘えてられないよ … 、笑 」
「 ごめん … 心配かけて、笑 」
「 顔が引き攣ってるぞ、無理して笑わなくてもいい、辛い時は泣け。 」
赤
「 俺は辛い時、青ちゃんに元気貰ってるよ 」
黄
「 確かに、辛いことはあるかもしれないけど、少なくとも僕は誰かに相談してます。青ちゃんは甘えてなさすぎるんですよ 」
紫
「 悩みがあるなら一緒に解決すればいいじゃん、一人で抱え込むことないでしょ?」
青
「 ごめん … みんな、ありがとう。」
後日、青から話を聞いた。
数ヶ月前、唯一この活動を応援してくれていた母が亡くなってしまったらしい。
そこから青の方に活動に反対していた父から
活動に対しての否定的な文章が毎日のように送られてきた。
母が亡くなったことのショックもあり、
どんどん父はヒートアップし、さらには
母が亡くなったのも青のせいだと言い張るようになった。
青は家族思いで母はもちろん、
反対してきていた父のことも大好きだったため、母が他界し、父と喧嘩をしてしまって
食事や睡眠があまり取れなくなった。
ストレスで生活リズムも狂い、まともに活動も出来なくなった青はリストカットやオーバードーズにまで手を出すようになった。
会議に来なかったのは、紫くんに怒られた時に父と揉めた時の事を思い出して怒鳴られるのが怖くなったからだった。
青
「 ごめん … 全部僕の問題なのに
聞いてもらっちゃって、」
「 青が何で悩んでるのかが知れてよかった。まずはお父さんのこと一緒に考えよ。 」
青
「 ありがとう、笑 」
コメント
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わ、第6話読んだよ…。青の異変がじわじわ描かれて、会議室で嘔吐したシーンは衝撃的だった。それでも「しにたい」って言えたのは青なりのSOSで、それを受け止めた桃たちの優しさに泣けた。母を亡くして父から責められて…一人で抱え込んでたんだね。続きが気になるけど、みんなで支えてほしいって思った。