テラーノベル
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#独占欲
#ワンナイトラブ
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気づけば、私は彼の実家近くの土手に立っていた。 夕暮れの川面が風で揺れている。背後から荒い息が追い付いてきた。
「はぁ、はぁ……っ。……大丈夫? ごめん、母さんがあんな……」
「大丈夫……。私は、いいから」
振り返らないまま答える。
「陽一さんだけでも戻って。今日は泊まる予定だったんでしょ?」
「そんなの無理だよ。僕は君の夫なんだから。君を一人にして、戻れるわけない」
陽一さんの優しさが、今は何よりも痛い。二ヶ月、そして三ヶ月目……最近アプリをチェックし始めた。
「……きっと私が悪いの。今の私じゃ、陽一さんを幸せに出来ない」
振り返ると彼の顔がすぐそこにあった。
「……だから、陽一さん。離婚しましょう」
言葉にした瞬間、何かが決壊しそうになる。
震える指で、左手の薬指から結婚指輪を外した。ぽろり、と涙が落ちる。
彼はそっと手を伸ばし指の腹で、私の涙をぬぐった。壊れ物に触れるみたいに、優しく。そのまま、静かに抱き寄せられた。
「……不安で苦しいなら、一緒に病院に行こう。原因は半々だ。僕のほうにバグがあるのかもしれないし」