「魔界の扉が~開かれた~。」
東京のある路地裏の扉からまがまがしい光が溢れた。
中からはコアラのような見た目の悪魔でびでび・でびるが現れた。
「…………。ここどこだ。」
葛葉と叶がいることは確かだが、どこにいるのか分からないでびでび・でびる。
でびでび・でびるの後ろからは一人の青年と少女が出てくる。
「お~。本当にここは呪術廻戦の世界なんですか?」
少し紫かかった髪の毛の少年は辺りを見渡す。
少年の肩には剣道部を彷彿とさせる道具がかかっていた。
彼は葛葉と叶と同じにじさんじ所属のライバー剣持刀也。
剣持は高校生で剣道部だ。
「うへぇ。本当に行けるんすね~。」
白に近い髪の毛を一つ結びしている少女は少年の後ろに隠れながら、辺りを見渡す。
彼女も同じくにじさんじ所属のライバー椎名唯華だ。
「吸血鬼達とは違う位置に来ちゃったぁ。」
でびでび・でびるは宙に浮きながらしゃべる。
「まあ、探せば見つかるでしょう。」
剣持が歩き出す。
椎名とでびでび・でびるは剣持の後ろを追う。
悪魔一匹と二人は葛葉と叶を探すために動き出した。
一方その頃、葛葉と叶はというと。
「「学校?」」
葛葉と叶は五条の言葉を繰り返す。
簡単に説明すると、ある小学校に呪霊が出たので向かえとのこと。
虎杖、釘崎はすでに向かっている。
伏黒は別件でいない。
葛葉と叶は伊地知に連れられ小学校へ急ぐ。
車で数分進むと小学校の校門に虎杖と釘崎がいた。
合流し、学校内へ入る四人。
グランドを少し進むとすぐに呪霊が姿を現す。
想像以上に大きい姿に四人は息をのむ。
「俺と釘崎でやるから、葛葉さんは叶を守って。」
虎杖の言葉に葛葉は頷く。
それと同時に虎杖と釘崎が動いた。
虎杖と釘崎の攻撃はしっかり呪霊に効いていた。
しかし、体が大きすぎるので二人では限界があった。
「ちょっとなにあれ!大きすぎるでしょ!」
釘崎が舌打ちをする。
葛葉は叶の傍からは離れられない。
どうするべきか迷っていると、空から声がした。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
声の主は剣持と椎名だった。
「吸血鬼~。うさんくさいやつ~。来たぞー。」
でびでび・でびるも空から落ちて来る。
虎杖と釘崎は目を見開いて驚く。
剣持と椎名は地面にたたきつけられる寸前で止まった。
そして、葛葉と叶を見て口を開いた。
「はい、剣持刀也ですよー。迎えに来ましたよー。」
剣持は葛葉と叶を見て笑っている。
「うい~。あてぃしも来たぜ~。」
椎名も笑っている。
虎杖と釘崎は口をあんぐりと開いている。
「二人とも知り合い?」
先に意識を取り戻したのは虎杖だった。
そして空から来たもの達を指差して聞いた。
「……あー。元の世界のお仲間?」
葛葉は半笑いで答える。
「はいはい。自己紹介はあとにして。まずはこいつを片付けましょう。」
剣持は呪霊を指差し、背中の刀を取り出した。
椎名も数枚のお札を出す。
「大丈夫っすよ。この人たちも強いんで。」
葛葉が虎杖と釘崎に話す。
虎杖と釘崎は顔を見合わせ、頷き呪霊に向かって走り出した。
剣持と椎名も動く。
四人の力により呪霊は無事倒された。
「えーと、説明もらっていい?」
釘崎は剣持たちに向かって話す。
呪霊を倒し終わってから呪術高専に来た。
応接室のような場所に五条と剣持、椎名、でびでび・でびるがソファーに座っている。
その周りを葛葉や虎杖たちが囲んでいる。
「僕たちは葛葉と叶くんを、僕たちの世界に戻すために来ました。」
コメント
4件
神作品に出会ってしまいました…()ブクマ失礼です
アゴ、しぃしぃ.......呪霊倒せるんの普通にすげぇーよ..