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「なぁなぁ仁人!今日家行ってもええ?」
「あー今日は予定あるから無理、ごめん」
「、、そっかぁじゃあまた今度やね!」
トイレ行ってくる、そういって楽屋を出ていく仁人を見送る。
これで何度目の撃沈になるだろうか。
俺はほんの数週間前に仁人と付き合うことになった。、、のだが恋人同士になったにもかかわらず仁人は今までと変わらない、、なんなら更に冷たくなったような態度で接してくる。もしかしたら俺の事なんて本当は好きじゃなくてお情けで付き合ってくれてただけなんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。付き合った時も告白したのは俺からだったし、、。
「はぁ、、」
「どうしたんだよ太智」
「はやちゃぁん、!!」
俺が楽屋で項垂れていると見かねたはやちゃんが声をかけてくれた。はやちゃんには俺が仁人に告白する時にも沢山助けて貰って諸々の事情は知っている。またまたはやちゃんの助けを借りることにした。
「実はな、、」
「なるほどなぁ」
「じんちゃん俺の事なんて好きちゃうんかなぁ」
「いやそれはねぇって」
「そんなんわかれへんやん」
「俺にはわかんのー、でもなぁ太智にそれが伝わらないと意味無いもんな」
うーんと少しの間考え込んだはやちゃんが突然何かを思いついたように顔をあげる。
「嫉妬させてみようぜ!」
「嫉妬ぉ?」
「俺と太智がいつもより距離近かったりしたら絶対あいつ嫉妬してくるから」
そんなこと言っても俺のことを好きじゃなかったら嫉妬なんてしてくれないんじゃないか、と言ってみたがはやちゃんは相当な自信があるようで絶対いけるから、そう言われその提案を受け入れることにした。
先程トイレに出ていった仁人が楽屋に帰ってきた。作戦決行だ。
「なぁ太智この動画見てよ、おもろくね?」
「んー?」
勇斗がソファに座る俺の後ろから腕を回してスマホの画面を見せてくる。チラリと仁人の様子を伺うが撮影の台本を読んでいてこちらには興味も示してやくれない。
「あいつ全然見てねえじゃん」
「やっぱ俺なんてぇ、、」
「だーもうすぐネガティブ入んなっての」
勇斗は今度は俺のすぐ隣に腰かける。半ズボンの裾から手を入れて俺の腿の当たりを撫でられる。突然のことにびっくりして思わず後ずさるが同じ分だけ勇斗も距離を詰めてくる。
「太智脚すべすべだよね、手入れとかしてんの?」
「えっ、あ、お風呂上がりにボディクリーム塗ったりしとるぐらいやけどっ」
「ふーん、顔ももちもちだもんね」
そう言って今度はぐっと顔を近づけてきたかと思うと俺のほっぺをむにゅっと潰す。
「んむ、」
「はは、こうやってみるとお前ほんと可愛い顔してるよな」
ちゅーしちゃおっかな、勇斗がらそう口にした瞬間にガタンと大きな音を立てて仁人が椅子から立ち上がる。そのままゆっくり俺たちの方に近づいてきて目の前で立ち止まると、俺と勇斗の肩を掴んで引き剥がす。
「うおっ、なんだよ」
「、、距離近すぎ、俺らが付き合ってるの知ってるよね?」
「じんちゃ、」
「太智も、なんで俺と付き合ってるのに勇斗にこんな距離許してんの」
「ご、ごめんっ実はその、、」
はやちゃんと一緒に仁人を嫉妬させる計画を立ててその通りに実行していたのだということを暴露する。
「、、ふーん」
「ごめん、、怒ってるやんな、?」
「ううん怒ってないよ、むしろこれからは我慢しなくていいんだって思うと嬉しいよ 」
「へ、ちょっとまっ、、」
「待たない、太智、好きだよ今までちゃんと言葉にしてなかったよね不安にさせてごめんね」
「太智が可愛すぎて他の男に取られるんじゃないかって思って少しでもかっこいい俺でいようって」
「ねぇ、これからはメンバーでも他の男に簡単に触らせちゃダメだよ、俺のなんだから」
「っ~~、急にキャラ変わりすぎやろ、!!」
今まであんなに冷たかったのに人が変わったかのように愛を囁いてくる。
「家断ってのは理性保つ自信なかったからだけど、、もう保つ必要なんてないもんね?」
「アホちゃうのまじで!ここで言うことやないやろ!」
「今日家来てくれる?」
「、、行くけど!!」
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#吉田仁人