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〜向井side〜
向井「…っ。」
サンダードの強力な攻撃を喰らって倒れていた俺は意識を取り戻した。
サンダード「…ふん。これで本当に滅ぼしてやる。」
視界はぼやけとるけど小さく呟いたサンダードが俺たちのところに歩いてくるのが見える。
何とかしないとと思ってるけど俺の身体は言うことを聞いてくれず動かない…。
サンダード「…ん?なんだ?身体が…!」
向井「…え?」
すると突然サンダードの動きが止まっていた。
向井「…なんや?」
何が起きてるのか分からなかったけどサンダードの足元の影が伸びているのが分かった。
向井「…めめ?」
目黒「…くっ!やらせない!」
俺の隣で倒れていたはずのめめがサンダードの影を操って動きを止めていた。
サンダード「…っち!虫けらが!」
目黒「…っくそ!」
サンダードはめめに押えられとるはずなのに身体を動かしてる…
向井「なら俺が相手や!」
このままじゃアイツは身体の動きを止められためめに攻撃するはず。
…阿部ちゃんはまだ意識が戻っとらん。
…俺も助けられてばかりやなくて助けるんや!
目黒「康二!」
サンダード「ただ突っ込んでくるとは愚か!」
俺は身体の体温を上げる。
サンダード「なんだ?この熱は?」
向井「俺の熱は太陽のように熱いんや!お前も焼かれろ!」
サンダード「ふざけるな!」
向井「くっ!」
サンダードは強力な雷を打ってきた。
こいつ俺の熱を間近で触れとるはずなのに…!
けど驚いとる場合やない。
反撃せんとやられる。
俺はオレンジの球を作って反撃する。
俺のオレンジの球とサンダードの電撃がぶつかり合う。
目黒「康二!頼む!」
めめも加わってくれたおかげで俺の攻撃はサンダードに当たり始める。
このまま攻撃を当てていければアイツに勝てる…!
サンダード「…っち!調子に乗るな!!!」
向井「うわあああ!」
目黒「うっ!」
俺の攻撃を受け続けて怒ったサンダードの身体が突然光った。
その光は強力な電気になって辺りに広がった。
向井「…ゔっ!」
目黒「…康二!」
阿部ちゃんの所までは届かなかったのは良かったけど…
身体が痺れる…
めめの声に返事をしたいけど声が出せへん…。
目黒「…くそ!」
サンダード「貴様1人で何が出来る?」
目黒「舐めるな!よくも2人を!」
向井「…めめ…」
怒っためめが1人でサンダードと戦おうとしてる…
めめも既にボロボロや…
1人じゃ厳しい…
サンダード「消えろ。」
目黒「……………….!」
距離があったはずなのにいつの間にかめめの目のの前にサンダードの手が…
向井「めめ!」
向目黒「…なっ!」
サンダード「…終わりだ。」
サンダードの手からは既に技が放たれようとしておった…
向井「めめ!」
目黒「…っ!」
めめは咄嗟に目を閉じた…
サンダード「…なに?」
目黒「…え?」
向井「…あれは…まさか!」
阿部「…やらせ…ないよ…!」
向井「阿部ちゃん!」
目黒「……………….!」
サンダード「…っち!まだ生きていたか!」
阿部ちゃんが草を出してサンダードを拘束してくれた。
その隙にめめはサンダードの前から距離を取った。
阿部「…簡単に…水に…流してくれる…ね…。」
サンダード「こんなのもが我に通ずると思ったか?」
サンダードはめちゃくちゃ簡単に阿部ちゃんが出した草の拘束を解いてしまった。
阿部「…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
向井「…阿部ちゃん…無理はせんとってや…」
目黒「…ごめん…俺が…」
阿部ちゃんの身体は俺たち以上にボロボロや…
特に…稲妻の龍に噛みつかれた右腕が…もう真っ黒や…
左手だけで技を出してくれたんやな…
阿部「…分かってるよ。それにめめの所為じゃない…。…俺の方こそ…ずっと…寝ちゃってて…ごめん…」
阿部ちゃんは何も悪くないのに謝ってくれる…
けど話すのも辛そうや…
サンダード「今度こそ滅ぼしてくれる!」
サンダードは纏っている光を更に強くして放ってきた。
あんなの食らったらホンマに終わる…!
阿部「康二、めめ…。…一気に…終わらそう…」
向井「分かった。」
目黒「…うん!」
俺らにはもう戦える力は残っとらんかった。
この後にルルギアトシャドーと戦わなあかんのならこれ以上ここで力を使う訳には行かへん。
俺達も力を込める。
サンダードを一気に倒すために。
サンダード「喰らえ!」
向井・目黒・阿部「はあああああああああ!」
サンダードが雷を打ってきたと同じく俺達も一斉に技を出した。
俺らの合体した太陽、闇、草とサンダードの雷がぶつかり合う。
サンダード「さっさと消え失せろ!」
向井・目黒・阿部「ぐっ!」
サンダードの雷に押されとるけどここで負ける訳には行かへんのや!
みんなのところに合流して佐久間くんを助けてこの世界を守るんや!
向井・目黒・阿部「はあああああああああ!」
サンダード「なんだと!?ぐわあああああああ!」
俺たちの強い思いが自分たちが持っとる力以上の威力になりサンダードを飲み込んだ。
向井・目黒・阿部「…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
阿部「…ゔっ!」
向井「阿部ちゃん!」
目黒「………………!」
なんとか息を整えとると阿部ちゃんが倒れそうになって慌てて支えた。
阿部「…ごめ…」
目黒「いいから。少しも休んで!」
俺とめめは阿部ちゃんを座らせる。
向井「…ん?なんや?」
目黒「…階段?」
サンダードが消えたところを見てみると目の前の壁に穴が空いて中に階段が出てきていた。
向井「…上に行けるな。」
目黒「…阿部ちゃん。俺の背中に乗って?」
阿部「…え?なんで?」
向井「なんでやないやろ!少しも休んでや!」
阿部「…酷い怪我をしてるのは2人も同じだよ…。」
向井「ちゃうねん!阿部ちゃんが1番重症なんや!」
目黒「…阿部ちゃん。」
阿部「…分かったよ。」
1番重症なのに尚も俺とめめのことを心配してくれるのは嬉しいけど…
阿部ちゃんは渋々めめの背中に乗ってくれて俺は後ろから阿部ちゃんを支えながら3人で階段を登っていく。
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