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時は退任式の翌
地区大会の日
レギュラー外のため,制服で試合会場へ向かう。
到着時,強豪揃いの地区大会
強豪校ともいえる、準備のスムーズさ
そして礼節面。
そして,かつてのチームメイトもその強豪校にいる。
挨拶したかったが忙しそうだった。
かつての味方も今は学校も世界も違う。
そして,それを痛感するのはこのあとだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
先輩たちはアップを始め,俺はそばでそれを見る。補給、そして襷を着け
開会式が始まればいざ試合が始まる。
先輩は2人が個人戦に出場
キレの良い竹刀捌き
読み
そして 「気」
気持ちで負けると試合にも負ける剣道では
前に出る強さが求められる。
これだけ強かったらそれはそれは信頼されるだろう。そう思った。
そして,かつてのチームメイトも個人戦に出場するとしてエントリーされており 試合をしていくが、戦った相手ほとんどに一本も取らせず勝っていく。
まさか…
そのまさかというのもこのあと明らかになる。
そして,一人は途中で敗れ、もう一人の先輩は一回,二回を勝ち進み三回戦強豪校と当たるが一本をもぎ取り準決勝に進出
そして,先輩の準決勝
相手はかつてのチームメイト…
試合を見るのが少し楽しみもあったが同時に先輩に対する嫉妬も少しあったような気がした…
勝負は一瞬,かつてのチームメイトが出小手を2本先取
圧勝された。
試合から戻ってくるなり
先輩は疲れていた。
そして、「強かった」と一言述べる。
そして,決勝
かつてのチームメイト対その先輩
現 学校の先輩,後輩の対決である。
どうなるんだろう。
そんなことも考えてみるのも少々のワクワクがあった。
相手は県でもトップクラスの選手
強豪校で先鋒を務める、スターター
そして、対するはその後輩
そしてそれは
かつて中学時代
共に切磋琢磨していたかつての戦友
そして、高校に行って当たった時は負けないと誓った。
その時,戦友は楽しみだと一言
こちらも戦うのが待ち遠しかった。
時間が経ち…
そして今、強豪校で腕を磨いている。
いざ対決も束の間
圧勝。
かつてのチームメイトが相手に2本先取
小手と面
会場は彼の強さゆえどよめく
俺は強豪校でもないところで、強さを否定された身。
同じ道場で同じ練習で稽古してきたはず
そして,今の互いの立場
「あー、もうこんなに差が…」
圧倒的な差、そして全てが次元外であることを
深く刷り込まれ、眺めるしかなかった。
そして、2本目を取った後開始線に戻ろうとした時
彼が、一瞬こちらを見たような気がした。
顔は面の中にあるので見えないが
『悲しそう』な顔をしていたような気がした。
同時に自分には罪悪感があった。
支えてくれたり、背中押してくれたはず
再戦はおろか試合場にすら立てない。
この時の気持ちの色は土砂降りだった。
こけこっこ