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15. ◇パニック
頭の中が真っ白に。
え~っとどうすればいいの?
どうすれば……。
あとは何も考えられなかった。
最初に浮気を知った時、私は嫉妬することもなく平気だった。
しかし、いろいろ考えを巡らすうちに、夫の不倫の末のさまざまな
未来に起こりうるであろうリスクを考えると、思った以上に
大変なことなのだと思うようになった。
余裕をかましている場合ではないとプライドを捨て、|頭《こうべ》を|垂《た》れ、
我が身を猛省し、別れるよう頼んだのではなかったか。
それがこの仕打ち。
どーしてくれよう、怒りが込みあげた。
私は証拠写真を見つめながら、一時パニックに陥ってしまった。
夫からの愛を信じて疑わなかった私は、信頼関係が脆くも崩れ去って
しまったことを知り、途方に暮れた。
もはや尊敬し信頼するに値する嘗ての夫は、私の前から居なくなって
しまい……。
その現実を注視することは、私にとってあまりにもつら過ぎた。
そしてそのあとから、徐々に心が悲鳴をあげはじめた。
#不倫
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