今日はお彼岸の日。
俺は毎年この時期になると手紙を書く。
母上がこの手紙を読んでくれていると信じて…
任務が一区切り着いたところで要(かなめ)が近づいてきた。
「どうした要?その手紙は…」
要の足元を見る。
誰からだろうか…
要は母上への手紙をどこか遠くへ持っていこうとしてくれていたらしい。
その後見知らぬ少年からこの手紙を受け取ったとの事だった。
「なるほど…まぁ詳しいことは手紙を読めばわかるだろう!」
俺は手紙を読んでみることにした。
拝啓 煉獄杏寿郎様
急なお手紙、失礼致します
俺はキメツ学園中学校三年の竈門炭治郎といいます。
お手紙を落とされていたので、届けようと思いましたが宛先が分からなかったので、煉獄杏寿郎さんにお返事させてもらいました。
宛先を確認するために中身も少し見させていただきました。
勝手にすみません。
宛先も分からずでしたので一度お手紙をお返ししようと思うのですがいかが致しましょうか?
念の為住所も書いておきます。
住所 東京都ー
竈門炭治郎
「ほう…竈門少年…?なるほど…要が落とした手紙をこの少年が拾ってくれたという事だな!」
どのように手紙が届いたのかはハッキリしなかったが俺はこの少年に拾ってくれたお礼の手紙を書くことにした。
これでもうこの少年とやり取りすることは無いだろう。(不思議なこともあるものだ…)少し寂しい気もするが仕方ない。
(母上、今日は要が不思議な縁を運んできてくれました)
いつもは覇気をまとって任務をこなす炎柱の顔がこの時だけは一瞬優しい空気をまとって頬が緩んでいるように思えた。
これはきっと気のせいではないだろう。
彼のこの顔は私だけしか知らない顔。
私はこの横顔を心の奥にそっとしまっておくことにした。
コメント
3件
かわいいよねー笑 えーうざくなんかないよ? むしろ可愛いし… たんぎゆかさねぎゆね! この小説書き終わったらどっちか書いてみる!!
煉獄さん地味にかわいい♡ あーもう!語尾に♡うぜぇ♡ たんぎゆか、さねぎゆ見たい…