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三日目。
だいぶトウリとは打ち解けてきたように感じる。
「ユニ、ぼくたち友達だよ」
「友達ってなに?」
「えっ、そんなこと初めて聞かれたよ。なんて言えばいいのかな……」
「一緒に遊んだりしゃべったりする人達のことかな?」
「ぼくは人間じゃないよ」
「人間じゃなくても友達になれるよ!」
「そういうもんか?」
「うん、ぼくとユニは友達!」
友達……、
ぼくは友達になりたかったから、トウリと一緒にいるのか?
分からない。
でもトウリが遠くへ行ってしまうのは、嫌だなと感じた。
もしトウリがいなくなったら、きっとぼくは寂しいと感じるはずだ。
でも今日か明日には、人間達がトウリを迎えに来る。
ぼくはそのときを考えるとムカムカと自分の内側で疼いていた。
そのとき。
『トウリ、トウリ。オウトウシテクダサイ』
トウリの右腕に装着した通信機といわれる物から音が聞こえてきた。