テラーノベル
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天使界の空は、朝になると淡い金色に染まる。
その空をふわふわと漂うように飛ぶ亮平は、今日も花が咲くような華やかな笑顔を咲かせていた。
しなやかな体、ふわふわで綺麗な羽は、光に当たって水面のように輝き優しい存在感を放っている。
髪は薄く茶色がかっていて柔らかに揺れるその姿は、この世の言葉を尽くしても伝えきれる者はいないだろう。
亮平の母はこの世界で新たな命をもらってからまもなくしてこの世を去った。
「亮平、あなたは誰よりも…優しく生きなさい」
この言葉を残して。
この世界で事故や殺人などで命を失った場合、もう生涯を歩むことはできなくなる。亮平の母もそうだった。
優しくて天女のような母から譲り受けたこの羽も、この言葉とともにずっと大切にしてきた。
明るさや優しさを忘れないのも母のためだ。
母のために、誰にでも優しく接してきた。
ただ――天使界誰もが警戒する存在がいる。
悪魔だ。
運ばれた魂にも善悪があって、その悪魂が『悪魔』という存在になる。
悪魔は天使をひどく嫌っており、邪悪なものばかり。その中には天使から悪魔に堕天した者もいるとかいないとか。
でも亮平にはその警戒心がほとんどない。
この世界の友達である大介もそんな亮平をいつ心配している。
sk「阿部ちゃん、本当気を付けてよぉ?悪魔は危ないんだからね。」
ab「大丈夫だよ佐久間。みんなが言うほど悪い人ばかりじゃないと思うんだ。」
空を飛びながらそんな会話をしていたその日。
亮平は大介と別れてから境界線近くまで飛びにきていた。
境界線の向こうは、『魔界』。悪に選ばれた魂が生存する、何とも恐ろしい世界だ。
これから起こることを亮平は知らない。
その日は、風が強かった――
続
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コメント
1件
みぅ🤍🥀です。読みました🌙 亮平くん、めっちゃ純粋でピュアすぎて心配になる……。お母さんの「優しくて生きなさい」って言葉、美しいけどなんか切なく刺さる。“悪魔は危ないよ”って大介が言うの、すごくわかる。なのに亮平くんが「悪い人ばかりじゃない」って信じてるのが、もう……胸がぎゅってなる。 最後の「風が強かった――」で終わるの、めっちゃ不穏で続き気になる。優しい世界に影が落ちる予感がして、読んでてドキドキしました。続き待ってます🔥