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恋愛短編集
始まり~
ーー独占ーー
『ねぇ、最近視線感じるんだけど』
真剣な顔して何を言い出したかと思えば
しょうもな……
「は?」
『え、だから最近〜』
「待って?わかっt…わからん」
『え?だからぁ最近〜』
「うん、え?は?」
俺が何度も何度も聞くため彼も
クスクスと笑いながらも何回も説明を
してもらい漸く話が分かったところで
「まぁ、仕方ないちょっと時間頂戴」
『え?まぁいいけど』
意味がわかっていないのか彼は
目の中にハテナマークを浮かべ
首を傾げ ていた
別に意味が分からなくたっていい
俺が解決してあげるから……
【…………♡】
彼が言う前から実は知っていたりした
元から隠れファンが多いし
熱狂的なファンもいた時期がある
アニメの様に靴箱にぎっしりと
ラブレターが入っていた事がある
宛先の名前は書いていなかったが
靴箱に入っているのなら彼のであろう
「………………」
【ヒッ………】
ほら、少し睨むとすぐ消える
彼の事を好きになる人は所詮雑魚だ
大胆な行動は起こさない
だが裏でコソコソと動いている
気味が悪いと感じてしまう
「多分もう大丈夫だからね」
『…ほんと!ありがと♡』
鈍感だなぁ♡
先程まで此方をストーカーしてたのは
君のファンだっていうのに♡
ラブレターの事件もそう
僕が朝早くから来て君に向けて書いた
であろう君の名前が書かれた紙切れの
君の名前を全部消して僕のって事にする
そしたら心配して対処してくれる
僕のファンだと思っていたんだろう
けど本当は 君のファン
独占欲の少しある君よりも
独占欲も愛も重い頭の切れる僕の方が
1枚上手なようだね
本当に独占しているのは
『僕なのに…♡』
「何か言った?」
『ううん大丈夫何も無いよ♡』
知らなくていいんだよ♡
表の裏の裏
誰も予想しない場所から
とっくの昔に的を得ているなんて♡
ーー独占ーー
また次の話で
なう(2025/09/24 23:02:57)