?「『透明ヤンキー黒沢』??」
ここは、Yタイムズ報道部。
その部の生徒であるショートカットの女の子、『徳田ネナ』は素っ頓狂な声を上げる
?「あぁ、最近学園内を騒がせている目に見えない不良の事だ!
見えたとしても、半透明だったとか」
Yタイムズ報道部の編集長である如何にもオタクです!といった感じの男、
『須葉ヌキオ』は眉間にしわをよせてそう声を上げる
ヌキオ「ソイツの正体を調べてほしい」
ヌキオに資料アルバムを手渡され、ネナは憂鬱そうにため息を吐く
ネナ「こんなネタより、学園幹部の機密流用疑惑についての調査の方が…」
ヌキオ「そ~んな地味なネタはバツ!」
ネナ「でも…!」
ヌキオ「今1番ホットな事件の真相を突き止めれば、お前の株の値だって上がるぞぉ~?」
ネナは不愉快そうに眉間に皺を寄せた
ネナ「そんな訳だから、あなた達の意見を聞かせて頂戴」
ネナは仕方なくヌキオの言う事を聞き、ここYSPクラブの部室までやってきていた
コマ「透明ヤンキー黒沢…」
貴方「「乱暴って、どんなことをするんですか?」
ネナ「そうね…例えば…」
ネナはヌキオから貰い受けた資料アルバムから数枚の写真を抜き取り、机の上に置いた
ネナ「こんな風に、不良達をボコボコにしたりとか」
写真には、地面になぎ倒されたり、積み重なって倒れてる不良達の姿があった
ジンペイ「おお!強ぇんだな!」
ジンペイは身を乗り出してその写真たちを興味深そうに見つめる
ネナ「こっちは、2日前に透明ヤンキー黒沢によって横転させられたトラックの写真」
ネナは不良達の写真の上に、トラックが派手に横倒しになった写真を置く
ジンペイ「マジか;」
アゲハ「これって、怨霊の仕業かも…」
マタロウ「如何にもYSP案件って感じだね!」
すると、ネナは半目になる
ネナ「ねえ、そもそも怨霊って本当に存在してるの?」
マタロウ「え?」
ネナ「そんなのがいるなんて、ぶっちゃけ信じられないんだけど」
すると、ネナの背後からバケーラ達がぬぅっと現れる
モモ「いるんですねぃ(低声)」
バケーラ「ばけ~(低声)」
ゴロミ「そーそー。ちゃあんといるんだよ。な、アゲハ♡」
ゴロミはアゲハの腕の中に行き、ゴロゴロしながら猫撫で声でアゲハに喋りかける
アゲハにベタベタなのは、相変わらずの様だ
アゲハ「いると思うよ(ゴロミちゃん可愛い♡)」
バケーラとブロッケンクロックは其処ら辺で踊り回り、
コマジロは机の上をクルクルと回転し、モモはネナの頭上をジャンプして、
ゴロミはアゲハの腕の中で休んでる
ちょっとカオスじゃね(((
ネナ「ま、私の部内での立場にも関わるし、やるからにはとことん追求していくから」
怨霊たちは更に混沌と化し、もはや芸まで始めてしまっている
ネナ「兎に角、あなた達の知恵を(コマ「えっ!?これって…!」……」
突然コマに遮られ、ネナは吃驚する
コマ「このタピオカドリンク店の前に並んでるのって、メラ君じゃない?」
コマは写真の右上ら辺を指差した
アゲハ達も気になってコマの指先を見やると……本当にメラがいた
トラックが横転している方向を見つめている
ジンペイ「本当だ!」
マタロウ「あの硬派なメラ先輩がタピオカ…?;」
マタロウも、まるで信じられないとでもいうような口調でメラを見つめる
すると、更にアゲハが何かに気付いたようで声を上げる
アゲハ「あれ…?メラ先輩の隣、女の子がいるよ…?」
今度は部室の扉が勢いよく開いた
正体は頬を紅潮させてやけに興奮したフブキだった
フブキ「ヤバい!ビッグニュース!!////」
「「「「「?」」」」」
フブキ「メラ先輩が、
彼女と歩いてた!!////」
「「「彼女ォ~!?!/////」」」
ジンペイ、コマ、マタロウの3人は身体をくねらせてオーバーに驚く
ジンペイ「この大事件、追うしかない!!」
ジンペイ「行くぞッ!!」
アゲハ「えっ、待っt……」
ジンペイはアゲハの手首を強引に掴み、部室を飛び出した
他の3人も急いでジンペイの後を追いかける(主にコマはジンペイとアゲハを引き離す為)
ゴロミ「あっ…アゲハ~~~!!」
ネナ「ちょっと…!」
ネナは慌てて立ち上がるが、メラに彼女がいる疑惑で頭が一杯のジンペイはブレーキを掛けずに出ていった
ネナ「…~~~ッ……何なのよもぉぉぉ!!」
「「「「!?」」」」
ネナの隣に居た怨霊たちは驚いてその場を飛び退いた←
(ジンペイのせいで)アゲハの腕から転げ落ちてしまったゴロミ
ゴロミ「……ジンペイのヤロー…後で覚えてろよ…」
ゴロミはこめかみをひくひくと痙攣させ、近くにあった鉛筆を手でへし折った
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!