Y学園の屋上、メラは1人呑気に…いや、獅子黒と共に呑気に昼御飯を食べていた
メラ「……暇だな…」
メラはそう呟くと、再びホットドッグを口の中に含む
すると、向かいのドアからジンペイがアゲハの手首を掴みながら此方に駆け寄ってきた
ジンペイ「メラ――!!」
アゲハ「メラ先輩に聞きたいことがあるんですけど…」
ようやくジンペイから解放されたアゲハは、左手首を擦りながらメラに尋ねる
メラ「なんだ?」
メラが立ち上がると同時に、片手にメモを持ったネナが前に進み出た
ネナ「Yタイムズ報道部の徳田ネナです。先日のトラッ(ジンペイ「お前に彼女がいるんじゃないか事件だ!」………」←
再び遮られ、不機嫌になるネナ
メラ「はぁ?下らねぇ。なんだよそれ…」
マタロウ「メラ先輩、あなたは2日前、タピオカドリンク店の前に並んでいましたね?」
案の定、びくぅッと肩を震わせてあからさまに動揺するメラ
メラ「タ、タタタタタピオカなんてッ、そそッそんなの女子の飲み物じゃねえか!!
ぉぉ男は黙って牛乳よ!(?)」
メラは動揺を隠すためにゴクリと牛乳を飲む
マタロウ「でもこの写真、メラ先輩ですよね!?」
マタロウは先程の写真をメラに突き付ける
それを目尻でチラリと見やったメラは、盛大に牛乳を吹き出した←
マタロウの顔は真っ白に塗装された←
アゲハ「メラ先輩……ズバリ聞きます。彼女と一緒にタピオカドリンクを飲みましたよね?」
真正面にズイィッッとアゲハに詰め寄られ、耳まで顔を真っ赤にして髪をブルブルブルッと逆立てるメラ
メラ「は…しっ、知らねえな!!///ま、マジで、彼女ねんて、いねえから!!//////」
顔を背けるたびにアゲハがしつこく其方に顔を向けてくる為、メラの心臓は爆発寸前
大慌てでアゲハから離れた
ネナ「あの…あなたがタピオカドリンク店に並んでいた時、
すぐ近くでトラックの横転事故がありましたよね?」
その途端、メラはピタリと動きを止めてネナの方を振り返る
メラ「えっ?」
獅子黒「…………」
ネナ「誰か怪しい人を目撃しませんだしたか?」
メラ「……し…知らねえな。その事故と俺は無関係だ」
メラ「行くぞ。獅子黒」
メラは獅子黒に一声かけ、そのままスタスタと屋上から出ていってしまった
ネナ「…獅子後、って…?」
ネナは不思議そうに首を傾げる
ネナの後ろでは、コマとマタロウとフブキの3人がコソコソと話しあってる
フブキ「今の反応見た?」
マタロウ「まさか、透明ヤンキー黒沢の正体って…」
コマ/フブキ「「えっ!?」」
すると、アゲハとジンペイが3人の会話に割り込む
アゲハ「ちょっと待ってよ!メラ先輩は、悪い人じゃないよ」
ジンペイ「そうだぞ、この前は脅されて仕方なく番長をやらされてただけなんだから」
コマ「いや、メラ君は悪い人じゃないと思うけど……獅子黒君は?」
「「え?」」
マタロウ「メラ先輩の子分だって事以外、何も知らないよね?」
2人にそう言われ、アゲハとジンペイは思わず黙り込んでしまった
メラ「…………」
獅子黒「…親分……」
公園内に気まずい空気が漂う
暗い表情でブランコに座っているメラに、心配になった獅子黒が声をかける
メラ「気にすんなよ……」
メラは目尻で獅子黒を見やりながら声を上げる
獅子黒「しかし…」
メラ「はぁ……うるっせえな…どっか行け」
メラは鬱陶しそうにため息を吐くと、ひらひらと手首を振った
獅子黒はいう事を聞き、シュン… と姿を消した
すると、丁度アゲハとジンペイがメラの元に駆け寄って来た
ジンペイ「おーい!」
アゲハ「メラ先輩!」
メラ「アニキ……と、アゲハ…///」
メラは先程の至近距離のアゲハを思い出し、顔を赤くしてしまう
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