8番出口×#真相をお話しします
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こつ、こつ、こつ
鈴木「あれ?ずっと一緒かな?」
迷う男「は、は、」
ばちっ
鈴木「ん?」
迷う男「異変、異変、」
鈴木「あ、まってくださいよ~」
迷う男「は?異変じゃ、ない」
迷う男「俺と、同じ、?」
鈴木「まー、そーなんじゃないすか?」
迷う男「ぇっと、」
鈴木「あー、僕は鈴木です」
迷う男「ん、」
鈴木「これってなんですか?ずっと同じ道で」
迷う男「ご案内みろよ、」
鈴木「えっとー、」
異変を見逃さないこと
異変を見つけたら、引き返すこと
異変が見つからなかったら、引き返さないこと
8番出口から外に出ること
鈴木「へぇ、簡単っすねぇ」
迷う男「は?」
迷う男「行こう」
鈴木「んー、」
迷う男「…、…、」
鈴木「あ、異変ありますよ〜」
迷う男「無いよ?」
鈴木「ほら、この8が逆になってますね」
迷う男「ほんとだ、引き返そう」
迷う男「これ、さっきより増えてる?」
鈴木「ん?どれどれ、」
鈴木「それは異変じゃありませんよ。」
迷う男(信じていいのか、鈴木ってやつのこと、)
鈴木「あー!もしかして信じてません?」
迷う男「ぅ、バレた、」
鈴木「大丈夫ですよ」
鈴木「さ、行きましょ」
迷う男「あ、」
鈴木「ほらね?」
迷う男「あ、あぁ、」
迷う男「…、….、…、….、異変なし、?」
鈴木「有りですよ笑」
迷う男「は?」
鈴木「ほら、ドアノブ。」
迷う男「ほんとだ、引き返そう。」
鈴木「パッと見異変は無さそうですねぇ、」
迷う男「お前もよく見ろよ」
鈴木「うーん、」
迷う男「おじさん異変なし、」
迷う男「異変無しか、進むぞ」
ばたっ
鈴木「う、、は、ぅ、゙」
迷う男「ちょっどーしたんだよ」
鈴木「ちょ、、僕の、か、かばんから、ぅ゙」
鈴木「く、、くすりと、み、ずを、」
迷う男「わかった!」
鈴木「は、はぁ、はぁ、」
迷う男「大丈夫かよお前、」
鈴木「すこ、し、きゅ、うけいを、」
迷う男「おう、」
迷う男「さっき、どーしたんだよ、?」
鈴木「僕、ここにでかいものがあって、あと他にも小さいやつが、沢山。」
迷う男「え、」
鈴木「それでね、昨年言われたんですよ。余命1年って、」
迷う男「それって、」
鈴木「…なんか辛気臭くなっちゃいましたね、行きましょうか」(ふら
迷う男「大丈夫か?肩貸すから」(肩貸
鈴木「ありがと、ございます」
迷う男「お前、ほんとに大丈夫か?」
鈴木「は、はい、ま、なんとか、、ぅ、」(ふら
迷う男「1回座れ」
鈴木「は、い」
鈴木「あ、ぁれ、は、」
迷う男「前に居るやつ誰だ、?」
?「あ、ちょも〜」
迷う男「ちょも?誰だそれ、」
鈴木「り、り、りん、子、?」
りん子「何寝ぼけてるのぉ?りん子だよ」
鈴木「り、りん子ぉっ、」
りん子「ちょももこっち来なよ〜」
鈴木「あ、ぁ」
りん子「私ねちょもに会いたかったの」
鈴木「僕もっだよ、」
こつこつこつ、
迷う男「おいまて!行くな!」(ぐいっ
鈴木「離してっ」
鈴木「りん子っ、、りん子!」
りん子「ちょももこっち来なよ〜」
りん子「私ねちょもに会いたかったの」
りん子「ちょももこっち来な、よ、、〜」
りん子「わた、わたしねね、ちょ、ちょちょもにああいたたたかったたのののの」
迷う男「あれはお前が思ってるりん子って奴じゃない!」
鈴木「りん子だ!りん子ぉッ!」
迷う男「鈴木!」(ぐいっ
迷う男「…」(なでなで、
鈴木「ぅ、、うあ、り、ん子ぉ、なんで、ぇ」(気失
鈴木「ん、、ぅわ、す、すみませんっ」
迷う男「いい。それより、何かあったのか、?」
迷う男「りん子って子と、」
鈴木「長くなっちゃいますよ?」
迷う男「いいから」
鈴木「僕、改名してるんです。前の名前は渡辺チョモランマで、」
迷う男「あ、あれの!?」
鈴木「てことで、」
迷う男「そーだったんだ、」
じっ(看板
迷う男「…ん?うおッ!」
鈴木「…異変、ですね。」
鈴木「引き返しましょう」
鈴木「6番出口、あとちょっと、」
迷う男(ここから、出れるのか、ほんとに、)
迷う男「ひゅー、ひゅ、ひゅー、」
迷う男「ひゅっ、げほげほっかはっ、はひゅっ」
鈴木「えっ!だ大丈夫ですか!?」
迷う男(やべ、薬ねえよ、)
迷う男「ひゅぁっ、げほっひゅー、」
鈴木「えっと、、喘息?過呼吸?」(さすさす
迷う男(意識が、あ、れ?)
鈴木「ちょっ、大丈夫ですか!?」
鈴木「失礼しますねぇ、よいしょっと、」(おんぶ
鈴木「…異変は、無し、ですね」
鈴木「もしもーし」
(ぺちぺち
鈴木「大丈夫ですかー?」
鈴木「生きては居るんだけどな、気絶かな?」
鈴木「気長に待ってあげましょうか、」
鈴木「起きないな」
鈴木「進んじゃいましょうか」
鈴木「んしょっと」(おんぶ
鈴木「あ、くそ、」
鈴木「異変は、無いと、」
歩く男(にやあ
鈴木「うおっ!おじさん怖」
鈴木「異変異変っ!」
鈴木「うーん、異変無、有りだ」
鈴木「異変は無さそう、」
迷う男「ぅ、ん?」
鈴木「あ、起きました?」
迷う男「ぅわっ下ろせ下ろせっ」
鈴木「はーい」
迷う男「なぁ、、」
鈴木「はい?」
迷う男「ここ出たら何すんだよ」
鈴木「僕は、復讐、ですかね」
迷う男「復讐?誰に?」
鈴木「貴方だけに言いますね、秘密ですよ?」
迷う男「おう、、」
鈴木「ふるはうす☆デイズの話しましたよね」
迷う男「してたな」
鈴木「ルーです。」
迷う男「ルー、復讐って、」
鈴木「笑、ま、出たら#真相をお話ししますを見てください。今日は150万人耐久なんでね」
迷う男「殺すとかは、辞めとけ」
迷う男「めちゃくちゃ後悔する、俺みたいになるぞ、」
鈴木「何かあったんですか?」
迷う男「まぁ、な」
鈴木「さっきの咳とかも、」
迷う男「咳は元々気管が弱かったんだけど、数年前のウイルスで、高熱をだして、治療したあとも咳だけ残って、、結果喘息にって感じ」
鈴木「そーなんですねぇ、」
かち、かっかちかちっ、かちん(電気
鈴木「うわ真っ暗」
ぴかっ(スマホのライト
迷う男「大丈夫か!」
がた、がたんっ
鈴木「うわぁあ」
迷う男「っ!排気口の蓋が取れて、血が、?」
ぺちぺちぺち
んぎゃあおんぎゃああ
きーーん
迷う男「何だこの音うるさ、」
鈴木「こここれはネズミ除けのお音ですっ」
きぃ、きぃ、
迷う男「あ、れは、SNSの」
ネズミの身体に人間の耳がついてる、隣には人間の鼻、、その上に乗っかってるネズミには人間の目が、
色んな音でぐちゃぐちゃだ。気持ち悪い。
鈴木「うわ、こわぃ」
鈴木「う、」
迷う男「怖いなら目瞑っとけ」
鈴木「は、いっ」
(ぐいっ
鈴木「は、、はー、、は、んぐっ、、薬、」
鈴木「は、、あ、ごくっ」
迷う男「大丈夫か」
鈴木「は、い、なんとか、」
迷う男「あとひとつで8番出口だ」
鈴木「ですね」
鈴木「もし、ここから出ていつか生きて逢えたら、LINE交換しませんか、?」
迷う男「生きてたらか、いいよ。その為にも長生きしろよな笑」
鈴木「僕、頑張りますね笑」
迷う男「ん、?」
遠くからさざ波の音。
鈴木「どうしました?」
迷う男(異変か?)
迷う男「…」
耳を澄ませてみると
波音、ん?重なってサイレンの音が、…は?
(ぐい
鈴木「どうしました?」
地面が揺れ、地鳴りのような轟音が近づいてくる、
迷う男「…まずい、、」
通路の先から灰色の水が流れ込んできた。水嵩はまたたく間に増えてく。天井まで飲み込むような、津波となって追ってくる。
迷う男「逃げるぞ!」
鈴木「え?」
鈴木「は、はいっ」
鈴木「うわっ」
(ずこっ
迷う男「大丈夫か!」
鈴木「ぁ、、」
僕はまた見ないふりをするのか、?また罪を重ねるのか?
そんなの、
迷う男「そんなの、だめだ。、鈴木!」
ぼくは鈴木に向かって走り出す。
大きく息を吸い込んで、鈴木に向かって手を伸ばした。瞬間、体ごと津波に飲み込まれた。汚染した水が一気に肺に流れ込んできて息が出来なくなる。、
迷う男「かふっ、、」
水圧で塞がれた耳からは、瓦礫が激しくぶつかる音が聞こえる。
錐揉み状態の波の中を、色々、人間生活の有象無象がながされていった。
迷う男「ふぁっ、、、ぐふ、、」
あまりにも強烈な暴力に飲み込まれ、そこにただただ体を預けるしかない。全てを諦めて、次第に心地良さすら感じ始めた。
迷う男「…」
黄色く点滅する【↑出口8】の看板が、視界の先で徐々に遠ざかっていく。
鈴木は大丈夫か、大丈夫なのか?
そうだ、絶対生きて逢うんだ。
鈴木「また、逢いましょう!」
迷う男「もちっろんだ、」
薄れていく意識の中で鈴木の無事を祈った。
迷う男(どうか、、生きててくれ、鈴….木)
鈴木「ぐる、じ、、、ぐふ、、」
すごい、瓦礫がぶつかる音がうるさい。
体が、水圧でばらばらになるんじゃないか?って思うほどすごい。
迷う男「つかっまれ!」
(ぐいっ
鈴木「くはっ、かはっ、ひゅ、」
迷う男「げほっげほげほっ、」
鈴木「ありがと、ございます」
(ぐらぁっ(看板
迷う男「うわっ」
鈴木「あっ」
迷う男「死ぬなよっ、おれは大丈夫だからっ!」
迷う男「自分の事を考えろっ」
鈴木「また、逢いましょう!」
迷う男「もちっろんだ、」
あの人と再会できたらいいな。
生きててください。お願いします。
僕はあの方の無事を祈った。
鈴木「んぅー、はっ、あの方は、」
鈴木「…すぅー、、ふー、」
鈴木「出ましょうか、」
鈴木「びちゃびちゃ、1回でたら着替えましょうか、」
鈴木「異変なしっ」
鈴木「階段、」
こつ、こつ、こつ、
鈴木「絶対逢いましょうね」
迷う男「何時間が経ったんだ、」
鈴木は出れた、かなぁ
津波に飲まれ、気を失った僕はまっさらな白い通路で目を覚ました。
水も瓦礫もなにもないいつもの白い通路だったけど、服はびしょ濡れで、口の中も砂や、砂利まみれだった。
そのことが、先ほどの津波が夢では無いことを告げていた。
あの津波は[異変]に間違いないだろう。引き返してみたがそこにあったのは
の案内表示だった。
僕はゼロにリセットされてしまったことに絶望したが、また、鈴木に逢う為に気持ちを奮い立たせた。
「出口8…歯医者…エッシャー…司法書士…美容クリニック…」
ひとつひとつ声に出しながら見ていく。
何時間経った?時間の感覚はすっかり失われた。
僕はようやく、8番出口にたどり着いた。
「出口8…歯医者…エッシャー…司法書士…美容クリニック…、」
「階段、」
「さようなら。」
「ありがとう。」
いつもの駅。
迷う男「良かったぁ、」
迷う男「行こう。」
僕はイヤホンをスマホに繋げて、ボレロを聴きながら電車に乗った。
鈴木「あれ、?」 迷う男「す、ずき、?」
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4000超えだわ、すまんな
多分誤字多い。
えー、最後は2人が再開って感じ
ボレロいいよねぇ、おれボレロでクラシックに興味でたんよね。
8番出口ちょっと泣けるんだよな、
コメント
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まぁ少しだけなら大丈夫か
までぃか
ネタバレちゃう?