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第3話「日常とマイカーの闇落ち前夜」♦︎
朝の教室と通学路
夏休み明けの朝、学校に向かう通学路。
「おはよう、マイキー」
「……お、おう」
普段は明るく返すマイキーの声も、今日は少し小さく、無表情。
それでも、私が隣にいるだけで少しは安心するのが分かる。
教室に入ると、男子たちがざわつく。
「お、麗奈ちゃんだ!」
「マイキーと仲いいんだって?」
微笑みながら席に座る麗奈。
でもマイキーは少し遠くを見つめ、ぼんやりしている。
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授業中の細かい描写
数学の授業、ノートを取る私の手元をふと見つめるマイキー。
「……あの問題、難しくないか?」
「うん、でも一緒にやれば大丈夫だよ」
彼の横顔を見るたび、胸がざわつく。
静かな教室の中、互いの呼吸が自然と近くなる。
周りのざわつきも、なんだか遠く感じる。
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放課後の秘密の時間
放課後、二人で歩く帰り道。
「今日も一日終わったね」
「……ああ」
少し声が小さく、いつもより無表情なマイキー。
心配で、でもそっと手を握る。
「マイキー、大丈夫?」
彼は一瞬こちらを見て、ぎゅっと手を握り返す。
言葉はないけれど、その瞬間、心は通じ合う。
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日常の小さな幸せ
学校の図書館、教室、帰り道…
一緒に過ごす時間は、日常だけどかけがえのない時間。
「ねぇ、あの映画見に行こうよ」
「……いいけど」
少しぶっきらぼうでも、一緒にいるだけで心は温かい。
家での時間も、同じ。
お菓子を作ったり、映画を見たり、手をつなぐだけで胸が高鳴る。
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仲間との交流と小さな事件
場地やドラケン、千冬たちとの日常も描写。
バイクの整備、放課後の小競り合い、ジョークや冗談で笑い合う。
ある日、街で小さなトラブルに巻き込まれるマイキー。
「……オレ、どうすればいいんだ」
仲間たちに囲まれ、守るべきものの多さに少し揺れる。
麗奈はそっと彼に寄り添う。
「大丈夫だよ、マイキー。私がそばにいる」
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夜のベランダと不穏な影
夜、部屋のベランダに二人で出る。
月明かりがきれいで、風がそよぐ。
「……オレ、みんなを守れないかもしれない」
マイキーは少し俯き、言葉に力がない。
麗奈は手を握る。
「大丈夫だよ、マイキー。私たちがいる」
でも、マイキーの瞳には深い影が差している。
日常の幸せと平穏は、永遠ではない——
二人ともまだ、それを知らない。