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うん、、最高すぎる⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝
「…ヴッ」
それは、12月、中旬の朝の事だった。
お腹がズキズキと痛む。
身体を起こそうとするも、自分の身体はそれを拒否するかのように痛みを強く主張してくる。
そういえばもう生理来る日だっけ…なんて事を考えながら、大学に休みの連絡を入れる。
今日の授業は大して苦手なところは無いし大丈夫だよね…いや待ってそれよりもベッドから動けない…。
一人ベッドの上で痛みと格闘していると、部屋の扉が開く音がした。
「姉ちゃん、もう9時だけど大学は?」
心地好い、男子にしては高めの声が耳を擽る。
被った毛布から顔を少し出しチラリと扉の方を見る。
そこには、眠そうに瞼を擦りながら扉にもたれかかっている英がいた。
「今日は休む…………」
なんで英がいるんだろうと思いながら英に答えた。
あー、そういや今日は創立記念日だっけな……部活もないって言ってたっけ。
「へー、、じゃ、おやすみ」
パタリと扉が閉まると、また部屋に沈黙が戻る。
…………とりま、寝るか。
私は目を閉じて、、、寝た。
「ハヴッ」
目を覚ました途端に痛みが襲ってきた。いや不意打ちすぎる。
ベッドの上でのたうち回っていると、不意に扉が開いた。
「姉ちゃん、飯いる?」
食欲をそそらせるような香りのする小さい鍋を乗せたお盆を持って英が部屋に入ってきた。
ご飯………………食欲はないけどお腹は空いてるんだよな、
「ぃ、いる」
「はーい、ココ置いとく」
ベッドの近くにある机の上にお盆を置くと、用は済んだと言わんばかりに、部屋を去っていった。
重い上半身を頑張って起こす。
壁に立て掛けてある折りたたみ式の小さい机を手繰り寄せてベッドの上で開く。
その机の上にお盆を乗せて、早速鍋の蓋を開けた。
「……うぉ、!」
蓋を開けたそこには、ほかほかとした湯気がたった粥があった。
卵とネギが入ったシンプルなものだったけれどそれがまたいい。
もぐもぐと咀嚼をしているとまた痛みがぶり返してきた。
なんなら頭痛や吐き気も始まったもんだ。
一旦鍋に蓋をして机ごと床に置く。
ァァ……鎮痛剤を身体が欲してる…。
英ー!
心の中で叫んでみるも届くはずがない。
…なんで私がこんな痛みに耐えなきゃいけないのよ、私はただ可愛い弟に毎日構ったり大学の男らに告白されたり街でナンパされたりするだけなのに!何も悪いことなんk
「姉ちゃん」
「はっ?」
いつの間にか部屋に入ってきていた英が私の枕元にしゃがんで、じっとこちらを見つめていた。
「さっきから何ずっとぶつぶつ言ってんの」
眉を顰めながらそう言う英に
「声………「出てた」」
お恥ずかしい限りでございます。
もぞっと布団の中に隠れた。
すると英は、
「ココに鎮痛剤置いとくから。あと水ね」
そう言うが早いが、立ち上がって扉の方へと歩いていった。
カチャっと、静かに扉が開く。
「…お大事に」
そう小さく言い残して、部屋を出ていった。
誰もいなくなった部屋に、私の泣き声が静かに響いた。