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一方、私はハッピーな祝杯ムード一色だった。自作の「同棲許可証」を手に、父である専務の重役室へ突撃したが、現実は甘くなかった。
「……ならん。白石の娘が順序を飛ばしてどうする。結婚式という『けじめ』をつけるまで、同棲など一切認めん」
「パパ!? 何言ってるの、統合は成功したのよ!?」
すぐにスマホでいくつか式場の空きを調べたけど、最低でも半年先。それは私にとって、圏外の山奥でバッテリー残量1%のスマホを持たされ放置されるに等しい死刑宣告だった。
(……半年なんて待てるわけない。……パパが認めないなら、強硬手段に出るのみ)
私は不敵に笑い、計画を練り始めた。 【陽一さん誘惑&極秘同棲プロジェクト】。 ターゲット(陽一さん)が燃え尽きて思考が停止している今夜こそ、チャンス。彼を誘惑し、極秘同棲プロジェクトの承認を得るのである。
芙月みひろ
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#王子