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綺麗な色をした青色の空。キラキラと地面を照らしている太陽。
だけどそれは、私にとっては、毒にしかならない。
私は、雨の時が好きだ。だって、雨が降って、雨に打たれていたら、何も考えなくていいから。
太陽の光が眩しい。毒、毒、、、。毒だ。
あの太陽みたいに輝いていられたらなぁ。
「うわ、朝からアイツ見ちゃった」私を煽る声、情をかける声も毒だ。
私がいつも歩いている交通路も。全部、毒。
何も考えないで横断歩道を渡る。同じクラスの人に見られ、馬鹿にされるから。
「あいつ性格悪いよなぁ」桐谷 タクヤの声。 きっと、私のことだ。
「だよな、彼氏を横取りしようとしたんだろ?」してない。ほんとに、してない。
でも今更言ったって誰も信じてくれない。
どうせ、みんなー。こうやってグルグル考えても、どうせどうにもならないから、何も考えないようにする。
あぁ、学校の門が見えてきた。今日もこの牢獄に入らなければいけないのか。
心が折れそうだ。
いや、すでに心なんて折れていて、もう無くなりかけているのかもしれない。
この私、姫川ルーラの心は。いつしか崩壊しかけているのかもしれない。
そんな事を考えているうちに学校の中に足を踏み入れてしまった。
私を刺すような目線。息を殺して、クラスの中に入った。
どうか、あの子が先に来ていませんように。
儚くもその願いは散った。
竹川愛流(タケカワ アイル)は私を指差し、言った。
「てめえまっっっっじ、きっっしょいな。早く消えればいいのに」
全身の血の気が引いた。
私のせいじゃない私のせいじゃない私のせいじゃない私のせいじゃない私のせいじゃない
お前が。お前が。お前が。。。。。 お前が自作自演したんだろ?
お前が全部壊した。竹川愛流の自作自演でなんでこんなに言われなきゃ駄目なの?
なんで愛流が私のせいにするんだよ??不公平だよ、こんなの。
何も考えられない。竹川愛流に仕返しをしたい。私は制服の裾を掴み、
自分にこう言い聞かせた。今は我慢。いつかあいつは報いを受けるのだから。
そして静かに席に座り、いつものように本を出し、冷静さを保った。