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神崎side
無言で歩く隣の蘇枋君を横目でチラチラ見る…。
彼とこの身体の持ち主は一体どんな関係なんだろう…、どうしてあの時悲しそうな顔をしたんだろう……。
もしかしたらこの身体の持ち主は蘇枋くんととても仲良くて……、一緒に過ごしてたんじゃないかと思うと心が痛む……。
でも今俺がこの身体に宿って…亡くなったら…きっとこの身体も終わると思う…そんな気がする……。
何せ前の俺は死んでるんだから…。
蘇枋「…そう言えば。」
神崎『は、はい!?』
蘇枋は立ち止まり俺の方を見ると
蘇枋「…やっぱり貴方のことは神崎さん、と呼びますね、碧じゃないので。」
神崎『そりゃ、蘇枋が呼びたい様に呼んでくれれば……。』
何故だろう、俺は彼もこの身体の持ち主も知らないのに……、棘のある様な言い方に傷付くのは……。
蘇枋「じゃ、高校へ行こうか、俺らは新1年生なんだし、何より楽しいことが起きる気がするよ。」
神崎『???わ、わかった……。』
俺はそのまま蘇枋の後を付いて行った。