翌日、メイは散歩に出ていた。
昨日の件で己の非力さを悟ったのだ。
ならばと、思い体力増強の一環として家の周囲の森を探索することを決めた。
勿論過保護な魔女様には内緒だ。
魔女様はいつも引っ付いているわけではない。
魔女様にも薬を作る時間が必要なのだ。
昨日まではその時間は読書に宛てていたが魔女にも教わる事はできる。
体力増強をしとこうと決意したのだ。
そして…とある森の奥、狙撃手と幼女は出会う。
「…おね兄さんだれ?」
「何だその造語…」
困惑する狙撃手をよそにメイは続ける。
「迷子?メイが拾ってあげようか?」
いや勝手に拾っちゃだめだろというツッコミはなしで頼む。
狙撃手の思いは…ただ一つ、任務にも失敗したし、敵に容赦もかけられた。
いっそのこと魔女の手で葬られたい。
この幼女メイドはたしか魔女が飼っていた。
ついていけば殺してもらえるのではと。
「わかった、拾ってくれ」
めいは思う。魔女様のように名前を決めたら喜んでくれるのではと。
「めいが名前をつけてあげる。銃持ってるから狙撃手さんね。」と。
「いや待て名前はい「うん! とってもいい名前」
話を聞かぬ娘と思う狙撃手さんなのであった。
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