目元を赤く染めた仁人の手を引いて車に乗せた。
未だ啜り泣く仁人を横に車を走らせ、着いた先は俺の家でもある高層マンション。
『着いたよ』
「ここ…勇斗ん家..?」
『うん。』
足を進めエレベーターに乗り、玄関の扉を開けた。
目を丸くしてなかなか入らない仁人に"入りな"と顔をクイッと動かした。
「ひろ…すご…やば…」
『語彙力笑別に探索しててもいいよ。あ、でもそこのクローゼットは開けないで』
「え、なに笑」
『いや、そこだけ綺麗にしてないからさ笑雪崩てくるかもしれないし、危ない』
「あーわかった。えろ本か」
『んー?とりあえずほら、これ飲みな。俺服片付けてくるね』
「うん、ありがと…」
仁人にコップを渡し、着ていたアウターをかけに部屋を出て衣装部屋に向かった。
やってはいけないことをやりたくなってしまうのが人間の性で。
開けてはいけないクローゼットにどうも目がいってしまう…
「しょうがないよな、あぁ言われたら開けたくなるもん。絶対なんかある」
身体が温まってきたのか余計に興奮を引き立たせ、気付けばクローゼットの持ち手に手をかけていた。
そして衝動に駆られクローゼットを開けてしまった。
「…ん?え…?…は?いや、…なんで、?」
クローゼットの雪崩なんてひとつも無い。
そこにあったのは、 無数の俺の写真だった。
「これは…前買い物した時、?これ..も,,」
『こら。開けちゃだめって言ったでしょ?』
振り返ると優しく微笑む勇斗が立っていた。
「なん,,で…」
『よく撮れてるでしょ?ここにいるどの仁人も可愛いんだけど…やっぱ生の仁人が一番可愛いね』
そういって俺の頬に触れた。
怖い…
怖くて堪らないはずなのに…
なんでか身体が熱い,,
なんで俺…こんな興奮してんの,,?
「…なんか盛った、?」
『ちょっとね、笑…怖い?』
「…。」
『俺ね、昔から仁人のこと好きだったんだよ。でも仁人には幼なじみの恋人がいたからさ。俺を見てくれたらいいのにって思ってたんだけど、好きな人が幸せならいっか…って諦めてた』
そう語りながら徐々に近づいてきた。
『でも、なんか最近の仁人おかしいなーって。そんで調べてみたら案の定でさ、俺からすればこれはチャンスだろ?笑』
「じゃ,,じゃあ今日のこれも…勇斗が仕組んでた,,ってこと…?」
『そうだよ。怖くなった、?笑』
脚の力が抜けるような感覚になった。
怖いから?
絶望してるから?
でも何故か、そんな類の言葉は当てはまらない気がした。
「…笑怖くないよ、」
そう言うと、勇斗は優しく口付けた。
2回3回とどんどん深くなり、溺れるように深く深く口付けた。
『そうだよな、笑』
だって俺たちの愛って…
似たもの同士なんだから…♡
「え…?」
媚薬と俺の言葉に混乱している仁人に手を差し伸べた。
『来る?』
手を取り、小さく頷いたのを確認すれば大きなベッドのある巣へと向かった。
「勇斗…」
『ん?』
「さっきの…」
『しー…身体気持ち悪いだろ?ごめんな、媚薬盛って。今からは今までのこと忘れて、ただ気持ちよくなってくれればいいから』
ほんのり赤く染まった身体に潤んだ瞳が俺を見つめた。
あぁ…ほんとなんでこんなに可愛いんだろう…♡
ほんと罪だね、仁人って…♡
そう思うと余計にアイツに腹が立つ
まぁでも、そのおかげで可愛い仁人を俺のものに出来たわけだし、そこは感謝してるわ、笑
「勇斗…」
『…ん?』
「しよ,,?」
『うん…』
再び深く唇を重ね、ゆっくりと服を脱がせていった。
今の仁人の頭にはきっと俺しかいないだろう…なんて思うと余計に興奮した
仁人の甘く喘ぐ声に合わせて腰のスピードを早め、誰にも取られないように赤い印をそこらじゅうに付けた。
『そういえばさっき仁人が言いかけてたこと…そのままの意味だよ?笑仁人も俺の写真をたくさん持ってるってね、笑知ってんだよ俺、笑…どう?俺たち似たもの同士じゃない?♡』
「…バレてた,,?笑そうだな…似たもの同士かも,,///♡」
end.
コメント
4件
こういう系好きなんです…主さん小説書くのうますぎです、
付き合ってる設定で
相手は仁人くんで