天界
神「さてさて向こうの世界に行く前にカラフルピーチのみんなが何処にいるか調べないとな。あーこれならバラバラに転移させるんじゃなかった。」
神は自分の目の前に地図を取り出しカラフルピーチの居場所の特定に入る。
神「えーと最初に吸い込まれたじゃぱぱとゆあんはー…..」
神は世界の地図をジッと見つめる。
神「あっ先に言っとくと私は地図を見るだけでカラフルピーチ全員の位置がわかるのだ!」
↑誰に向けて言ってんだ。by作者
神「お!いたいた。えっとなるほど都市連合のショーバタイに2人とも転移したのか。まだマシな方だな。」
神「えっと次はうりとたっつんか。うーんとあー都市国家モングレルに転移したか。ならアイツら一生この町から出れないな。ご愁傷様。」
神「次になおきりは….漁村か。しかも結構西端の方だし。これなおきりは合流きついぞー。」
神「どぬくは、えっと….これ何処だ?あちゃーこれ1番最悪じゃないか?よりによってスワンプの森だぞしかも詳しい位置はわからないし。どぬくも出れないなご愁傷様。」
神「ヒロは、あーうんアイツが1番いそうな所に行ったな。遊牧民の村て。まーアイツ馬の世話係やってるから大丈夫そうだな。」
神「もふは…もふも居そうな場所に行ったな。この世界で唯一大学があるワールドエンドか。そこで本でも読んでこの世界の知識でも蓄えておいててくれそうだな。」
神「最後の男性陣であるシヴァは、シェク王国のヘフトか。まあ、大丈夫だろ。」
神「問題は女性陣なんだよなぁ。さてさて何処なんでしょうかね?…..ホーリーネーションのリバース鉱山か。….終わったな。」
神は全員の位置を把握し地図をしまう。
神「何人か危なそうな奴がいるが、まあ、大丈夫だろう。彼らには全員でやってもらわなくてはならない使命があるのだからな。」
神「ま、その使命を伝えるのは彼らが少し合流したあとにしよう。それまではゆっくり彼らがどう生き抜くかじっくりと観察させて頂こうじゃないか。」
↓メンバーが転移された場所を示す地図
(どぬくの顔が何個もある理由は詳しい位置がわからない為。)
ホーリーネーション リバース鉱山
ここは**HN(ホーリーネーション)**が信仰する宗教「オクラン教」の神オクランの像を作る為に設置された鉱山である。
この鉱山では人間の女性、シェク人、はぐれハイブが奴隷としてホーリーネーションの歩哨に監視されながら碌な食事なし、休憩無しで毎日夜22時まで強制労働を強いられている。
彼等が奴隷から解放されることは一生なく、ここで一生を終える者も少なくない。リバース鉱山にいる人間の女性達は「何故自分は女性として生まれたしまった」のかと自分を呪いながら労働をし来世では男性としてこの世に生を受けることを望んでいる。
シェク人、はぐれハイブなどの亜人種は何故こんな国に来てしまったのかと後悔しながら労働をしている。
かつて過去にはリバース鉱山からの脱獄を企む輩もいたが、ホーリーネーションの歩哨にバレて他の奴隷達の前で公開処刑にされた。
これ以降脱獄をしようと目論む輩はいなくなり従順に労働をしている。
だがこのリバース鉱山には1人だけ労働を課せられていない捕虜がいる。
そいつの名は「ヘックス」
HN歩哨1「ほら!さっさとオクランの任務を果たすのだ!!」
奴隷1「わっわかりました!だからお願いします、切らないでください!!」
HN歩哨2「さっさと行け!!!ナルコの魔女どもめ!!」
また1人また1人と奴隷が歩哨に連れられて檻から出され外に連行されて行く。
毎日見て聞いても慣れないな。この光景だけには……
奴隷の彼女等はオクランの像を作る為だけにこの労働を毎日強いられている。
ほんと奴隷の奴等には同情しちまうよ。
それにしてもこのリバース鉱山に捕虜として投獄されてからどれくらいの月日が経ったのだろうか…..
仲間達は元気だろうか、そもそも生きているだろうか、アイツも元気にしてるだろうか、家族は………アイツらはもう俺を家族とは思っていないか………………
1人の歩哨がコッチを見ている。
ヘックス「なんだ、なんか用でもあるのか?」
HN歩哨3「…..オクランの任務も果たせない使えないハイブのクソ野郎め…」
ヘックス「…….」
そう俺に言った後、歩哨の奴等は外に出ていった。そんなこと言ってもしょうがないだろ….俺はハイブドローン兵でハイブワーカードローンじゃないんだから。
俺にできることは今は何もない。
今日もひたすらこの檻の中で夜が俺を迎えにくるまで待つだけだ。
(暇だからまた羊でも数えながら待つとするか。今日は何万匹までいくかなぁ。)
バンっ!!
ヘックス「!?」
そう考えて羊を数え出そうとした瞬間、俺が収監されている檻がある家の扉が突然開かれた。
どうやらさっきの歩哨の奴が戻ってきたようだ。しかも女性を3人連れて。
恐らく死んだ奴隷の補充用として連れて来たのだろう。
それにしてもこの3人とも髪色派手だなぁ。
1人はピンク、1人はオレンジ?、1人は水色。
こんな髪色のグリーンランド人今まで見た事ないぞ。
服も今まで見たことないデザインだ。
のあ「お願いします!話を聞いてください!!」
えと「私たちは奴隷なんかじゃありません!」
るな「誘拐だー監禁だー!」
HN歩哨3「黙れ!!ナルコの魔女どもめ!貴様らはオクランの任務を果たせばいいのだ!」
えと「だからナルコの魔女ってなんですか!?私たちはそんな者じゃありません!」
ヘックス(…..なんかヤケに反抗的な奴等が来たな。)
3人は必死に歩哨に訴えかけているが歩哨はそんな声を無視して無理矢理3人を檻に収監した。
のあ「出してください!」
えち「警察に通報しますよ!!」
るな「ここから出せー!」
HN歩哨3「はっ!口数が減らない奴隷どもめ!」
歩哨はそう3人に吐き捨てると家から出ていった。
歩哨が出ていった後も3人は話している。
監禁された、スマホが圏外だ、あの神のせいだ他の皆んなは大丈夫かなど色々話している。
コイツら本当にグリーンランド人か?
ちょっと話しかけてみるか。
ヘックス「おい、そこの3人。」
「「「!?」」」
話かけられると思ってなかったのか、3人ともびっくりした様子でこちらを向いた。
のあ「ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
3人の内のピンク髪の奴が今にも耳の鼓膜が破れるぐらいの叫び声を上げた。
俺は直ぐに自分の耳を両手で塞ぐ。他の2人も俺と同じようにすぐに耳を塞いだ。
てかこんな大きな声上げたらさっきの歩哨の奴帰って来るだろ!!
えと「のあさん、落ちついて!?」
のあ「化け物がいるぅ!?」
ヘックス「いや、化け物じゃねぇよ!」
のあ「喋ったああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
るな「落ち着いて!?」
ヘックス「落ち着いたか?」
のあ「はい…..いきなり叫んでごめんなさい…..」
えと「とりあえずのあさんが落ち着いてよかった。」
るな「よかった!」
あの後コイツの叫び声を聞き駆けつけて戻って来た歩哨達に3人+俺が厳重注意された。
正直歩哨達に斬られると思っていたが厳重注意だけで済んでよかったと思っている。
そして3人(主にピンク髪の奴)が落ち着き現在に至る。
ヘックス「いきなり話かけてすまんなかったな。驚かせるつもりはなくてただお前たちの会話が気になったんだ。」
のあ「…..私たちどんな会話してた?」
えと「どんな会話してたっけ?忘れた。」
るな「るなも!」
ヘックス「…….」
暫く4人の間に沈黙の時間が流れる。
ヘックス「ま、まあ、まずは自己紹介からだな。」
ヘックス「俺はハイブドローン兵のヘックスだ。今はこんな所に収監されているがこれでも元帝国の近衛兵だ。」
のあ「私はカラフルピーチって言うゲーム実況者グループメンバーののあです。
えと「同じくカラフルピーチメンバーのえとです。」
るな「るなです!」
ヘックス「カラフルピーチ?ゲーム実況者グループ?なんなんだそれは?初めて聞いた単語ばかりだな。」
ヘックス「そもそも聞きたい事があるんだがお前らグリーンランド人か?」
えと「いや、私たちは日本人です。」
ヘックス「日本人?そんな人種初めて聞いたぞ。」
「「「……..」」」
えと「ねぇ、のあさん私たちもしかしてまた異世界に来ちゃったのかな?」
のあ「多分そうじゃない…..」
るな「じゃあるな達エレナ達の居る異世界にもう一回来たってこと?」
のあ「そうゆうことになるのかなぁ。」
??どうゆうことだ?コイツらの会話内容に全くついていけん。
ヘックス「ちょっと待ってくれ、俺を置いてけぼりにしないでくれ。」
のあ「あっ、ごめんなさい。」
ヘックス「あーとりあえずお前らの事ちょっと詳しく教えてくれないか?じゃないと俺が会話に全くついていけないから。」
その後、コイツらは詳しく説明し出した。
聞いた話によるとコイツらは元々この世界の住民ではなくこことは別の世界で暮らしているらしい。
そしてその世界でさっき言っていたカラフルピーチとゆうゲーム実況者グループとして活動しており前にも一回異世界に飛ばされた事があるとのことだ。
るなとゆう奴が言っていたエレナ達とは前に異世界に飛ばされた時にできた友達の事らしい。
また他のメンバーもこの世界に飛ばされた可能性もあり自分達含めて12人もいると。
ヘックス「なるほどなぁ大体わかったが、お前らが前飛ばされた世界とこの世界多分違うと思うぞ。」
「「「えっ?」」」
るな「そうなんですか?」
ヘックス「ああ。確証はないがな。少なくとも俺はそんな出来事があったことなんて知らないし、聞いたこともない。そもそも魔王と言う存在自体今お前らから初めて聞いた。私が主に知っているのは第一帝国と第二帝国ぐらいだ。」
「「「第一帝国、第二帝国?」」」
のあ「なんなんですかそれは?」
ヘックス「あーそれはだn
HN歩哨3「おい!奴隷ども!!」
「「「「!?」」」」
第一帝国、第二帝国について説明しようとした瞬間HNの歩哨達がいきなり家の中に入って来た。
HN歩哨4「出てこい!オクランの任務を果たす時だ!」
のあ「嫌!!触らないでください!!!」
えと「触らないで!!」
るな「やめて!!!」
HN歩哨5「さっさと来い!」
歩哨達が乱暴に嫌がる3人を無理矢理檻から出して連れて行ってしまった。
ヘックス「……..」
ヘックス「やっぱり慣れないな……」
突如として見知らぬ世界に飛ばされてしまったカラフルピーチののあ、えと、るなの3人。
これから3人には過酷な奴隷生活が待ち受けていた。
果たして彼女達はこの奴隷生活から抜け出すことができるのだろうか?
そして他のメンバー達と合流し無事に元の世界へ帰れるのだろうか?
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