零度の部屋がこんなにも苦しくなるなんて予想してへんかった
感情を刺激するように地に雨音が何十回も響く
その音を聞く度にあの人を思い出してみる
あの人の仕草
あの人の横顔
あの人の笑顔
頭についてしまって、接着剤の様にずっと張り付いて離れない
一生一緒にいるって言ってくれたのに
置いてかないでよ、独りにしないでよ
って叶わないことなのに願って叶わないって繰り返して泣いちゃって
あの人の笑顔は雨の日だけに見れた
だから雨が大好きだでも大嫌いでもある
雨はあの人との日々を思い出してくれる
でも、雨のあの日あの人が信号無視の車に轢かれた
僕達は今、幸せってことを気付いて1日1日を大事にしながら生きていた
なのに、、
なのに、、、!
幸せにに戻れないの?
悲しい、苦しい、辛い
でもあの人は遺書を書いていて、予備用にって書いてあったな
僕の笑った顔が好きだって書いてあって
あの人以外に見せる偽りの笑顔は本物の笑顔
に変わった
雨音が響く
強く
強く
雨がたたきつけられる
綺麗な音で聴く度に思い出すあの人の声
涙と雨がリンクする様に音が響く
このままじゃだめだってなって
結局屋上に
雨が降る中傘も持たずに走ったから衣服が濡れている
別にそんなことは気にしてない
あの人が好きだった笑顔をする
こんなこときっと誰も望んでいない
あの人だって嫌だっていってくる
でも来世では幸せが続きますようにって願った
さよなら世界
さよなら愛した全ての人
ちゃんと愛していたよ
また来世でね
そのままあの人の好きな笑顔をして
世界が逆さまに見えて
この世にはさよならをした
コメント
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ストーリー最高✨️
主人公?の気持ち、すっごく分かる
とびおりた、?