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#鬼ごっこ
ゆりは
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# 第18話
✨「選手エリアの侵入者」✨
翌朝。
潔たちは昨夜の話で頭がいっぱいだった。
選手エリア。
そこは部外者が簡単に入れる場所じゃない。
なのに。
謎の人物はそこから出てきた。
玲王「侵入したのか。」
千切「それとも関係者か。」
蜂楽「どっちにしてもヤバい。」
潔は黙っていた。
嫌な予感が消えない。
その時。
氷織がやって来た。
「これ。」
差し出されたのは小さなメモ。
潔「何?」
氷織「昨日見つけた。」
開く。
そこには。
『邪魔者が多い』
その一文だけ。
蜂楽「またかよ……。」
凛が紙を受け取る。
裏を見る。
すると。
小さく数字が書かれていた。
【B-17】
玲王「部屋番号?」
千切「倉庫番号かも。」
その日の夜。
潔たちは施設の地図を調べていた。
そして。
見つかった。
B-17。
それは。
現在使われていない旧トレーニングルームだった。
蜂楽「怪しすぎる。」
凛「行くぞ。」
潔「今?」
玲王「今。」
全員一致だった。
数十分後。
B-17。
長い廊下の奥。
重い鉄の扉。
誰も話さない。
緊張していた。
凛が扉に手をかける。
ギィ……
ゆっくり開く。
中は真っ暗だった。
懐中電灯で照らす。
その瞬間。
潔「!!」
壁一面。
写真。
写真。
写真。
全部。
潔だった。
試合中。
練習中。
笑っている時。
眠そうな時。
何百枚も貼られている。
蜂楽「……嘘だろ。」
千切も言葉を失う。
凛の顔が険しくなる。
そして。
部屋の中央。
机の上。
一冊のノート。
玲王が開く。
そこには。
日付。
行動記録。
練習内容。
食事。
睡眠時間。
全部書かれていた。
潔「なんで……。」
ゾッとする。
その時だった。
カタン。
部屋の奥から音。
全員が振り返る。
誰かいる。
凛「そこか。」
走る。
蜂楽。
玲王。
千切。
凪。
全員が追う。
暗い通路。
足音。
誰かが逃げている。
あと少し。
あと少しで追いつく。
しかし。
曲がり角を曲がった瞬間。
誰もいなかった。
消えた。
蜂楽「は!?」
玲王「ありえないだろ!」
その時。
潔だけが気づく。
床。
そこに落ちていたもの。
一枚の写真。
拾い上げる。
写っていたのは。
幼い頃の潔。
潔「……え?」
誰にも見せたことがないはずの写真。
家族しか持っていない。
全員の顔色が変わる。
千切「なんでこんな物を。」
凛「……。」
そして写真の裏。
赤い文字。
『やっと思い出した』
潔の心臓が大きく鳴る。
思い出した?
何を?
そしてその頃。
施設のどこか。
暗闇の中で。
一人の人物が呟く。
「もうすぐだ。」
「今度こそ会える。」
コメント
1件
おお……これはゾッとくる展開ですね。第18話、いや第19話? 何話かはともかく、B-17の部屋の壁一面に貼られた潔くんの写真、しかも幼い頃の写真まで持っている謎の人物——気持ち悪さと不気味さがじわじわ来ます。「思い出した?」って何を? 伏線の貼り方が上手くて、続きが気になりすぎます。白米さんの心理描写、今回も秀逸でした!