テラーノベル
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事件の依頼を受けて、今はもう使われていない廃工場に俺らは来ていた。
杖「ここに、爆弾が仕掛けられていると聞いてきたが…」
瑠「…………ボロボロすぎだろ」
カビや油汚れに嫌な臭い…人が出入りするようなところでは無さそうだが
仁「とりあえず、探すぞ、なにかあったら連絡しろ」
瑠「はーーい!」
瑠衣の声を聞きながら近くにあった階段に足をかける…
何分経ったのだろう…未だに爆弾は見つかっていない
瑠衣やおっさんからの連絡も無い…
雨漏りなども酷く、千里眼で見ても中々手がかりを見つけることは出来なかった。
瑠「あ、おーーい、仁!」
仁「瑠衣…なにしてる」
瑠「いやさ、一階の半分は見てきたからさ、おっさんに仁の方を手伝ってやってくれって言われて」
仁「そうか、なら…ついてきてくれ」
瑠衣の手を握り廃工場を歩き回る
初めは驚いていた瑠衣も時間が経てば余裕を持ち始めた。
残り、1部屋だけになり、俺が扉に手を掛け、中に入る
瑠「仁……これ…」
仁「あぁ…やっと見つけた」
目の前には依頼人に見せてもらった爆弾の写真と瓜二つのものが置かれていた
タイマーには残り2分の表示されていた
瑠「か…解除出来るか?」
仁「多分な…」
俺が、爆弾の解体をしている間、瑠衣はおっさんに連絡をしていた。
この、爆弾がどれくらいの威力なのかは分からないが…
まず、確実にこの部屋にいる俺と瑠衣は死ぬだろう。
それなら…せめて…
仁「瑠衣、お前は出ていけ」
瑠「はぁ!?何でだよ!!」
仁「俺はこの式の解体は初めてだ、失敗したら、死ぬぞ」
瑠「そんなの、分かってる!」
仁「なら、なおさら…」
瑠「いやだ…仁を1人にするのは…嫌だ」
子供みたいに我儘を言う。
お前は良くても俺は良くないんだ…
お前を失いたくない…これ以上…大事な人を…
瑠「お願い……見捨てないで…そばに居させて」
そんなこと…言うな……判断が鈍る…
仁「…………勝手にしろ」
あぁ…間違えてしまった…もし…戻れるなら
このときに…戻れるなら…
瑠「おう、ありがとうな」
残り1本の配線を切れば終わる
俺は、持っていたペンチをその配線に当てて切った。
すると、表示されていたタイマーが消えた
瑠「ふぅ…良かった……なんか、疲れたな」
仁「お前はなにもしてないだろ」
瑠「あはは…」
座っていた体勢から立ち上がろうとしたとき、聞き覚えのない音がした
ピーーーという機械音
鳴った直後は気づかなかったでも、数秒経ってわかった。
この爆弾は解除されると…遠隔操作に切り替わるタイプの物だと。
俺は、すぐに瑠衣を引っ張った。
その、直後
大きな音が鳴り響いた
何分…気絶していたのだろうか……
目が覚めると、当たりはボロボロで
焦げ臭かった。
自分にこれといった外傷は無かった
おそらく…あの爆弾は、威力自体はあまりないのだろう…爆発で起きたガラスの破片などが当たらなかったお陰で大怪我まではいかなかった。
状況確認をして気がついた。
瑠衣がいない…
あたりを見回すが爆発の衝撃でボロボロで
とても、探せる環境では無かった…が
俺は、瑠衣を探した
千里眼を使って。
怪我はしていないだろうか…
生きているだろうか…
無事だろうか…
そんな…心配が頭の中をぐるぐるしていると、鷹の目が確かに人を捕らえた。
仁「瑠衣!!」
頭から血を流している瑠衣がいた
息はある、気絶しているだけのようだった
仁「良かった…」
俺は、着ていた上着を瑠衣に着せ
抱き抱える
細くて、軽いその体を大事に痛まないくらいに強く抱き締める
自分の判断で…1つの命が消えてしまう
そんな…トラウマを抱えて
俺は、歩いていった。
コメント
8件
うん神 最高です次回も楽しみにしてます
一瞬の判断で結末は変わってしまう…皆さんも…お気をつけて自分の悔いの無い選択を……
ちーず
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