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ぺん子↪︎ぺいんと(あだ名)
らだ美↪︎らっだぁ、らだ(後のあだ名)
また、他メンは全て性別は変わっていません
ファンタジー寄りの話
「人魚」
どーもらだ美でーす、
今闇市にいますきゃぴ♡
あ、購入する側じゃなくてされる側ね?
あたい人魚なんだけど、ちょーっとへましちゃって、、、
うん、まぁ、購入者殺して逃げるつもりだけど全然
「お、珍しいな人魚か?」
「おーそうなんですよ、でもあまりにも人気なんで2時から競りに出そうかと」
「ふーん、珍しいもんなぁ、、、」
流石闇市ということもあってあちらこちらにみたことのないものが売っている
購入者側からしてみてば面白いかもしれないが商品からしてみれば何も面白くない
あーあーせめて飼われるなら美人に飼われたいなぁ、、、
くっさいおじさんとかだったら
ストレスでそいつ溺死させる自信あるわ
「今回人魚が競りに出るらしいぜ」
「えー何時から?」
「何時だっけなぁ2時からとか言ってた気がする」
「1000万出そうかなぁ、、、」
「それお前の一年分の給料じゃねえか死ぬぞ」
「てかさ人魚の肉食べると不老不死になるってやつ、あれ本当なのかね?」
「気になるならそのお前のなけなしの金払ってみたら?」
「だから死ぬってw」
「あ、てかさ風の噂なんだけど今回あの天乃財閥の御令嬢がきてるらしいぞ」
「まじか、あの美人で有名な?」
「そうそう、本当いいよなぁ金あって顔も良くて、人生勝ち組だろ」
「なぁ、、、あ、もうすぐ2時だぜ、」
「見学だけしますかぁ、、、」
??「あ!なんだこれ!」手に取り
??「ちょっと”ぺいんと”さん!!商品に触らない!!」軽く手を叩く
pn「いっったぁ!!何すんだよ!”しにがみ”!!」
sn「こっちのセリフですよ!てか僕のこと巻き込まないでくださいよ、、、人多くて潰れそう、、、」
pn「お前身長低、、、ごめん」
sn「今の悪意なしだったらもう心の底から腐ってますね」
pn「ねー!ごめん!」手合わせ
sn「いいですよ別に、、、あ、そういえばぺいんとさん知ってますか?」
pn「何を?」
sn「なんか今日人魚が競りに出るらしいですよ」
pn「へー、、、」凝視
sn「ん、、?どこ見て、、、」同じ方向を見る
そこにはこれから競りが始まるであろう舞台袖に気だるげそうに髪の毛をいじっている女の子
いや、人魚がいた
pn「どちゃくそ綺麗、、、」呆然
sn「流石人魚、、、」唖然
pn「競りって何時からだ?」
sn「確かー2時とか誰かが言ってたような、、、」時計見
pn「よっしゃしにがみ!!獲りに行くぞおおおお!!!」走
sn「え!ちょ、まじですか!?」走
てかなんであんなゴテゴテの洋服でガチダッシュできるんだ?
pn「なぁしにがみー人魚まだかなー」腕組み
sn「そりゃあ今回の競りの目玉ですしね、多分最後ですよ」
pn「なるほどなぁ、、、あ、てかトイレットペーパー切れてたんだった!!」
sn「今ですか!?」
pn「あ!金色のトイレットペーパー競られてんじゃん!500万!500万!」手挙げ
sn「ちょっと無駄な出費増やさないでくださいよ!!」手降ろさせ
「、、、では挨拶もこのくらいにして早速競りへと参りましょう!!」
「まず初めにー」
rd(ふーん競りってこんな感じなんだ、、、)
なんかもうちょっと「レディースアンドジェントルメーン」的なのがあると思ってたんだけど
てかなんだよ金色のトイレットペーパーって
どこの層に需要があるん?
てか拭く時痛そー、、
「おい、次で最後だぞ、これ持ってけ」
「え、まじすかもう?」押し
rd「おぅわっ、、」グラッ
いきなり自分の入ってる水槽を押された為、少しだけ姿勢を崩してしまう
レディはもっと丁重に扱えよ
別に水槽の中じゃなくてもいいんだけどなぁ、、、
「はい盛り上がってきましたところで、、、最後の大トリ!」
そう言う司会の声と共に大きな水槽が舞台袖から出てくる
「人魚でございます!!」
途端にあたりはさらにやかましくなり、思わずしにがみは耳を塞ぎ、ぺん子は顔を顰める
pn「ゲームセンターにいる気分、、、」
sn「確かに、、、」
「ではスタート価格は500万から!」
カーン!という鐘の音と共にあちらこちらから金額を言う声が聞こえてくる
「600万!!」
「650万!!」
「800万!!」
「1000万!!」
pn「そんなちまちま金額上げて楽しいかぁ、?」
sn「ギャンブラーじゃないんですから」
pn「じゃああたしがギャンブラーとしての一手を叩き込んでやるっ!!」
pn「15億!!」バビッ
一瞬会場が静まり返る
「15億!15億です!!他にいらっしゃいませんか!?」
sn「ぺいんとさん!?流石に飛ばしすぎ!!」
わあわあと慌てているしにがみの横でまるで自由の女神のようにポージングを決めているぺん子
そして突然の億単位の数字に慌てる人やビビる人や怒る人など
これこそカオスである
「人魚でございます!!」
rd「っ、、、」
暗い舞台脇にいたため、いきなりスポットライトを浴びて目が眩む
いくら商品扱いだからって女には気を遣えよ!!
いきなり光を目に当てるな!!
イライラしているとあちらこちらから金額を言う声が聞こえてくる
すげぇどんどんあたいの価値が上がっていく
「1000万!!」
まじかあたい今1000万の価値があるん?
言った人誰だろうなと目を凝らそうとすると
どちゃくそ元気な声で
「15億!!」
と言う声が聞こえてきた
まじか、、、
あたいついに初代エルメスの「バーキン」の価値超えちまったよ、、、
エルメス以上の価値のある女だからな?
まじ崇め奉れ
rd(てか誰だそんな大金払うとか言ったやつ、、、)
同人誌だったらキモいおっさんかめちゃんこイケメンかの2択だけど
あいにくあたいはどっちも求めてないんだよなぁ、、、
rd「、、、っ!」目見開き
待って待って待ってはちゃめちゃタイプなんだけど
なにあの天使?
らだ美の目線の先には自分のことを爛々と光る目で見てくる可愛らしい女の子が、
rd(ぐわぁかわ、、、あの子になら飼われてもいいわ、、、)
後々そのお目当ての子に無事飼われ、自分の豪運さにビビるらだ美なのだった
sn「もうちょっと刻んでも良かったんじゃないですか?」
無駄に目立つなって前お父さんに怒られてましたよね、と痛いところをついてくる
pn「いやぁ、、、あたしのギャンブラー精神が、、、」
sn「、、、」呆
しにがみはもはや呆れて何も言ってこなくなってしまったため
二人きりの応接室は一気に静かになる
すると気まずくなったのかしにがみが「そうだ」と声を出す
sn「今日クロノアさんとトラゾーさんがぺいんとさん家に泊まりに来るの覚えてます?」
pn「あーそういえば今日だったな、それがどうかした?」首傾げ
sn「僕が思うに今回ぺいんとさんが購n、、、受け取るものって生き物じゃないですか、」
「購入」と言う単語に目つきが一気に悪くなったぺん子を見て急いでワードを変える
pn「おう、」
sn「おそらくなんですけどめちゃくちゃ時間かかると思うんですよ」
pn「あーまぁ確かに」
現時点でも30分くらい待ってるしな、と付け足す
sn「そう、で、トラゾーさんたちが着くのが後一時間後」
pn「ここからあたしの家が車でかっ飛ばしても30分」
pn「そして途中でしにがみの荷物を取るためにしにがみの家にも寄るから、、、」顎を抑え
pn「間に合わない!」パチンと指を鳴らす
sn「そう間に合わない!」
わずかな沈黙が流れる
pn「しにがみ、、、グルラにli⚪︎eしといてくださいあたしスマホ忘れたんだよね、、、」
sn「はいはい、、、」
わかりましたよ、とスマホを取り出すと同時に応接室のドアがガチャリと音を立てて開く
「すみません、、、!お待たせいたしました!」