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よく考えたら、今は僕とあさしか居ない。この空間には…だろうか。さっきまで居た仲間たちは何処にいったのだろうか。そして、この空間はなんなのだろうか。僕が考えていると、あさが何かを持ってきた。「見て!道に落っこってた!」そう言って見せてきたのは、いろとが持っていた武器に似ているナイフだった。僕はそれをあさから受け取り、ちゃんとそのナイフを見た。なにか不思議な感じになった。見たことはあるはずなのに、覚えてないような。すると空間が急に歪み、僕は倒れた。
気づいたら僕の視界にはクレイズネスともかとあさが居て、あさは僕が抱きかかえていた。僕は周りを見渡すと知らない景色そのものだ。真っ暗な屋上の駐車場のようなところだった。クレイズネスが小さな口で僕に言った。「かすみ、どこに行ってたの?」続けてもかが僕に向かって強く言った。「あなた、私の妹に変な事してないでしょうね!」僕は抱きかかえていた手を離すと、あさが目覚めた。「わっ…ごめんなさい。上に乗ってしまって…」あさは少し恥ずかしそうにしていた。更に腹も鳴ったせいで、余計に恥ずかしそうにしていた。思い出したが、ここ2日くらい何も食べてない。そろそろ空腹で倒れそうな時にそんな腹鳴らされたら困るわ。クレイズネスは、向こうに食料はあると言っていたが、クレイズネスは行く手を阻んだ。「食べれるけど、やめておいた方がいい。めっちゃまずいから。」それ食えないやん。試しにどんなものか見てみると、まじで得体の知れないものだった。個体か液体かさえも分からないようなものだった。