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1 - 第1話

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88

2025年09月18日

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大学近くの居酒屋。


照はバイト初日、制服に袖を通しながら少し緊張していた。


一通りのドリンクを店長の康二さんに教えて貰いながら、ひたすらドリンクを作った。

「……こんなに忙しいのか?」

レジ前で独り言をこぼす。



そこへ先輩がスッと現れる。

「お前、初日?」

「……あ、ああ、初日です。」

「じゃあ俺が教えるね。こっち見てて。」



先輩は名札に【しょっぴー】と書いてあった。



翔太は手際よくカウンターを動きながら、笑顔で照に教える。

でも照は真剣に見すぎて、ちょっと無表情。



「……顔こわいって言われない?」

「え?いや、そうでも……」

「俺、ちょっと怖い人苦手でさ。」



翔太の天然ボケに、照は口元がわずかに緩む。


「……いや、意外と面白いかも。」

「ふふ、じゃあ今日からよろしくね。俺、翔太。しょっぴーでいいよ。お前は?」

「ひかるです。照らすって書いてひかるです」

「へー!いい名前だね」




その日から、バイト中に二人で目が合うたびに小さく笑う時間が増えていった。


力仕事で重い荷物を運ぶ翔太に、照がさりげなく手を貸したり、

注文ミスした照を翔太がフォローしたり。


バイト仲間からは、「あの二人、なんか楽しそう」と密かに噂されるくらいの距離感。

だけど本人たちはまだ、自分たちが“気になる存在”だと自覚していない――


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