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1ヶ月ほど経つと、すいちゃんと言えば
みこち!!と印象がつくほどの仲良しコンビで、
通称「みこめっと」と呼ばれている。
すいちゃんは、今ではみこちの独占欲が
強いといわれている。
珍しく今日は早起きし、みこちの家に
行くことにした。何故ならば、
みこちに会うためだ。
みこちとすいちゃんは、毎日起きる時間が
違うため、バラバラに登校し、帰りは一緒に
帰っている。
「はーい」
「みこち~来たよ~」
「え!?すいちゃん!?ちょ、ちょっと待ってね?」
焦ったようにみこは準備をして外へ出る。
どうしてこんなに焦っているかと言うと、
すいちゃんは朝が嫌いなのに、こんなにも
早起きをしてきたからである。
「すいちゃん朝早っ!」
「そうでしょぉーーー。」
「えらいね!!」
「えへへ…。」
褒められて嬉しいのか満面の笑みを出す。
…まずい。この顔はみこちが1番好きな顔。
ドキッ……。
抑えろ……。バレたらまずい…。
「みこち?どうしたの?」
…「いや?別に大丈夫!」
いつも通り下駄箱を開ける。
そうするとみこちの方に紙が入っていた。
あっ……。これをすいちゃんに見せたら
怒られちゃう…。
そう思っていると、ヒョイッと紙を
すいちゃんに取られてしまった。
「何これ…。」
「……好きですって書いてあるよ?」
「え……。ラブレターだ…。」
「みこちはすいちゃんの物なのに…。」
……「え!?今なんて…。」
「すいちゃんのものなのにって…。」
「あ!!みこ先輩だ!!」
「連絡先交換しませんか!?」
「付き合って下さい!!」
3人の男子に問い詰められる。
……「え…ぁ…嬉しいけど…も…。」
「駄目……!!みこちは私のものだから。」
「大体、みこちの事取れると思わないで?」
「すみませんでした…。」
3人が帰っていく。
……「すいちゃん!!ありがとう 反応に困ってたから……。」
「全然大丈夫だよ!!みこちは私のものだし…。」
なんだか恥ずかしいのか、すいちゃんの
カーディガンを掴み、下に俯く。
そのまま教室へ向かう。
教室に着くと、マリンとポルカが居た。
「ぉぉ!!ぽぅぽぅ!!マリンたん!!」
「うぃーす…!!」
ポルカとみこちが楽しそうに喋る。
すいちゃんはそれを見て不機嫌そうに
そっぽを向く。
するとマリンが
「何?嫉妬してるんですか?」
と言う。
「…まぁね…!!…」
とすいちゃんが言うと
「みこちって可愛いですもんね…!」
「すいちゃんが一番その可愛さ知ってるし…」
「嫉妬も程々にしてくださいねぇ……」
と言うとポルカとマリンは去っていった。
「ねぇみこちーーー…。」
「何すいちゃん?」
「好きだよ」
「……みこも好き…だし…」
恥ずかしいそうに言うとすいちゃんが
みこちの方に寄り、抱きしめる
すっぽりと納まってしまうくらい、
小さくて暖かい体。
「ずっとそばにいて…?」
「うん…。」
「ねー……。みこち。」
「どうしたのすいちゃん」
「付き合ってくれない?」
「……いいの…??」
「うん。」
「えへへ…っ…。」
「すいちゃんから言えてよかった…。」
「すいちゃん大好き…。」
物音が聞こえる。
2人はすぐにやめ、自分の席にもどった。
中休みの始まり。
「すいちゃん~……行くよーー…。」
と言うと、別の子から
「星街先輩……!!」と呼び止められた。