香月「くっそ、お前力強すぎんだろ!!」
青山「これでも手加減してるんだけどね〜香月ちゃ〜ん❤︎」
香月「ムカつく!!!」
俺の名前は速水泰輝!天羽組舎弟のペーペーヤクザです!!
速水「あの!!青山の兄貴ぃー!!」
飯豊「香月の兄貴ーーーーー!!!」
青山「ん?舎弟ズじゃねえか」
香月「んだ?どうしたんだよ」
飯豊「そのっ!!小峠の兄貴が……!!」
俺たちは小峠の兄貴の状態を話しました。青山の兄貴は信じられないような目をしていました。
香月の兄貴はブルブル震えていました。おそらく…って言うか絶対ショックなのでしょう。
青山「とりあえず俺ちゃんかぶのとこ行って事実確認してくるから…香月たちは暫くそこに居てくれ」
そう言って青山の兄貴は小峠の兄貴の所へと向かって行きました。
青山の兄貴が小峠の兄貴の所へ着く頃には小峠の兄貴は既に起きていました。
そして青山の兄貴は小峠の兄貴に話しかけました!
青山「ちゃんかぶ、手首どうしたんだ?」
すると小峠の兄貴は今初めて気づいたらしく、あ、と声を洩らしていました。
小峠「カチコミの時出来た傷です。半グレに切られちまいまして。」
小峠の兄貴は颯爽と言い切りました。そのまま青山の兄貴が傷に手を伸ばしました!
小峠「ッ!」
バシッ
すると小峠の兄貴は青山の兄貴の手を振り払いました。
青山「…!? あ…ごめんな。その…手当て、してやるから。手ぇ出してくれ」
小峠「いや、いいです。自分でやれますから…」
青山「…そうか」
そう言って、兄貴達は俺たちの方に帰ってくる…と思いきや暫く隠れて手当する様子を眺めていました。
そしてソレを見た時…青山の兄貴は絶句しました。
炙った跡に、切った傷。抉ったものも、根性焼きの跡も。大量の傷が小峠の兄貴の手首の内側から外側まで。びっしりついていました。
あまりにも酷いもので、青山の兄貴は飛び出してこちらに向かって来ました。
青山「あれはやってる…確定だ………」
青山の兄貴は僕たちにそう告げました。香月の兄貴はもうほぼ失神してました。
華太「やっっちまった………っ」
俺の名前は小峠華太。
兄貴を弾いてしまって後悔している武闘派の極道だ。
華太「っあ゛〜ッ、最悪だ……青山の兄貴に顔向けできねぇっ…」
あの時、なんで素直に治療の申し出を受けられなかったのか。俺は自分を責め続けた。
こんな時…は な。
俺は机の角に置いてある風邪薬に目を向けた。
俺は大量にソレを飲む。 頭がフワフワして…快楽に包まれて。
ずっとソレに囚われている。
そんな自分が嫌になって。抉っても炙っても焼いても切っても。何をしても物足りなくなって。
そして負のループが始まる。
飲んで。嫌になって、切って炙って抉って。
快楽に包まれて…。
華太「はあ……」
そしてまた、ヤツが訪問して来た。
3日後
須永「だーかーらー!帰ってもらっていいですかねぇ!」
華太「(ん…須永の兄貴?)」
そして、言い合いしている須永の兄貴の後ろから見えてしまった。 俺の…父の姿を。
華太「ッ……!! ふぅ゛ッ…!かヒュッ うぅ゛っ……」
その声を聞いた須永の兄貴が俺に駆け寄る。
須永「華太ぉ!」
そして邪魔するヤツがいなくなって、俺の父は天羽組に侵入してくる。
そして、俺は更に呼吸が出来なくなる。
須永「大丈夫だぁ!!安心しろぉ!今日のお前の星座占いは一位!大丈夫…だ!!多分ん…」
須永の兄貴は不慣れなのに俺のことを落ち着かせようと不器用な声で俺を宥める。
そして一歩、また一歩と俺に近づいている。
そんな父を…止める人がいた。
……To be continued
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