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どもです。
子供の頃に戦争が起きて、一人で瓦礫の裏とかで蹲ってた時に「大丈夫か?」って来てくれる先輩がいてもいいと思う。
それで返り血とか浴びてるのに夕焼けで照らされてたのもあって思わず「綺麗…」とか言っちゃう後輩くんがいてもいいと思う。
先輩からしたら「返り血まみれのおっさん見て何処が綺麗やねん…」みたいな。
その後後輩くんは無事に避難所的なとこまで送り届けられるんだけど、先輩は何処かへ行っちゃって。
ほとんど初恋に近いあの人を、絶対に見つけてみせるって決意する後輩くん。
数年後、傭兵とか初めて色んな所渡り歩いてあの人の情報集めて、ついに見つけた。
酒場とかで酒飲んでた先輩に、「隣いいっすか」って。先輩、最初はおー、みたいな適当に返事して、特に気にすることもなく。
それからしばらくして、「少しでいいので、愚痴を聞いてくれませんか」と。まぁいいか。と承諾する先輩。
「昔からずっと探していた人をやっと見つけたんだけど、その人は自分に全く気づいてくれない。どうしたら?」みたいな事を言われた。
適当に「思い出してもらえばええんやないの」みたいに返したら、納得したみたいで。「コネシマさん」と。名前、教えてないのに。
「綺麗ですね」って。ちゃんと、目を見て。きらきらした紫色の目で、そんな事言ってきたのなんてアイツしかいない。
先輩の頭の中で、点と点が繋がる。「…お前…あん時のガキか。」後輩くんはにこっと笑って「お久しぶりです。」って。
こんな再会をするせんこーはいが見たくてもええやろがい。
誰かを年単位で追っかけるのレベルの執着が後輩くんには似合うよ。
この前見たのだとどこぞの脅威さんも追われてたしね。
では。