もう辺りが茜色に染まり出した頃。
家へ帰るため電車にまろと乗っていた。
久しぶりに2人とも時間が出来たって言うか無理やり作って、2人で服を見たりご飯食べたり、興味本位で2人でラブホに小一時間居たり…まぁそれなり充実した休日を過ごせた
帰ったら俺の家でゆっくり話そうとか言いながら電車に乗っていたんだが、世間的には今日は平日なので学生や社会人の方が帰るため乗って来てるので電車は満員になってしまった
まろと離れないようにしっかりと見ていたけど、体調が優れなくなってきたせいで顔を上に上げられない
壁の方にいたおかげで寄りかかれたからいいけど思ったより辛くて吐き気がする
電車が止まった。
今降りる駅なのか分からないまま下を向いて落ち着けなんて心の中で唱えながら前の方に背負っているリュックをぎゅっと抱きしめる。今日はまろとおそろにして買った服が入ってるから無くさないように力強く
再び走り始める電車。乗客は中々減らずにぎゅうぎゅうのままだった。
しばらく壁に寄りかかったままでいるとまた電車が止まった。
もうそろそろな気がして顔を少し上げて頑張って確認する。あ、ここだ俺の降りる駅。
そう分かったからには降りなきゃいけない。たくさんの人の隙間を通り何とか電車から出れた
「おーい、」
そう探すように呼ぶ声がする。まろだ
だけど生憎体調は優れないままで、まろの方へ行くよりも先に柱の方へ行き息を整えるのに必死だった。
「ふッ…はッ…」
荒い息呼吸。人混みで酔ったか?無理やり頭を回転させて、色んな原因を探るけど分からない
とうとう力が入らなくなり人混みのなかしゃがみこんでしまった。泣きそうだ
周りから嫌な目をされてるのを感じる。そんな中1人が「大丈夫ですか?」と声をかけて下さった
俺はただ「背の高い男性で青いカーディガンを着た方を探してくれませんか?」と必死に伝えた。近くに居るはずです。ともちゃんと付け足した
すると心の優しいその方は「あそこの方ですか?」と直ぐに見つけてくれた
力無く俺は頷くことしか出来なかったが、その方は俺が頷いた事を確認すると呼びに行ってくれた
「ないこっ…」
慌てたような声が直ぐに聴こえて、俺の荒い呼吸を治める為になのか隣にしゃがんで背中をさすってくれた
しばらくすると荒い呼吸が治まった。
そのことを確認するとまろは優しく抱っこしてどこかへ移動し始めた。
振動が止むのを感じて目線を下から前へ移した。そこはいつもの公園だった。少し古くて子供は居なくて寂しい雰囲気を纏っている。まろは片手で落ち葉をぱっぱと払うとそこに俺を座らせた
「ないこ…ごめんなぁ気づかんかったわ」
なんて謝ってくれているが、謝りたいのはこっちだ。わざわざ休日にそこそこ重い俺を抱っこで運んでくれたんだから
「いや、…こっちこそごめん」
謝ると自然と涙が出てくる。体調が優れないせいなのか不思議と涙が出やすいな
「…大丈夫よ、今体きついでしょ?」
「どういう感じ?」
そう問われるが涙が止まなくても途切れ途切れで応える
「あたまッ…痛くて、気持ち悪いッ…あと少し…目眩がしてる…」
「あ〜…貧血かなぁ」
満員電車で立ちっぱなしやしと色々話される。
「ごめッ…それより横になりたい…」
そう言うとまろは少し考える仕草をした後に背中をこちらに向けた。おんぶの方が楽やろ?とでも言うように顔を向けられる
迷ったけど自分は背中に遠慮しながら乗った。
気がつくと俺の家のソファだった
すっかり体調は良くなっていて…と言いたい所だけどまだ吐き気が続いている
「あ、起きた?おはよ」
まろの声だ。勝手にないこのバック漁って鍵見つけて入ったよ。なんて言われるけど取り敢えず今は触れないでおこう
「トイレ行ってくる」
それだけ言って俺はソファから立ち上がった。立ち上がると目眩のせいでふらふらしてしょうがないが今はそれどころじゃない
「ちょ、っまって…待ててって」
まろが慌てたように急いで立ち上がってこっちに走ってきた。
「ばかばか…ふらついてるって…」
「いいッ…大丈夫だって!」
声を無理やり荒らげて俺の手首を握っていた手を振り払った
それから俺はトイレへと駆け込んだ
鍵を閉めてトイレに向かってひたすら嗚咽する。気持ち悪くて気持ち悪くてどうにかそれを無くそうと、手を口の中へ入れて奥の方を少し押した。すると一気に気持ち悪いのが込み上げて、それを吐き出した
まだ出し切れてないのか気持ち悪いのが続いていたためまた口の中に手を入れこんだ
すると変な所に爪が当たったのか口の中に鉄の味が広がる。苦しい
「おえっ…ぁッゲホッゲホッ」
「おいッ…開けろッ!!」
扉の外からドアノブをガチャガチャと捻られた。自分はそれに応えず、無理やり嘔吐するのを続行した
鉄の味がするのを無視してまた手を口に入れる。するとまた気持ち悪いのを吐き出した。それを気の済むまでひたすら繰り返していると呼吸困難に陥った
流石にやばい。俺でもそれはちゃんと感じた。閉めていた鍵を開けて、俺は
「たすけて」
そう言っていた
まろはこんな俺にまだ手を差し伸べてくれて、扉を開いた後に同じ目線になるようにしゃがんでくれた
「ないこ聴こえるか?聴こえたら手握り返して」
俺はそれにちゃんと手を握り返した
するとまろはほっとしたような顔を一瞬した後に背中を一定のテンポで背中を優しく叩いてくれた。
とん…とん…とん
そのリズムと同じように呼吸をする
そしたらだんだんと呼吸が落ち着いてくる
完全に落ち着いた頃まろはこう言った
「頼れ…って…ほんとッ…ばぁか」
うるうると泣きそうな目でそう言われた
「ばかは言い過ぎ…笑」
それに自分も泣きそうになってしまい隠すために笑顔を作って誤魔化した
「一緒にねよ?、」
俺がそう言うとまろは本当に安心したのか俺に寄りかかったまま泣いてしまった
まろってこんなに涙脆かったけ?笑なんて思いながらまろをベッドまで運んだ
「おやすみ」
2人でそういい合って俺は目を瞑った
目をつぶったはいいがさっきまで寝てたせいで寝れないな何て思っていると頬へ手があたる感覚がした
「大好きだよ…居なくなんないでね」
ぼそっとそう言われた
ありがとうございました!
初のテラーですので大目に見てね💦
コメントしてくれたら嬉しいな( *´꒳`* )
次の作品書く予定ないけど…いいねが1000越えたら書くかもです…!
コメント
2件
私こういうの大好きなんです✨✨ 青桃がやっぱ好物すぎてですね、(((一言一言が凄い頭の中に入ってきて想像すごいしやすかったです🎶