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その日から、2人は自然と一緒に過ごすようになった。
凛は明るく、よく笑う女の子だったけど、ふとした瞬間に、悲しげな表情を浮かべることがあった。
「……ねぇ敬太くん、怖い夢とか見る?」
ある日、凛が聞いてきた。
『ううん。でも、朝起きるとさ、すっごく寂しい気持ちになる。何かを失くしたみたいに、胸が苦しくなる』
凛はそれを聞いて、小さく微笑んだ。
「私も、同じ」
2人は、まるで夢の続きを生きているようだった。