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「へいへいわかってますよ
じゃ、裏世界の一仕事。やりますか」
…誰かにつけられているような気がする。
でも今はただの直感でしかない
もしかしたら私の勘違いなのかもしれないし、本当につけられているのかもしれない。
ここは裏路地、人気のない場所だ
もし私を狙っているとしたら、ここらで襲ってくるだろう。
「…少し遠回りになるが大きい道から行くとするか…」
心の中でそう言うと気配が遠のくような気がした。
気の所為かもしれないけど…、これが気の所為でないとしたら…相手はかなり厄介なようだ。
そんなことを考えているといつの間にか探偵社付近に着いてしまった
ここまで来る途中に何か仕掛けてくるかと思っていたのだけれど…どうやら違ったみたいだ。
探偵社の中に入ると、社員全員が居た。
何事かと思ったけど、どうやら大したことではなかったらしい。
敦くん曰く、依頼の振り分けが難しくてみんなで考えていたらしい。
そういえば、今朝の依頼はどうなったのだろう?
解決の仕様がないし…先送りかな?
「ねぇねぇ国木田君」
「太宰か、どうした?」
「今朝の子供が渡してきたっていう依頼は結局どうなったの?」
「あぁ、あの依頼はひとまず置いておくことにした」
「あーやっぱそうなる〜?」
やはり、というような顔をする。
「理由はやっぱり解決してくれって内容じゃないから?」
「それもあるが…理由はもう1つある」
「もう1つ?」
「あぁ、これよりもっと厄介な依頼が舞い込んできてな」
「厄介な依頼?」
私がそう聞き返すと、国木田くんが珍しく私に優しい顔をする。
「…..あぁ
…(まぁ、本当は依頼などではなく…太宰の殺人予告なんだが…な)」