テラーノベル
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セレストは広場のゾンビたちの視線を巧みに避け、影と家の壁を利用しながら一軒一軒、慎重に中を確認していった。銀メッキの軽ハルバードを低く構え、扉の隙間や壊れた窓から内部を窺う。生存者の気配を探り、同時に背後を突かれないよう、部屋の隅々まで目を配る。腐った床板を踏まぬよう、足音を殺して動く。
一軒目。中はすでに無人だった。血の海の中に、無残に引き裂かれた男女の死体が転がっているだけ。
二軒目も同様。老人の干からびた死体と、壁にへばりついた血しぶき。
三軒目、四軒目……ほとんどが絶望的な光景だった。息のある者はいない。死霊どもは生きた肉を求めて動き回り、用済みのものは容赦なく殺していたらしい。五軒目の小さな家。
扉が半開きになっており、中から湿った水音と、低い呻き声、女の掠れた嗚咽が漏れてきた。セレストは息を潜め、わずかに体を傾けて内部を観察した。部屋の中央の床に、若い女性が仰向けに押し倒されていた。年齢は二十代前半、リーナと同じくらいだろうか。乱れた黒髪が床に広がり、涙と涎で顔はぐしゃぐしゃだ。服は完全に引き裂かれ、上半身は何一つ纏っていない。胸が露わにされ、すでに赤く腫れ上がった乳首を、二体のゾンビが汚れた指で交互に摘まみ、捻り、強く引っ張っていた。
下半身も同様に全裸で、脚を大きく開かされたまま、第三のゾンビが腰を沈めている。腐った肉棒を根元まで突き入れ、容赦なく出し入れを繰り返すたびに、女性の秘部から濁った汁が混じった液体が溢れ、床に滴り落ちていた。
ゾンビたちはまるで競うように彼女の体を弄び、一人が口を塞いで声を殺し、もう一人が胸を執拗に揉みしだきながら、残る一体が腰を打ち付け続けている。女性は抵抗する力もほとんど残っておらず、時折びくんと体を痙攣させ、苦しげな吐息を漏らすだけだった。セレストはすぐに飛び出すことはしなかった。
背後に別の死霊が潜んでいないか、部屋の死角を慎重に確認する。窓の外、隣の部屋、天井の隙間……時間をかけて視線を巡らせ、安全を確かめる。その間にも、部屋の中では行為が続き、女性の低い嗚咽が絶え間なく聞こえてきた。助けたい衝動を抑え込み、セレストは歯を食いしばって待つ。十分に周囲に敵がいないことを確認したあと、彼女は無音で扉を押し開け、ゾンビたちの背後に回った。銀のハルバードを水平に構え、鋭く突き出す。
まずは腰を打ち付けていた一体の首筋に、刃先が深々と食い込んだ。腐った首がほとんど落ちかけ、体ががくりと崩れる。残る二体が反応するよりも早く、セレストはハルバードを横に薙ぎ、第二の首を切り落とす。最後の一体が振り返ろうとした瞬間、突きが喉を貫き、頭を胴体から切り離した。三体のゾンビが、ほとんど音もなく床に崩れ落ちた。セレストは素早く女性に近づき、体を起こしてやる。
「大丈夫ですか……? もう安全です」
女性は涙でぐしゃぐしゃの顔を上げ、掠れた声で答えた。
「……あ、ありがとう……。若い女は……殺されないの。代わりに、こうして……もてあそばれる。……村長の家にも……村長の娘が、まだ……捕らえられてるって……」
セレストは静かに頷いた。
「わかりました。あなたはここに隠れていてください。私は村長の家へ向かいます」
彼女はハルバードを握り直し、再び影の中へと消えた。
次の目標は、村の右上に位置する村長の家だ。(続く)
#異世界転生
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コメント
1件
第12話読み終えました…うわ、ゾンビの残虐さが際立つ回だったね。セレストが冷静に状況を確認してから動くプロらしさがかっこよかった。でも、あの女性への暴行シーンはかなり胸が痛んだよ…絶望的な状況の中でも、確実に敵を仕留めて救助する姿にグッときた。助けた女性から村長の家の情報を得た流れも自然で、続きが気になる!次は村長の娘を救出できるのかな…重田さんのダークな世界観表現、やっぱりすごいなって思いました🥀