昨日、グルッペンから「明後日戦争だ!」と言っていた。
輝は流石にバカなん?って思ってた。
部隊の動きを確認し、その後武器の在庫確認。
戦争三日前くらいからは本当に忙しい。特に部隊の隊長だったり、勿論幹部も。
「戦争三日前くらいから忙しいって…二日後なんだけど…」
そうやって嘆きながらいそいそと準備を進める。
戦争の日程くらいせめて一週間前には伝えろよな、と思っている。
我々国だからこそ二日前に伝えたりするのだろうが、普通はおかしい。
みんなが強いから二日くらい大丈夫だろうとでも思ってるのか?それでもおかしいだろう。
それで誰かが死んだり捕まったりしたらそれはもう総統であるグルッペンの所為だろう。
『最強』ともいわれる国、我々国。
我々国の幹部は全員がトップクラスに最強で、頭も切れる。
幹部は誰かしら繋がりがあり、手招きされて幹部になる者もいた。
初めは初対面でも、今では皆がとても仲が良い。
でも、一人だけいつも場所が離れている人がいた。
その名も『ショッピ』。バイクが好きなのか、基本的にヘルメット(?)をつけている。
皆が集まる所にいつもおらず、少し離れた所でその様子をタバコを吸いながら見つめている。
人見知りが激しいのかは分からないが、口数が少ない。話す所もあまり見られない。
強いて言うのならば、ショッピを手招いたコネシマと話している所を見るくらいだろうか。
一人だけ隔離されているようだ。
何度も言うがいつも離れた所にいる。
それは何故?
知らないよ。
不思議な人が二人も出来てしまったな。
ある程度戦争の為の準備を終えた輝は、城の中を用事もなくただぶらぶらと歩いていた。
すると、上の方から何か気配がした。
「ゾム、またダクトにいる。何してんの?」
「あれ分かったか?物音立てんようにしてたのになぁ」
やはりダクトに人がいたようだ。
それも今回の戦争を楽しみにしていたサイコパス②ゾム。
(①はグルッペン)
「物音は立ってなかったけど、気配かな。」
「え!?気配!?大分隠したし、既に何人かの頭上通ったけど誰も気づかんかったで!?」
「僕は分かったけどね〜」
「マジかぁ…精進せんとなぁ」
多分分かったの僕くらいだから精進しなくてもいいと思うけど。と思う輝だった。
適当に歩いていると、たまたま行き着いた先が書記長室だった。
「(トントン、また書類に追われてるんだろうなぁ)」
そう思ったので書記長室に入った。
案の定、トントンは書類に追われていた。
「ん?おぉ輝か。珍しいな、書類持ってくる以外でここ入ってくんの。」
「書類に追われてると思って来た。」
「なんや嘲笑いに来たんか?やめてくれぇ!」
嘲笑うわけないじゃないか。だって今トントンがやってる書類、ほぼ全部が誰かの書類なのだから。
「またグルッペンとか大先生とかの?」
「そや。あとは…シャオチノあたりもやな」
新人のチーノもやらんとか…。
訓練で真面目なのはいいけど、その真面目を少しでも書類にやる事はできんのか…
(プロセカの冬弥の言葉を少し借りますた())
「…僕も手伝う。」
「え、有難いけど準備終わってんのか?」
「完璧(๑•̀ㅂ•́)و✧」
「お、おぉ。ならよろしく頼んますわ」
自分の部屋に持って行ってやるのは少し面倒くさかったから、書記長室にある机を借りてやる事にした。
案外簡単だった。
簡単なものばかりだけど、こんなにあるとしんどくなるな。
戦争前なのに沢山の書類に追われるとは…。最悪だな。
書類やらない組にガツンと言って欲しい所。
でもやらない組の中に総統グルッペンがいるからなぁ。
トントンがガツンと言ったとしても、もう慣れて反省しないし。
「どうしたらいいかな?」
「は?」
おっと、お口が勝手に。
は?と言われたので思ってた事をトントンに話してみた。
「やったら、輝が言ったらええんとちゃう?」
何故僕が叱るんだ。
そう質問してみた。
返ってきた答えはこうだ。
「普段怒らん奴が怒ったら怖いやろ?それに輝の雰囲気やったら反省するかなってw」
だそう。
僕が怒ると反省する?うーん、分かんないけどやってみようかな。
「僕が怒って、どうにもならなかったら救いようのない奴って事でおk?」
「おk」
…という事なので、次回はキレてるかもしれない。(メタい)
深夜投稿すまん。
戦争は多分二話か三話くらいで投稿されます。
そろそろ二千文字なので終わります!
それでは次も楽しくお話できることを願って
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