この作品はいかがでしたか?
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⚠️注意⚠️
この物語は、特定の国を批判する、戦争賛美などの意図はありません。
※BL要素❌
※旧国注意
これらがいい方は本編へ↓
空からの明かりも届かない、地の下。いわゆる魔界。
そこには、全ての魔物が忠誠を誓う、魔王のお城があった。
そこにある魔王の間で、魔王は1番信頼出来る秘書と秘密の会話をしていた。
ナチス『…魔王様。』
ソ連「…どうした?」
ナチス『勇者一行が、こちらに向かってきているようです。』
膝をついて玉座に座るソ連に話していく秘書のナチス。
どうやら、緊急事態らしい。
ソ連「…へー、そうか。」
なのに、魔王のソ連は興味無さげに適当な返事を返す。
ナチス『……少しは危機感を持ってくださいよ、ソ連。』
膝を着いたまま、顔を上げて話すナチス。
ソ連「………お前が刺客を必ずぶちのめしてるから危機感なんて感じなくなるんだろ。」
ナチス『…そんなものですかねー…。』
ソ連「…それに。」
ソ連が玉座から立ち上がる。その目の先は左側にいるナチスではなく、奥にある扉に向いていた。
ソ連「…こんな弱い勇者になど負けないからな。」
そう言った瞬間、扉が勢いよく開き1人の大男が大きなハンマーを持ち魔王目掛けて飛び込んできた。
が、その勢いは
グチャ
という潰れる音と共に消えた。
そこには血と肉の塊、そして剣を持ち血に染まるナチスがいた。
剣士[!!モブ男!]
ヒーラー[嘘…常時回復の魔法もつけてたはずなのに…]
魔法使い[…今まで戦っていた奴らとは違うわよ…!]
扉前にいる残りのメンバーは、口々に意味の無い言葉を吐いている。
ソ連「……あいつら、何してんだ?」
ナチス『……仲間の死で怖気付いたのでは。』
意味の無いところにいる勇者達が理解出来ず、ソ連はナチスに聞いて見たが彼は今戦闘に集中しているようだ。
怖気付いた、という言葉を聞いたソ連は妙に納得してしまい、つまらなさを感じた。
そこでソ連は暇つぶしを考えていた。
……ああ、いい事を思いついた。
ソ連「…なぁ、勇者。俺は今、とてつもなく暇なんだ。」
ソ連「3対1でいい。俺と戦おうじゃねえか。」
ナチス『……は?急に何を言い出すんだ!?』
ソ連の急な提案に、ナチスは驚きを隠せず素が出てきてしまっていた。
猫被りは何処へ行ったのか……
ソ連「まぁまぁ、いいだろ?俺だって暇なんだ。 」
ソ連はそう言って勇者の方に足を少し進めた。
ナチス『………このクソ連が……ボソッ』
ソ連「おい、聞こえてるからな。」
ナチス『…あぁ、失礼。』
ナチスとの会話を終えると、ソ連は咳払いをして再度勇者に聞いた。
ソ連「……で、どうだ?こんなレアなこと、早々ないだろう?」
ソ連は真っ直ぐ勇者を見つめ、怪しく笑い、答えを待っている。
勇者が出した答えは……
剣士[……断る。]
いいえ、だった。
その言葉を聞き、ソ連は先程より悪い笑みを浮かべた。
ソ連「……そうか、残念だなぁ……」
ソ連「じゃ……
3対2だな?」
赤く染まった魔王の間。
そこには、1人の魔王とその秘書がいた。
彼らは自分達を満足させる遊び相手を探している。
……その遊び相手を見つけるのは、そう遠くない話。
終
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