・下手くそ
・誤字脱字あるかも!!
・地雷注意(気をつけてください!!!)
・マナ、闇落ち
緋八マナ「」
その他〈〉
全て話すと、レイは涙目になり俺を抱きしめ頭をわしゃわしゃと撫でた。
レイ〈…それは辛かったね、マナはなぁんにも悪くないよ。……悪いの全部はマナを信じなかったアイツらだ〉
声が柔らかく、体だけではなく心も抱きしめられている気分になる。レイは聞き上手だし話し上手だからか、話していると心がぽかぽかしてきた。
「ありがと、レイ」
鉛のように重かった体が羽のように軽くなり、動けるようになってきたので荷造りを再開し始めた頃、ぽつりとレイが呟いた。
レイ〈…所でマナは、これから何したい?〉
「……出来れば、誰も俺を知らん所に行きたいかな~」
秘境とか、外国とか…….外国となればENの先輩達にツテやら何かあるだろう。でもこんなにアイツラのこと恨んでても、離れたくないと心の何処か奥底で叫んでいる自分がいる。
レイ〈ん~、俺こざかしーの組織の幹部なんだけど…うちこない?〉
組織の幹部と聞き少し躊躇いはあるが、俺はもうヒーローじゃない。だから俺の勝手や、アイツラは関係ない。
「…ええの?」
レイ〈いいよ!マナならウェルカムだよ~!✨〉
にぱっと笑みを浮かべ、俺の方にバッと手を広げた。抱き着け、と言うことか?
「じゃあ、お邪魔させて貰おうかな……?」
ゆっくりと腕の中に入りレイに抱き着く。ほんのりとした暖かさが伝わり、少し眠たくなってきた。
レイ〈じゃあ僕も手伝うから、早く荷造り終わらせて僕ん家帰ろ~?!〉
「お~!笑」
俺はレイを強く抱きしめると、僕は何処にも行かないよと笑いながら抱きしめ返された。
(🐙🌟視点)
数日前、マナが行方不明になった。理由は、多分というか…絶対アレでしょう。
俺はあの日の事を不思議に思っている。何故かというとそんなに怒る程か?って思うぐらい、皆がマナを罵っていたからだ。
勿論、自分達は騙していたことに腹は立つだろうがそこまですることですかね……?、俺は人間じゃないから人間の気持ちなんて知らない。
だがそんな事を言うのだったら暗殺組織のボスとして人を殺している小柳くんはどうなるのだろう……?
考えて見ればあの日は皆様子がおかしかった気がする…。
🐙🌟〈んーー??〉
あの〇〇って人の自作自演かもしれないし……一応調べておくか。
よしっ〇〇さんの所訪ねてみよッ、
立ち上がり、本部の共同休憩室を出ようとした瞬間、
ジリリリリリリッ、ジリリリリリリッ
🐙🌟〈っ何?!〉
放送〈被害Aクラス、二人の人型KOZAKA-Cが暴れている模様。住民は全員避難済み、担当ヒーローはMECHATU-A〉
被害クラスDからSある内のAでたった二人か…絶対強いじゃん。……マナもいないし…勝てますかね。
本部にも全て話し、今は行方不明ということにしてるけど、捜索もあんまりしてないっぽいし放置してて良いものなのか……。
🐙🌟〈はぁ任務…ですか…〉
なんとタイミングが悪い事か。
〇〇〈あぁ~!ショウ君じゃぁ~ん♡任務ぅ、頑張ってぇ~♡♡〉
あ、あの時の〇〇さんだ。この人、あんまり関わったことないのに名前呼びだしぶりっ子で気持ち悪いんだよな……。それに香水キツすぎ、めっちゃ臭い。
🐙🌟〈あっ…と頑張って来ますね。それと、…任務が終わった後話したい事があるんですけど、良いですか?〉
〇〇〈わかったぁ♡ここで待ってるねぇ~♡♡〉
どうせこの人、私可愛いもん!告白されちゃう♡?!とか考えてんでしょ笑?マナの方が千倍良いわ。
🐙🌟〈……きっも(小声)。あっ、皆を待たせちゃいけないのでもう行きますね〉
〇〇〈うん♡いってらっしゃ~い♡〉
〇〇さんにお見送りをされ、姿が見えなくなるまで小走りで集合場所まで向かう。
🐙🌟〈ふぅー、きっつ笑〉
惚れている演技をして、わざとだという事を彼女が知った時にどんな顔に歪むのか楽しみだ、笑
集合場所に近付くにつれ周りの建物が崩壊の程度が増していくのがわかる。
🐙🌟〈……皆さん、お待たせしましたー〉
🥷🔫〈おいっ!たこぉ遅いぞ!〉
🐙🌟〈…すいませーん(棒)〉
いつものようにカゲツの暴言をさらりとかわすが、マナがいなくて寂しいのとマナがいないのに平然としてる彼らを見て…心にぐさりと包丁が刺さった感覚がした。
🌩️🦒〈…俺、カゲツ、テツ、ウェン、ロウ、ライ、るべ……あとマナッ、いや何でもない。よし揃ったな!〉
🍱🦖〈わぁ、嫌なもの思い出しちゃった(棒)〉
🥷🔫〈ほんとそれ〉
うわ、ほんとこの三人…どうしたんだろ。ちょっと前までこんな事言う人じゃなかったじゃん。
そんな事を思っていても口に出せず飲み込んでしまった自分が嫌になる。
🤝、💡、👻🔪〈……………。〉
小柳くんはずっと何かを考えているようで一言も喋らず動かなかった。
🐙🌟〈…さて、やりますかッ、〉
そんなとき飴のような甘ったるい匂いが鼻腔を掠めた。
??〈え~?何をするつもりなんだい?…ヒーローさん達?〉
後ろからノイズが掛かった声が聞こえる。とてもノイズが効いているのに何を話しているかはくっきりと分かる。
🥷🔫〈いつの間にッ、背後に回ってっ〉
カゲツが瞬時に動き、着物で白髪の男にクナイを首に突きつけた。
??〈ちょっとちょっと~、…一般市民に何すんの?……ヒーローが市民に手ぇ出して良い訳、ないよね?〉
着物の男は顔の真横までひらひらと手を挙げ、被害者面をする。
🥷🔫〈チッ…お前、何者やッ〉
??〈あれ、自己紹介がまだだった?……僕は黎明。気軽にレイって読んでよ……カゲツ。〉
首もとにクナイを突きつけられながらも俺達に向かいお辞儀をする。
🍱🦖〈…なんで名前知ってッ、〉
黎明〈さぁ?…何ででしょう?……なんでやと思う、ウェン?〉
意図したかのような関西弁に二人組のもう一人が多分、わかってしまった。…知りたくなかった気付きたくなかった、がもう見て見ぬ振りはできない。
黎明のもう一人の仲間は、マナだ。
黎明〈……僕ばっかり君らの事を知っていると割に合わないからぁ、教えて上げる!……僕ってね見た目で舐められるんだけどー、実はね?組織こざかしーの幹部なんだよね~笑。トップ3ぐらい、かな?、わぁ、バラしちゃった!怒られちゃうかなぁ………………ふー、そろそろクナイしまえよな、雑魚〉
呑気か声からドスが効いた声に変わり、黎明はカゲツのお腹を蹴り飛ばした。
てか、あんなこと気軽に言っていいの?ほんとに幹部か…?
🥷🔫〈ッぐゥッ、カハッッ〉
🌩️🦒、🍱🦖、🤝〈〈っカゲツッ(くんッ)!〉〉
黎明がカゲツを蹴った事を皮切りにリトを主とし黎明に攻撃を始めた。リトは懸命に攻撃をするのに黎明はひらりはらりと躱していく。
だが俺とライと小柳くんだけは、一歩を踏み出せずにただ攻撃をしているのを見ているだけだった。
「汚い手でレイに触ろうとすんなや」
音もなく黎明の前にマナが現れ、リトの腹に蹴りを入れた。
🌩️🦒〈ッぐはっッ〉
力では絶対リトが強いのに、マナが蹴っただけでリトは吹っ飛び後ろの瓦礫に埋もれていた。
次に攻撃したのはウェンだ。元だが仲間なのに躊躇わずマナに大剣を向け振り回す。マナは全て見切り、持ち前のスピードで全て躱す。
「…お前、おっそいなぁ。ほんまにヒーローなん?笑」
🍱🦖〈チッ…うるさッ、〉
ウェンとマナが会話を交わしたと思ったら隙を探っていたのか、レイピアで脇腹を突き刺した。
🍱🦖〈ッうぐっ〉
ウェンの脇腹からレイピアを抜かれると真紅の血がぼたぼたと零れ落ちウェンのヒーローコスチュームと地面が紅く染まっていく。
人型のこざかしーを殺すのも躊躇っていたあのマナがウェンを刺し、笑っている。
🤝〈っウェンくんッ〉
イッテツがウェンを庇うようにしてナイフでマナからの追撃を躱していくが、やはりスピードの差があり蹴り飛ばされてしまった。
だがだいぶ手加減して蹴ったのか数歩下がるだけで気絶はしなかったが、隙ができマナの細い片腕でイッテツは捕まってしまった。
「あれぇもう終わりなん?笑」
イッテツがどれほど抵抗してもビクともせず、嘲笑いながら腕を掴む。
「なぁんにも抵抗できないねぇッ!笑」
イッテツの腕を捕まえていた手のもう片方の手でお腹を殴り飛ばした。
🤝〈ッぐアっッ〉
たぶん攻撃をしたカゲツ、リト、ウェン、イッテツは気絶してるのだろう。動き出す気配がなく、倒れていた。
「よしっ!ッレイ~ッ!全部壊し終わったで~!!」
黎明に抱き着いた。マナの白いヒーローコスチュームは真っ黒に染まり、目の奥にはどす黒い闇が見えた。
黎明〈ありがと、マナ〉
「よしよしして~!」
黎明〈ほんとに好きだね、…それ〉
黎明は笑いながら、マナの自慢の髪を崩さない程度に頭を撫でる。
「俺レイの手、大好きやもん!!………所であの人達、誰。レイの友達?」
突然ぐりんっと顔をこっちに向けにへらと笑い、舐め回すように俺達を見た。
黎明〈…まぁそんな感じ…かな?マナも会ったことあるよ?〉
「んぇーー?…俺、こんな雑魚達知らへんよぉ?」
マナは黎明に媚びている様な声を出し、黎明の手の甲にキスを一つ落とした。手の甲へのキスの意味は敬愛。
そして、また頭を撫でろと言わんばかりにぐりぐりと頭を押し付けていた。
あぁ、やっぱりマナはソッチ側に行ってしまったのか……、
仲間が敵に媚びを売っていると思うと、あの時マナを庇っていればという後悔が押し寄せてくる。
💡〈マナッ…本当に僕たちの事、忘れちゃったの?〉
ライの声は聞いたことがないほど弱々しくて、震えていた。
「…誰?お前ら?」
マナは俺達をキッと睨んだ。
💡〈ッお前っ、マナに何したんだよっ〉
「何したも何も、レイは俺の心と体を救ってくれた。…ただそれだけや」
いつも俺達に向けてくれた純真無垢な笑顔はもう向けてはくれなかった。しかしまだ俺達の事を微かに記憶の片隅で覚えているのか、泣いていた。
〇〇〈あ!ショウ君~♡ライくぅ~ん♡ロウ君~♡援護に来たよぉ♡〉
たいして戦力にもならない〇〇さんが駆けて来た。銃を武器とした露出の高いコスチューム、絶対戦う気ないじゃん
「ひぅっッ」
記憶はなくなっていても染みつけられたトラウマは消えないものなのか、マナは小さな悲鳴を漏らし、黎明の後ろの影に隠れた。
黎明〈、あれぇ?先週の惚れ薬の方じゃん〉
〇〇〈っえ?…ッえ~?知らなぁい♡……初めまして、ですよね?〉
黎明〈………そうだったかも知れないね〉
そんなことを話していた時、小柳くんの顔がバッと上がった。
👻🔪〈!…そうゆうことか〉
🐙🌟〈小柳くん、どうしたんですか?〉
👻🔪〈……後で話す。そん時ライも来い。〉
俺達が話していた間に救急隊と更に援軍が集まってきた。
黎明〈あー…。これ以上援軍来たら面倒だな、ということで!じゃあヒーローの皆さん、ばいばぁいっ〉
黎明は地面に煙り玉を投げ付け、煙りに巻かれながら音もなく逃げて行った。
ウェン、リト、カゲツ、イッテツの気絶した四人が救急隊に運ばれたのを見届けると〇〇さんが駆け寄ってきた。
〇〇〈ショウ君っ!約束よりも早く会えちゃったね♡〉
🐙🌟〈…本当ですね!でもこの後は用事が入っちゃったので明日でも良いですか?〉
〇〇〈わかったぁ♡じゃあ明日あの場所で待ってるねぇ♡〉
🐙🌟〈はいっ〉
〇〇さんが見えなくなるまで手を振りつづけ、見えなくなると小柳くんとライの所に駆け足で向かった。
🐙🌟〈すいませんっ〉
👻🔪〈あの女に随分と好かれてるな〉
🐙🌟〈そうみたいですねー(棒)〉
全然、嬉しくない。
💡〈それより、ロウ…言いたい事ってなんなの?〉
相棒が敵になったからか、ライがいつもよりどんよりとしていて気まずい空気が流れる。
外で立ち話もなんだな、という事になり近くの居酒屋に行くことになった。
この居酒屋はおつまみの種類が多くて安くて美味い、ここは個室もあるので俺達の穴場だ。何回かめちゃつえーのみんなと来たことがある。
👻🔪〈じゃあまず単刀直入に聞く、あの女の事どう思ってる?〉
聞き方が修学旅行で夜更かしして話す恋ばなみたいですね、笑。
🐙🌟〈えー?それ聞いちゃいます~?……まぁ簡単に言えば、気色が悪いぶりっ子ですね〉
💡〈…左に同じ〉
👻🔪〈俺もそう思ってる。じゃあ最近のあの四人の行動、どう思ってる?〉
これは本当の事を言っていいのか?関係にひびが入るんじゃなくて?
取り敢えず店員さんが持ってきてくれた水を飲み、誰かが答えるのを待ってみる。
💡〈やり過ぎだなって思うけど……〉
🐙🌟〈………俺も〉
👻🔪〈俺もそう思う。……そしてさっきあの女が惚れ薬だか話してただろ?〉
💡〈えぇ?…もしかして薬盛ったとか言わないよね〉
確かあの事があったのは先週で、黎明が言っていた〇〇さんの惚れ薬の話しでも先週と言ってたな、
🐙🌟〈でも、惚れ薬となると辻褄が合いますね…….〉
💡〈どうやって俺達に飲ませたの?〉
確かに、俺達にどうやって惚れ薬なんて、怪しい物を摂取させたのだろうか。
👻🔪〈ちょっと前に、リア充共が騒ぐイベントがあったろ?〉
🐙🌟〈?………あ!そっかバレンタイン!〉
💡〈確かに〇〇さん配ってたな…〉
記憶を遡ると確かにそんな事あった気がする。確かチョコだったっけ?ハート型の、
でも、俺甘いもの嫌いだからそのままごみ箱に入れたんだっけ?
💡〈俺も食べたけど、なんでカゲツ達みたいになってないの?〉
ライはめっちゃゲロ甘だったと舌を出し笑いながら話していた。
良かった、食べなくて。
🐙🌟〈人外だから…じゃないですか?俺、食べてないけど…〉
俺と同じで甘いもの嫌いな小柳くんはどうしたのだろうか。ま、小柳くんの事だし、どっかに放置してるか捨ててるだろうな。
💡〈あー、鮹と狼とメカニックだからか〉
ライにそのチョコはどうしたの?と質問されたが口を濁し答えなかった。
👻🔪〈そーゆーこと…そこでお前らは、マナをどうしたいと思ってる?〉
💡〈勿論、黎明とかいう奴をぶっ潰して取り返して謝るに決まってるでしょ〉
🐙🌟〈ついでに〇〇さんも潰しません?〉
まぁ、なんやかんやあり俺達は【マナ取り返し隊】を結成した。小柳くんはダサいと言っていたが名前を考えるならマナを取り戻す方法を考えろとライに一蹴された。
【緋八視点】
レイの家に帰り、一息着いた頃ニュースでさっきの事が流れてきた。
「…あ~!楽しかった!」
レイ〈んはっ、それは良かった。あ、誰も殺してないよね?〉
記憶を遡り思い出してみるが、人を殺した記憶はない。だが傷つけたといえばオレンジ髪の人とピンク髪の人、黒髪の人だった。
「うん!約束守ったで!!」
レイ〈お~✨撫でてあげる〉
「やったぁ」
抱きしめながら髪が崩れないようにわしゃわしゃと頭を撫でてくれた。
頭を撫でてくれること、俺にとって一番の褒美だった。
レイ〈…そいや、マナ。あの女の人が来たとき怯えてたじゃん、大丈夫なの?〉
あの露出の多い女の人の事か、なんでかわかんないな
「ん~?よく分かんないけど、体が勝手に動いた?感じやったなぁ」
レイ〈……そっか。今日もアレ…やっとく?〉
「うん、お願いっ」
レイに身を委ね、目を閉じた。
続く
補足!!!
飴は、固くて割れにくい口の中に長く残るという特徴から「固い絆」や「長く続く関係」という意味があります。(意味深)
9時に出すって言ってたけどマナの3Dに遅刻しないためにちょっと早く出しました。
皆のものぉ!!宴だぞぉぉぉぉっ!!ぱーりない!!
コメント
8件
続編ありがとうございます! 次回も楽しみにしてます!
これからの展開、、どうなるのか見所ですね! 私もぱーりないしますよ!( *´꒳`* )
ありがとうございますありがとうございます😭