テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
雫
32
🎀もちたん🎀
5,424
数日後。
仁人のヒートは完全に落ち着き、M!LKの5人は再び、いつものダンススタジオに集まっていた。
💛「――よし、一旦休憩!」
仁人がパンと手を叩き、メンバーに声をかける。
その声には、以前のような「無理に張り詰めた硬さ」はもうなかった。
💙「あー、疲れた! 今日のフリ、結構足にくるわ!」
太智が床に大の字に寝転がりながら、天井を見上げて笑う。
❤️「だよね。でも、サビのまとまり感、前より全然良くなってない?」
舜太がタオルで汗を拭いながら、太智の隣に座り込んだ。
以前なら、仁人が疲れた様子を見せまいと一人で気を張っていた時間だ。
しかし今の楽屋には、全く違う、とても心地よい風が吹いていた。
🤍「よっしー、これ飲んで」
柔太朗が、すっと一本のスポーツドリンクを仁人に差し出した。
💛「あ、ありがと、柔太朗」
🤍「ちゃんと水分補給してよね。リーダーが倒れたら、僕ら困るから。あと、今日の夜の配信の打ち合わせ、先に勇ちゃんと進めといたから、よっしーは後で目を通すだけでいいよ」
💛「え……? 悪いよ、僕がやるのに」
🤍「何言ってんの。こういう時くらい僕らに任せてよ。5人でやってるんだからさ」
柔太朗は少し悪戯っぽく笑うと、仁人の肩を軽く叩いて自分の荷物の方へと戻っていった。
その自然な気遣いに、仁人の胸の奥がじんわりと温かくなる。
❤️「仁ちゃん! ラーメン食べたい!」
舜太が後ろから仁人の肩に腕を回してきた。
💛「えー、またラーメン? 舜太、一昨日も食べてなかった?」
❤️「だって美味しいやん! 勇ちゃんも一緒に行こ!」
🩷「お、いいねえ。俺もラーメンの気分。仁人も行くっしょ?」
勇斗がドリンクを飲みながら会話に混ざる。
💛「……うん、行く」
仁人はそう言って、メンバーたちを見渡した。
みんな、自分の属性を知っている。
知った上で、以前と何も変わらない距離感で、むしろ前よりもずっと優しく、自分のことを見てくれている。
オメガであることがバレたら全てが終わる、そう信じ込んで一人で震えていた日々が、まるで遠い昔のことのようだった。
勇斗は、そんな仁人の表情を見て、そっと隣に寄り添った。
二人の肩が軽く触れ合う。
🩷(良かったな、仁人)
💛(うん。勇斗のおかげだよ、ありがとう)
言葉にしなくても、通じ合う想いがあった。
勇斗は自分のαのフェロモンを、以前のように「必死に隠すための盾」としてではなく、ただ「仁人をリラックスさせるための温もり」として、優しく漂わせる。
💙「じゃあさ、今日の夜の配信が終わったら、みんなでいつもの店行くか!」
太智が勢いよく立ち上がって提案する。
❤️「賛成! 俺、チャーハンも頼んでいい?」
と舜太。
🤍「太ちゃんのおごりなら行く」
と柔太朗が冷やかす。
💙「なんで俺なんだよ! 勇斗に奢らせろよ!」
スタジオに、いつもの賑やかな笑い声が響き渡る。
秘密を共有し、お互いを本音で支え合うようになった5人の足音は、以前よりもずっと力強く、一つに揃っていた。
グループとしての絆が完成に近づく一方で、勇斗と仁人の間には、一歩進んだ「つがい」としての運命が、静かにその時を待っていた。
next♡3000💬4
コメント
4件

続きがめっちゃたしのみです!!!!

楽しみ!!!
続きが楽しみすぎるううう