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短編

4 - 白磁の杯

♥

820

2025年10月05日

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ー注意事項ー

・この作品はwrwrd様の二次創作です。

・本人様とは関係ありません。

・検索避けに協力してください。

・軍パロ、モブを含みます。

・腐要素はありません。

・オチなし


わんく



















◇◇◇


古い国の首都郊外、丘の上に建つ白亜の館。

高い天井のホールに、絹を擦るようなざわめきが満ちていた。

他国の将校たちが各々のグラスを手に、優雅に笑い合う。

壁には深紅の旗と銀の燭台、シャンデリアの光がきらきらと滴り落ちるように反射していた。


「…ふー、眩しいな」

osが低く呟いた。

長いブラウンの髪を揺らしながら、ワイングラスを傾けるその姿は、どこか気だるいそうである。

その隣には、鋭い目つきで周りを見渡すzmが立っていた。

「zmも少しは楽しんだらいいめう」

「楽しむ余裕なんてあらへんよ。俺はアイツ見てなあかん」

壁際に立つzmの眼がギラと光る。

俺は見てくれへんの?というosの声は無視された。

黒い軍服に映える勲章が光を反射し、周囲の客人たちを威圧している。

そして、その視線の先にciがいた。

明るい笑顔と丁寧な仕草。

他国の代表に向けて穏やかに挨拶を繰り返すその様子は、誰が見ても外交官としての理想そのものだった。


「ほんまciくんは器用やなあ」

「アイツが無理してないとええけど」

「…ま、してるだろうね」

「……せやな」

zmの声に、osはちらりと視線を向ける。

「ciくんは飲めないんやっけ。確か」

「ああ。せやから気を張るんやろ」

二人の間に沈黙が落ちる。

音楽が流れ、周囲では笑い声が高まる。

ciはそれを背に、緊張を抱えながらも笑顔を崩さなかった。

固まる背中にzmは近寄る。

ポン、と背中を叩けば、ciはすぐさま振り返った。

「ci、くれぐれも余計なことは言うなよ」

zmが低く言った。

それはw国を、ciを守るためである。

その隣で、osは微笑を作る。

「zm。ciくんはもう、立派な外交員の一人や。ciくん、君らしくいけばええよ」

その言葉に、ciは小さく笑った。

けれど、どこか引きつっていた。

軍服の襟がやけに窮屈で、背中の汗が落ち着かない。

やらねばならない。

やるしかない。

間違えられない。

そんな感情が喉の奥に重く沈んでいた。


◇◇◇


乾杯の合図が響き、ホールの空気が一気に弾けた。

各国の将校たちは笑顔を交わし、手に酒を掲げる。

ciもグラスを受け取った。

金色に透ける液体が、少し怖かった。

酒の匂いはいつも、あまり好きじゃない。

喉の奥が焼けて、心臓が早くなるのが苦手だった。


「やぁ、君が噂の若き外交士官かね」

振り返れば、恰幅のいい男がワイングラスを掲げていた。

他国の高官、いわばこの宴の主催者の一人である。

「若いのに立派な勲章だ」

「は、はい!お招きいただき光栄です」

「堅い!堅いなあ!」

豪快に笑い、男はciの肩を叩いた。

「君の国には友情の杯という文化はないのかね?ほら飲もう。このウイスキーはウチの最高級品なのだよ」

「あっ、は、はい!!」

ギラギラ光る琥珀色の液体。

ciは一瞬ためらったが、背後で各国の代表たちが見ている。

彼らの笑顔の裏に、試すような視線。

断ったら、角が立つことは目に見えていた。

胸の奥がざらりとした。

けれど、外交の場では笑顔が鎧だ。

ciは唇を引き上げ、グラスに口を近づける。

「…いただきます」

琥珀色の液体が喉を焼いた。

熱い。強い。

舌が痺れるようで、胸が焦げそうなほど。

だが、男は笑って新しいグラスを渡してくる。

「うちの国では、友情は杯の数で測るんだ。君と我々の絆を信じたいのだよ」

osの顔が浮かんだ。

交流を壊すな、そう言われた気がして、ciは頷いた。

一気に、二杯目、三杯目。

「キミはどこの国の子だ!!いい飲みっぷりだ!」

「すばらしい!若いのに立派だ!!!!」

「是非ともウチと仲良くしないか!!!」

歓声が上がる。

ciは口角を上げ、震える喉を無理に押さえつけた。

まずい。頭が熱い。

だが、注がれる杯は止まらない。

「ほら、次も飲むのだ!!」

「もう一杯!ウチとも友情の証を!!!」

周囲の手が、次々と金杯を差し出す。

ciは困ったように笑いながら、また一口、また一口。

いつのまにか、杯の数がわからなくなっていた。


ふわり、と視界が揺れた。

床の絨毯が波打つ。

頭が重く、呼吸が少しずつ浅くなる。

「大丈夫か?」

男が笑いながら肩を支えた。

そのまま、腰に腕を回され、体を引き寄せられる。

甘い香水とアルコールの匂いが、息を塞ぐ。

「す、すみませ…」

舌がもつれ、声が出なかった。

腕が力を失って、グラスが落ちる音。

周囲の笑い声の中に溶けた。

男は笑いながら、崩れ落ちるciの体を抱きかかえた。

「飲みすぎたかね。可愛い子だまったく」

周りの男達も、ゾロゾロと近寄りciの顔を覗き込む。

平均年齢の高いこの場に、ciのような若い外交官がいるのは珍しいことであった。


◇◇◇


「はい。次回も宜しくお願い致します。」

「嗚呼。osくんは話が通じる。良い外交官である」

「そう言ってもらえて光栄でございます。」

osはw国とまだ交流の浅い国と話していた。

グラスを揺らしながら、話が進む。

そこに、zmがバタバタと慌てたようにやってきた。

「os…ッ、あっ、すみません、話の途中で」

「いいや、大丈夫だよ。キミはzmくんだね?聞いたよ、キミの戦闘の成績。素晴らしいね」

「あ、ありがとうございます…少し席を外してもよろしいですか」

「構わないよ」

zmはosを引っ張って、連れていく。

少し離れたところで、osは首を傾げた。

「なに。どうしたの」

「ciがおらんくなった!!」

「はァ!?!?見てたんじゃないの!!?」

「osがアイツのとこ行くから!!アイツ、まだ交流浅いから危ないと思ってん!!!osは名の知れた外交官やし!!」

「ciくんだって今じゃ有名だよ!若いんだから!!」

「でもアイツのとこに、交流深い国の人がおったから大丈夫やと思ってん!!!」

2人が息を切らしていると、その例の交流深い国の男、aがやってきた。

「osさん、ご無沙汰しております。少しどうですか?」

「あ、すみません。先程ciといらしていたそうで…」

「ciくんですか?はい、先程少しだけ話しましたよ。けど、僕は他国に呼ばれてすぐその場を離れました。」

aは微笑んでそう答えた。

zmはその返答を聞いて、待ちきれず走り出した。

osは大きくため息を着く。

「どうかされました…?」

「こちらの管理不足でございます。気になさらないで」

「…ciさんでしたら、あちらでこの宴の主催者と話されていましたよ。今は…どこにいらしているか分かりませんが。」

aが指を差す方向には、なにやら人集りができていた。

不思議に思い、osはそちらへ向かう。

aも気になったのか着いてきた。


「ci!!!!!!!」


zmの声が、空気を切り裂いた。

一瞬で場のざわめきが止まる。

次いで、osとaが駆け出した。

男の腕の中でぐったりとしているciの姿が見えた。

zmは人集りを押し退けて、ciの元へ駆け寄る。

「放せ」

zmの声は低く、冷たかった。

その目には怒りが燃えていた。

「コイツはウチのやぞ」

「おやおや、酔って倒れただけだ。」

男は苦笑した。

「若いのは飲み方を知らないのだなあ」

「お前が飲ませたのか」

一歩、zmが前に出る。

そのまま胸倉を掴みそうになるが、osが腕を掴んだ。

「zmやめるめう」

「離せos…ciをこんな風に扱われて」

「やめろ」

「……はい」

zmは静かに後ろに下がった。

「すみません、迷惑おかけして。ciくんは休ませますので、ウチが引き取ります」

「いやいやいいんだよ。私が飲ませすぎちゃったし。私が面倒見るよ」

男はciを抱き上げた。

雑な持ち方で、ciのメガネが落ちそうになるのをzmが取る。

「…てください」

「うん?」

zmは食いしばりながら、拳を震わせる横で、osがゆらりと揺れた。


「返せ」


osの深緑が揺れ、そこに赤色が混じったように見えた。

男は肩をすくめる。

「…ど、どうぞ、お連れしてくれたまえ」

軽い口調のまま、ciの体を差し出す。

zmが抱き上げると、ciは小さく呻いた。

その顔は真っ赤で、汗に濡れている。

「…、z…zmさ…ウ"ッ、」

「喋らなくてええ」

zmの声が、震えていた。

怒りと焦りと恐怖が入り混じっていた。


osは手袋をくいと引っ張り、俯いたまま目線を上げた。

「この件は後で必ず話をつけます」

osが震える声で言い、頭を下げた。

「失礼します。ご招待感謝します」

「ま、まあ待つんだ。まだ少ししか話せていないだろう?どうだほら…ウチの個室を貸そう」

「こんなところにこの子は置けない」

「…こ、こんなところとはなんだ!!!??」

男は激怒して、机を叩きつけた。

osはそれでも俯いたままである。

「ciくんはウチの子です。繊細な子なんです。慣れた場所の方が良い」

「そうは言わずに…まだ彼と話したい人がこれほどいるというのに」

男は手を広げるが、後ろにいる人達は気まずそうに顔を背けた。

それもそのはず。

osの鋭い目は、彼の怒りを表していたのだ。

「分かったよ。帰ってもいい。だが、今度外交に来てくれ無いだろうか」

「…分かりました。どちらにせよ、後日伺います」

「ああいや、君ではなく。ciくんに」

「ciは暇じゃありませんので」

「そうも言わずに!じゃあ彼本人に聞いてみよう。」

「ciは子供じゃありません。今やるべきことを優先致します」

「やるべき事だろう?私との談話は」

「ciは貴方のものではありません。貴方の都合で好き勝手できるような人間ではありません。」

だが、と男が手を伸ばす。

osの肩に掴もうとした時だった。

白い手袋をした手が、にゅっと伸びて男の手を掴んだ。

「…?」

「os、あとは俺に任せて」

「……ht、なんでここに?」

「えっ…あー……。ウーン。」

「ま、まさか無許可!?勝手に着いてきたん!?」

「…い、いやァ??護衛頼まれてたー…と思うんだよね」

「護衛はzmだけのはずやけど…?」

「「…」」


「とにかくいいからosは車に。外にあるから。」

「zmとciくんは?」

「もう車にいる。先に戻っていいよ。snには連絡した。」

「…分かった。」

osはそう言うと渋々出口に歩き出した。

aが見送ると行って、車のそばまで着いてきてくれた。


2人を見送ったhtは、マスクの位置を直して振りむく。

男は怒ったように顔を赤くしていた。

いや、酒の飲みすぎなのかもしれない。


「彼を休ませてやりたいんです。ご理解下さるでしょう?」


それから、htによる粛清が行われたのだった。


◇◇◇


車の中で、ciはぐったりとzmの腕の中にいた。

osは運転席に座り、何度もため息をついた。

「…あのジジイ完全にわかってやってた」

zmは黙っていた。

ciの額を濡れ布で拭きながら、わずかに顔を歪めた。

「ciは少し飲み方を学んだ方がええな…」

osはそう呟いた。

すると起きていたらしいciの唇がかすかに動いた。

「……ごめん、な、さ」

「謝るな。悪いのはお前ちゃう」

zmが素早く瞼の上に手を乗せた。

osは驚いて振り向く。

「ciくん起きてたの。いいんだよ、だってまだ若いんやもん。これから学んでこ。…knもshoも学ばせなアカンし」

「アイツらは根がアホやから無理や」

「…ふふ、そうかも」

車の外では、夜風が荒れていた。

車を走らせたosは、思い出したようにzmに問う。

「…ねえ。ht呼んだのzm??なんでアイツもうここにいたんやろ」

「呼んでへん。勝手に着いてきたんやろあの人。」

「やっぱり?」

「嗚呼。当たり前のように車止めて立っとった」

「まあ助かったからええけど。ストーカーやからな、一歩間違えたら」

マスク付けて、深く帽子被って。

ああそういえば、刀も持ってる。

捕まらないかと不安を抱く理由は沢山あった。

「os戻ってくるの遅くて、htが気にしてたで。絡まれてんのちゃうかって言ったら、血相変えて勝手に中入ってちゃって」

「なんなんあの人」

「帰りの車呼んどかなね。」

「いらへんやろ」

遠くで犬が吠え、城の灯りが滲んで見える。

その光を見ながら、osはぽつりと言った。


「…でも、ciくん。すごく頑張ったなあ。怖かっただろうに、ちゃんと笑えてた」

zmは視線を落とした。

その胸の中で、ciの肩が小さく震えていた。

震えながら、必死に眠ろうとしている。

それが、かえって痛々しかった。

「俺あのジジイに触られるとか考えただけで吐きそう」

zmはそう慰めるように言ってやる。

優しく頭を撫でると、前髪が退いて潤った目が現れた。

「あんのジジイ…絶対外交いかへん。なんの取引もせえへん」

「それはありなん?」

「…grなら許すやろ」


◇◇◇


基地に戻ると、待っていた皆が一斉に駆け寄ってきた。

「おいci!!!!大丈夫か!!?!?」

「顔真っ赤やないか!!!」

「まさか、撃たれたとか……!?!?!?」

騒然とする中、zmは短く言った。

「…酒や。飲まされた」

その一言で、空気が変わった。

怒り、焦り、そして安堵。

ciはすぐさま医務室に連れていかれることになった。

数時間後、ciはベッドに横たわり、淡い灯りの中で眠っていた。

htの連絡のおかげでsnは診察の用意ができていたため、早く終わった。


osはciの隣で見守るtnの正面に座る。

つまりは、tnとosがciを挟んで、座っている状況である。

「アルコール中毒寸前だって」

osが淡々と言いながら、コーヒーを啜る。

その手は微かに震えていた。

「誰や。酒を飲ませた奴は」

「主催側。止められなかった。外交上、こちらが強く出ると、面倒になる」

tnは黙っていた。

拳を握り、床を睨む。

「…ごめん。守れなくて。」

「osが謝ることないやろ」

「それでも。」


ciはなんでも我慢する。

任務でも、交流でも。

全部笑ってやりきろうとする。

それがどれほど危ういか、誰より知っているはずなのに。

tnは顔を上げようとしないosを見ながら、静かに息をついた。





数学が難しすぎて辛いです

理系いきたいのに着いて行ける気がしないよ

生物学とりたいんですよね

そのためには理系いかなきゃいけないじゃん

さいん こさいん たんじぇんと

↑許すな

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