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肉球男なるのやばいかわいすぎ! 個人的にut先生の魔法使いがささった 私も仮装とか友達としたいー たのしそうすぎるね
みんな仮装しててかわいいー!リクエスト答えてくれて本当に嬉しい!ciさんが猫なんだ!照れてる所がチョーかわいい! チュロス食べさせてる所とか…ありがとうございます!
ciサンの猫耳とか絶対かわいい!!! みたい!!! そっかぁみんな美形だもんね zmemは安定で全私もにっこり😊 最高でした👍️
ー注意事項ー
・この作品はwrwrd様の二次創作です。
・本人様とは関係ありません。
・検索避けに協力してください。
・少し早いハロウィンです。
◇◇◇
年に一度の街ハロウィン行進。
軍基地の休暇日と重なったのは、偶然かもしくは運命か。
誰よりも早く騒ぎ出したのはshoだった。
「おいおいおい!!ハロウィンやぞ!軍人だって仮装していい日なんやぞ!!これは全員参加やろおッ!!!!!!」
「やだわ。俺は仮装とかええねんけど」
「…tnは豚になればええだけやん!楽やで」
「はァ?豚あ???」
「あ、あの…tn??」
tnは文句を言いながらも、ノリノリにciの髪型を直していた。
机の上には、黒のマント、ネコ耳のカチューシャ、そしてふわふわ肉球グローブが置かれている。
ciの仮装である。
shoは豚のカチューシャを乱暴にtnに付けて、そのついでに机の上を眺めた。
「ci、それは何の仮装なん?」
「…わからん。shpが、お前は絶対これって渡してきてん」
「猫やんな??猫ってshpちゃうんか」
「アイツに聞いてぇや…」
shoは楽しそうにciの手にグローブをはめた。
その時、仮装し終えたzmがやってきた。
「ciそれ似合うなー!!」
zmがにやつきながらciの手をポンと手をぎゅっと掴んだ。
瞬間、肉球がプニッと鳴って、基地の空気が一気に崩壊した。
「ぷはははッ!!鳴った!鳴ったぞ!!!猫やコイツ!!」
「鳴らすな!やめろzm!!」
怒鳴りながら肉球で殴ろうとするci。
だが音が出るたび、笑いは倍増する。
そんな中、部屋の奥ではosが冷静に仮装のマントを整えていた。
黒と赤のグラデーションのドレスローブにシルクハット。
まるで貴族の吸血鬼そのものである。
「うるさいめう。せっかくの優雅な夜の始まりなのに、基地が学芸会になってるやん」
「os…お前もノリノリやな」
「お菓子が貰えるんやろ?」
「お、おう…」
「ふん」
そう言うと、黙ってアイメイクをやり始める。
今日はどこか不機嫌に見えた。
そこにhtがやってきた。
「おっ。様になってるじゃん」
「…ht、俺吸血鬼は嫌や言うたやろ」
「ええ?なんで?いいと思うよ」
「軍服ベースが良かった!!!!!!」
「…はあ?」
「htだけずるい!!!!!」
htはゴーストの将校の仮装をしていた。
軍服をベースとした、袖部分が透けている仮装である。
osはそれをぐいぐいと引っ張って駄々を捏ねた。
「いいじゃん吸血鬼。似合ってる」
手元のマントを整える指先はどこか楽しげだった。
そして廊下の向こうから、shpがやってきた。
白いスーツに黒のタイツ、首には蛇モチーフのアクセサリー。
白蛇を纏ったハンターであろうか。
ストレートに下ろされた前髪から紫色の瞳が見え隠れしている。
shpはカツカツとブーツの音を鳴らしながら、歩いてきた。
だが、ciを見て、ピタリと足を止めた。
「ci、ほんまに着てくれたんや」
「は、はあ!?着なくてもよかったん!?」
「いや、替えはないけど。もっと抵抗するかと思っとった」
「くそ…」
「…ふふ、可愛ええやん」
「だまれッ!!!!!!」
周囲の笑いが爆発する。
zmは肩を震わし腹を抱えるし、shoは大声で喜んでいる。
なになに?とosたちも寄ってきた。
tnは何故か満足気に腕を組む。
ciは顔を真っ赤にして、やってらんねえと小声で呟いた。
準備は大混乱のまま続いた。
utはシンプルな魔法使いのローブを羽織りながら、あんまり派手なのは恥ずかしいと言いつつも帽子の星飾りに満足している。
rbは骸骨のマスクを半分だけかぶり、こういうの似合うって言われるねんと自信満々である。
knは狼男の仮装で牙を出して、怖い?と絡んでくる。
「うるせェ!!!近づくな毛だらけ!」
zmが手をブンブンと振るのに、knは満足そうに笑っていた。
◇◇◇
そして出発直前、全員が揃うと、もはや基地とは思えない光景になっていた。
吸血鬼、魔法使い、狼男、ネコ、ハンター、ゴースト、骸骨、ゾンビ、ピエロ。
とにかく様々である。
ちなみにtnは豚のカチューシャを乱暴に取っていたため、豚ではない。
フランケンシュタインである。
「よし行くぞー!!全員、今日だけは任務より大事な任務がある。街を楽しませることや!!」
tnの号令に、基地の仲間たちは了解!と声を合わせた。
しかしその直後、誰かがぽつりと呟く。
「…どう考えても、俺たち目立つよな」
その言葉に、全員が沈黙。
見渡す限り、誰一人として地味な格好をしていない。
それどころか、誰もが軍人特有の整った顔立ちとスタイルをしている。
つまり通報されるレベルで美形集団だった。
街を楽しませるというよりかは、ただただ騒ぎになるだけであろう。
それはそれで楽しませていることになるのだろうか。
いや、彼らが想像しているのは、子供たちにお菓子を配り、写真を撮りあって、某ユニバーサルなスタジオのように踊ったりすることだ。
◇◇◇
そして、街に降り立った瞬間それは現実になった。
「ええええッ写真撮ってもいいですか!?」「え、あれ本物!?!?なんで!?!?」
「軍のPRイベント!?」
「きゃあああああッ!!!!!いけめん!!!」
人、人、人。
通りの両側に人集りができ、スマホのシャッター音が鳴り止まない。
ciが猫耳を押さえながら、半泣きでshpの後ろに隠れる。
「無理無理無理!!目立ちすぎやろこれ!!!」
「ci、笑って手振ってやれ。人気者やぞ」
「笑えるか!!!!ただでさえこんな格好なのに!!!!」
zmが後ろで大笑いし、knはこれニュースになるな!!と騒ぐ。
shoは無邪気に微笑みながら、写真を撮られるたびにポーズを決めていた。
そしてciは完全に頭を抱えていた。
その後も、屋台で爆食いするtn、シナモンチュロスを買ってciに食べさせるshp。
海賊仮装のzmがゾンビ仮装のemにフェイク血糊を頬につけようとする。
emがやめて!!??と叫ぶたびに周囲が笑い声に包まれた。
気が付けば、ciの顔にも少しずつ笑みが戻っていた。
猫耳が風に揺れて、肉球がぷにぷにと音を立てる。
基地の仲間たちは、そんなciを見て自然と目を細めた。
戦場では決して見せられない普通の若者たちの時間。
その夜、街は軍人たちの笑い声で満ちていた。
リクエストありがと!
うまく応えられなくてごめんね