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(良い顔だ)
「くっ……熱いな」
情欲に潤む彼女の瞳が縋るように陽翔を貫き、陽翔が腰を進める度に、彼女の奏でる高い声が彼の鼓膜を甘く揺さぶり、彼女の蜜壺に包まれている分身どころか全身が蕩けそうで、陽翔は食いしばった歯の隙間から、低く短く呻いた。
「あっ、陽翔……もっと……!」
蜜壺のざらつく所を執拗に攻め立てていると、彼女のストレートな強請る声が陽翔の心臓を直撃した。そのまま彼女にどろりとした白い欲が熱杭の先端から迸りそうになったが、荒い息を吐いて何とか堪える。
「やけに素直だな。そういうことなら、こうしてやる」
彼は一旦自身を抜いて、彼女の右脚だけを右肩に担ぎ上げた。自身の秘花が丸見えになってしまうため、百子は顔を赤らめて狼狽する。今更なのは承知しているが、やはりまじまじと秘部を見られてしまうのは、いつまで経っても羞恥心を伴ってしまう。
「え……? 待って……! ああ……! んっ……!」
そのまま陽翔が熱杭を突き立て、ゆっくりと腰を動かしていたが、最奥を唐突に突かれて、目の前が真っ白になってしまう。幾度となく最奥を責められてしまい、甘い疼きを何とかして逃そうと体を震わせ、陽翔の腕をぎゅっと握ったものの、彼の抽挿は止まらずに、百子は体がふわふわと浮いたまま、まるで落ち葉が強風に吹き飛ばされるように、体も心も千々に乱れていく。
「気に入ったみたい、だな! くっ!」
彼女の声が一際大きくなり、陽翔に与えられた悦びを全身で現している様子に、自然と口元がだらしなく歪んでいた彼だったが、熱杭の先端に当たる硬い感触に、どろりとした白い欲を強請るように不規則にうねる襞に、陽翔は自分の欲を抑えるのが困難になり始めていた。彼女を少しでも悦ばせたいというのに、少しでも気を抜くと、即座に白いマグマが噴き出しそうになることが酷くもどかしい。
「陽翔、もう……イッてる、から!」
目の前に白い光が明滅し続け、百子は悲鳴じみた声で懇願する。陽翔は一度動きを止め、彼女をぎゅっと抱きしめると、自分の膝の上に座らせる。そしてゆるゆると腰を動かし、目の前で揺れる彼女の双丘を、目を細めて見ていた。
「いい眺めだ」
陽翔は彼女の小さな蕾に唇を寄せ、舌を這わせた。百子が陽翔の頭に腕を回すため、自然と陽翔の顔は彼女の双丘に埋もれてしまう。彼女から甘い花の香りがして、さらに官能を掻き立てられた陽翔は、腰を浅く動かしたと思えば、唐突に熱杭を深く突き入れ、百子の喉から迸る嬌声を存分に引き出した。
「は、ると……! やだ……! あ……!」
体を震わせた百子は、陽翔の頭を強くかき抱いた。そのまま真っ白な奔流に攫われるかと思いきや、彼の動きが止まり、甘い疼きだけが取り残されてしまったのだ。渦巻くそれらを抱えた百子は、縋るように陽翔の顔を見下ろす。
「咥えて離さないじゃねえか。そんなに俺とくっついていたいのか」
百子は返事の代わりに首肯し、ゆるゆると自分から腰を動かした。先端が蜜壺を掻き分け、ざらりとした入り口付近や最奥に触れ、その度に悩ましげな嬌声を上げる百子だが、却って甘い疼きが蓄積される結果になってしまう。
(わたしじゃダメだ……やっぱり陽翔じゃないと……)
疼きが体をかけ巡るのがもどかしい彼女は、それを解放して欲しいと伝えるつもりが、陽翔の唇が、舌がそれを絡めとってしまう。懸命に彼の動きに応えていた百子だったが、陽翔が唇と熱杭を彼女から離してしまった。
「物足りなさそうな顔をして……まだこれからだぞ」
陽翔は彼女をベッドに寝かせ、彼女の弛緩しきった両足を持ち上げてから自分の両肩に乗せる。そして彼女に見せつけるように、ゆっくりと熱杭を秘花に突き立て、一気に最奥まで腰を進める。彼女の艶っぽい声と共に、先程よりも狭くなって蠢く襞が容赦なく熱杭を締め上げ、陽翔の脳裏に白い光がちらついた。陽翔は徐々にスピードを上げ、彼女の最奥を何度もノックした。
「くっ……! 百子、出すぞ……!」
まるで白い雷に打たれたように、陽翔は体を震わせ、何度か百子に腰を強く打ち付け、熱くドロドロとした欲望を放出する。すぐさま収縮してきた自身を引き抜き、避妊具の口を縛って近くのゴミ箱に投げ入れる。頭が冴えてきた陽翔は、シーツに透明な染みが点々と散らばっている様子に口元を歪め、再び彼女の太腿に溢れた蜜を拭き取った。
「ありがとう……陽翔。すごかった……」
瞳を潤ませ、上気した頬をして、気だるげに寝そべる百子は、掠れた声で陽翔に告げる。
「すごいのは百子の方だぞ。シーツがシミだらけだしな」
陽翔がニヤリとしてそう言ったが、百子は彼の言葉の意図がわからずに首を傾げた。陽翔が彼女の太腿を撫で、段々と茂みの方に手をやってから、ようやく飲み込めてきた百子は、上掛けを被って顔を隠す。
(やだ……! そんなに激しかったの?! 恥ずかしい……確かに今日はいつもより気持ちよかったけど!)
今日の陽翔との閨ごとを反芻して悶絶していた百子だったが、上掛けを陽翔に奪われ、体ごと陽翔の方を向かされてしまう。彼の精悍な瞳と目が合った彼女は、陽翔の胸板に顔を埋めた。
「俺は百子がいつもよりも積極的で嬉しかったけどな。やっぱりホテルの方が家よりも盛り上がるのか?」
再び顔に朱が差してきた百子は、口をしばらくわななかせたが、つっかえながらも気持ちを伝える。
「それは……分かんないけど、陽翔とのデートは楽しかったし……プ、プロポーズまでされるとは思わなかったけど、すごく嬉しかった。しかも指輪まで用意してくれたなんて……あれ?」
そう言いつつも、百子には引っかかることがあった。指輪のサイズは陽翔に教えるどころか、自分でも知らないのに、何故陽翔は指輪を用意できたのだろうか。
「その指輪は仮だぞ。婚約指輪とはまた別物だ」
探るような彼女の視線を受け止めた陽翔は、あっけらかんと言ってのけた。