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城プル
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ゆ♨️
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#1x1x1x1
ゆ♨️
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スペクターから予想外の「公認」を下されてから、いくつかのマッチが過ぎた。
「FORSAKEN」の日常は、相変わらず血と錆、そして冷徹なデスゲームのルールに支配されている。
サバイバーは逃げ惑い、キラーはそれを狩る。
その無慈悲な構造自体は、一見すると何も変わっていないように見えた。
しかし、その裏で――ふたりの関係は、誰にも引き裂けない決定的なものへと変貌していた。
錆びついた鉄骨が剥き出しになる廃工場の片隅。
次のマッチが始まるまでのわずかなインターバル、物陰に身をひそめていたのは、黒猫の獣人キラー・Gatitoだった。
「……くそっ、あのドブネズミ……どこほっつき歩いてやがるんだよ……」
黒いパーカーのフードを深くかぶり直し、トゲ付きの首輪と腕輪をジャラジャラと鳴らしながら、Gatitoは苛立たしげに爪を尖らせていた。
以前なら「見つけ次第ズタズタにしてやる」という殺意の独り言だったはずのそれが、今や完全に「待ちぼうけを食らった不機嫌な恋人」のそれに成り下がっている。
その足元に、軽快な足音が歩み寄ってきた。
「やあ、Gatito。そんなに待ち遠しかったかい?」
「っ――!?」
振り返ったGatitoの視界に飛び込んできたのは、白衣を翻し、いつもの不敵な笑みを浮かべたRatの姿だった。
そしてその瞬間、Ratの動きはこれまでにないほどスムーズだった。
片手でGatitoの腰を力強く引き寄せ、もう片方の手――黒手袋を嵌めた指先で、自身の頭上にあったヘルメットとサングラスを完全に外し、地面へと放り捨てたのだ。
「なっ……おまっ、急になんだよ……っ!」
いつも隠されている素顔が、月光の下に剥き出しになる。
赤く爛々と輝く瞳、理知的ながらも狂気を孕んだ精悍な顔立ち。
サングラスの奥に隠されていたその剥き出しの熱量を至近距離で突きつけられ、Gatitoは反射的に言葉を詰まらせた。
「いつもは『検体』のデータ収集を言い訳にしていたけれどね……今の僕には、そんなまわりくどい理由は必要ない」
Ratの低い声が、夜の静寂に響く。
逃げ場を塞ぐように、RatはGatitoを冷たいコンクリートの壁へと押し付けた。
「お前っ……! ここは次のマッチの待機エリアだぞ! 他のキラーやスペクターが見てたら……っ!」
「見ているなら、僕たちの最高の愛の証明を見せつけてやればいいさ」
言葉を遮るように、RatはGatitoの唇へと深く吸い付いた。
それはこれまでのどんな駆け引きよりも情熱的で、一切の妥協がない熱烈な口づけだった。
鋭い前歯がGatitoの下唇を軽く甘噛みし、許しを乞う間もなく熱い舌が口内へ侵入して絡め取っていく。
「んむッ……!? ふぁ……っ、んぅ……っ!」
頭が真っ白になるような衝撃。
Gatitoは抵抗しようと緑の大きな爪を立てかけたが、Ratの圧倒的な体温と、首筋を優しく撫で上げる手の絶妙な刺激に、全ての力がスッと抜けていった。
パーカーの隙間から覗く透明な胴体の奥で、心臓がバクバクと激しいリズムを刻み、美しい肋骨が波打つように上下する。
「あぁ……っ、もう……ずるい……っ」
キラーとしての誇りも、オラオラ系のプライドも、このネズミの腕の中では綺麗に溶かされてしまう。
Gatitoは観念したように目を潤ませ、自ら腕を回してRatの首筋にしがみついた。
背中の魚の骨柄パーカーが大きく乱れ、トゲ付きの首輪がカチャカチャと心地よい音を奏でる。
背後からは、長いピンクのしっぽが二人の足を優しく、しかし絶対に逃がさないようにしっかりと絡め取っていた。
「Gatito。君が僕を求め、僕が君を貪る……この狂った箱庭で、僕たちは永遠に共犯者さ」
耳元で囁かれた甘い独占の言葉に、Gatitoは全身を震わせながらうなずいた。
サバイバーとキラー。
猫と鼠。
決して交わらないはずのふたりは、食物連鎖の常識を覆し、最高に熱い「皮肉な恋人」として、次の狂宴へと身を委ねていくのだった。
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