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6 - 繰り返し。(新旧詐欺師)

♥

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2024年06月17日

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この小説は一切ご本人様に関係ありません。


ut×ci


⚠ヤンデレ?⚠























わんく



















ガシャンッ


c「何でッ…!分かってくれへんのぉ”…っ!!」


食器が割れる音と共に床に膝を付いて泣き始める俺の恋人。この光景を目の当たりにするのはもう何度目だろうか。些細な事で傷つきそして口論に発展、おまけに癇癪を起こし始める…。

嗚呼面倒臭い…、これだから嫌やったんや…。最初っから、コイツとなんか関わり持つんやなかった…。そう心から後悔するのは何度目やろうか…、どうせまたこれが終わればいつもの日常に…


c「ぉ”れッ…俺ぇ”…!大先生いっぱい愛したんにぃ”…っ、何で俺の事は愛してくれへんのぉ”ッ!?」


u「やから何度も言うとるやん…同じくらいに愛しとるって…。」


c「嘘やぁ”ッ!ど―せっ、俺とはアソビなんや”ろッ!!こんな俺とは別れてさッさと他の女の所行きゃあ”ええやんかァ”ッ!!!」


u「あ”ァ”―もう…めんどくせぇ”なぁ”……。」


俺はそう呟けば乱暴に自分の頭を掻き、苛立ちを必死に抑え込もうとする。鬱陶しいこの問いも何度も耳にしてきた。最初はまだ良かったモノの、これが続くとなると俺的には相当なストレスとなる。

お前の言葉通りさっさと別れて次の女俺も探したいわホンマに…。でもうざったいお前のせいで別れられへんの分かっとんのかよ…。


c「俺いッぱい尽くして来たのにぃ”……ッ」


u「はァ”―……ちーの…、俺もう限界やわ……。」


c「……へ、?なに、がぁ”……っ?」


u「…別れよ、俺達。」


そう俺は恋人チーノに向けて言えば、俺の発言と共にどんどんと顔が青ざめていく。そして終いには先程までの情緒とは打って違って俺を必死に引き止めようとする。

何でどうしてを繰り返し問い続けるチーノに向かって俺はついカッ、となりこう言い返した。


u「お前とは全部アソビだったワケ、やからさっさと別れてくんね?」


c「なん…っでぇ”……今更、そんなぁ”……!嫌や…っ!絶ッ対に別れたない”ッ!」


u「先に別れてぇっつったのどっちやね”んッ!」


俺の両腕を掴み涙を流しながら俺を引き止めようと必死なチーノを勢い良く自分から突き放した。するとチーノは突然大人しくなり、床に踞る。

俺はそんなチーノを何度目にしただろう、 何度も何度も別れる別れないを繰り返してこんな事になってしまったんだろう、原因は大いにお互いのせいではある。だが何処か全部コイツのせいにしてしまおうという自分も居た。


c「ぐすッ…、う”ぅ…ッ……っいややぁ”…いっぱい愛したのにぃ”……ッ」


u「もう無理…、お前も薄々気付いとうやろ…俺とは合ってないって…。」


c「ッこん”ッなに大先生に貢いできたのにぃ”ッ!?今更別れるとか…っ、そんなん俺が納得出来ひん!!いっぱい愛し合って、いっぱい尽くして、いっぱい貢いで、いッぱい大先生の事良く知れたのにぃ”ッ!!!……こんなのって…ないよぉ”…。」


耳鳴りの様に自分の頭に響いてくるチーノの声。少し気持ちが取り乱している……いや、取り乱し過ぎて可笑しくなってきているのか…。分厚い丸眼鏡の下からダバダバと溢れる彼の涙が床を濡らす。

彼が壁に投げ付けて床に激しく衝突し、粉々になった食器の破片がチーノの手を更に傷付ける。じわ…と彼の指の先が己の血で滲んで行くのが見て取れた。


u「…もうええ加減諦めぇや…、」


c「嫌ぁ…いややぁ”……、大先生だけが僕の生き甲斐なのぉ”……っ」


u「……はぁ…、」


俺は大きい溜息を漏らし、彼の側へと寄る。チーノの目の前まで足を運び、腰を屈ませチーノの目線に合わせれば彼の片手を取る。

そして彼の指先をもう一度自分の目で確認し、チーノの瞳に自分の視線を絡ませた。彼の分厚い眼鏡を取り、目元まで赤くなった彼の頬をもう一方の片手を添え優しく親指で撫でた。


u「……俺の事、ホンマに好きなん?」


c「ッひぐ…、好きだよぉ”……っ、だいすきなのぉ”…ッ」


u「………俺も好きやで、チーノ。」


そう言って俺はチーノに両腕を広げる。するとチーノは己の両腕を俺の背中に回し、互いに抱き合った。俺は強くチーノを抱き締めれば、俺の耳元で嗚咽混じりにボソボソと何かを呟くチーノのか細い声が聞こえた。

…皆何処かしら欠けてんねや、完璧な人間なんて居らへん。大丈夫、俺もお前ももうとっくのとうに欠けとる。恋人っちゅうのは…互いに欠けとる所を自分の何処かで直す為に居るんちゃうか?


c「ッぅぐ…だいせんせぇ”…っ♡あいしとる…っ、おれぇ…今よりいっぱい大先生に貢ぐからぁ……大先生も、俺の事いッぱい愛してやぁ…♡?」


u「………うん、分かっとるよ。俺もお前の事ちゃんと愛したるからな。」


…この生活も、いつまで続くだろうか。かれこれこんな事を続けて、もう数える事すら諦める程だった。チーノは元々大人しく、最初の頃はこんな狂っていなかった。

でも、きっと俺が元凶でいつからか狂い始めた。そして俺もきっとチーノが元凶で狂い始めた。お互いに狂わせ合って、お互いに相手が居ないと駄目な体になったんだと俺はつくづく思った。

…死ぬまで、こんな生活も悪くはないかもな……。



















終わり。

共依存だよねって話。


では、次の投稿でお会いしましょう。

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